新型コロナの拡大で外出自粛生活が始まって2年以上。自宅で過ごすことに慣れた人も多いのではないでしょうか。
しかし、そこで心配なのが運動不足。「長時間、座りっぱなしでテレビを見ている」なんて人もいるかもしれません。
しかし、座っている時間を約1時間減らすだけで糖尿病や心臓病のリスクを減らす効果があることをフィンランドのトゥルク大学が発見。座っている時間を減らして、身体活動量を増やすだけで健康的になれるそうです。
フィンランドのトゥルク大学が、座位時間や身体活動量と健康上の効果についての研究結果を発表しました。
この研究は、中高年64人を2つのグループに分けておこなわれたもの。1つのグループは、座っている時間を1日1時間短くして、軽い運動や活動時間を増やし、もう1つのグループは、普段通りに座る時間が長いままの生活を過ごしました。
その結果、座位時間を短くしたグループは3ヵ月間で血糖値のコントロール状況が改善し、インスリンの働きが良くなりました。さらに、肝臓の状態も改善。一方の普段通りの生活をしたグループは、健康状態に変化はなかったそうです。
今回の研究で特徴的なのは、3ヵ月の実験期間を通して座っている時間と活動している時間の身体活動量を活動量計で測定した点です。
というのも、従来の研究では、活動量を測定するのは実験期間の最初と最後の数日間だけなのが一般的。今回は参加者に活動量計をずっと身につけてもらうことで、実際の行動の変化に関して多くの情報を取得して分析できたそうです。
「運動しないと…」と思いつつ、なかなか始められないことが多いですよね。
そういった人には、「座っている時間を3ヵ月間減らすことで健康に効果がある」という今回の研究結果は心強いものになるかもしれませんね。
ただ、今回の研究グループによると「糖尿病や心疾患など複数の病気のリスクが高い人は、座っている時間を減らすだけでは病気を防ぐには十分ではない」とのこと。運動の強度を上げたり運動時間を増やすことで、より効果が得られるそうです。
しかし、いきなりハードな運動をするのはなかなか大変。普段、座っている時間が長い人にとっては、座位時間を減らすだけでも運動を始める良いきっかけになるのではないでしょうか。
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