新型コロナウイルスの第7波への対策が各都道府県で進められています。
例えば、奈良県ではこれまで高齢者が感染した場合は原則入院としてきましたが、無症状であれば自宅療養に。一方で岐阜県では、感染者や自宅療養者が増加した場合は、高齢者に集中した対応をおこなう方針を明らかにしました。
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今月20日、奈良県はこれまで原則入院としていた高齢の感染者について、無症状ですぐに治療が必要ない場合には自宅療養とする新基準を明らかにしました。
その基準によると、入院の対象となるのは「酸素飽和度が93%以下」「妊婦」「人工透析」といった、新型コロナの症状が重度な人や新型コロナ以外の治療が必要な人です。
対して、高齢者や持病のある人でも飲み薬などで重症化が防げると判断されれば自宅や介護施設などでの療養となります。
奈良県の調査によると、第6波が始まったとされる昨年末から今年3月に入院が必要と判断された感染者のうち、8%は無症状。経過観察のために入院していたそうです。
そういった調査結果や自宅療養者への医療支援体制が整ってきたこともあり、奈良県では高齢者の「原則入院」という方針を変更し、症状に応じた新しい基準を策定しています。
一方で、高齢者の治療に重点を置く自治体もあります。
今月22日、岐阜県は新規感染者が1000人を越える日が続く事態になった場合、高齢者や持病のある人に集中した対応をする方針を発表。さらに、1日あたりの新規自宅療養者数が1000人を越えた場合には、健康観察を高齢者に重点を置くことも明らかにしました。
岐阜県の古田知事は、今回の発表について「通常の医療の維持を最優先しながら社会経済活動とのバランスを図っていく」と説明。より重症化しやすい人に絞り込んだ対応をしていくようです。
一部地域では、新規感染者数が増加して「第7波」が早くも始まる兆しがあります。
奈良県と岐阜県の対策の特徴は、新型コロナとの戦いがさらに長期化する可能性が高いため、「日常生活との両立」を前提とした内容になっていることです。
感染者数が激増した第6波では、医療機関がひっ迫して入院受け入れができなくなったり救急車が機能しなくなるなど、通常診療にも影響が出る事態も。そのため、入院する対象者を絞り込むことで、医療機関への負担を軽減するのが目的です。
「withコロナ」の生活がもうしばらく続くと考えられる以上、医療機関の機能を維持するために入院対象を限定することは仕方がないことなのかもしれません。
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