「健康寿命」という言葉を知っていますか。
これは、健康に問題があって生活に制限がかかる前の期間のこと。寝たきりや認知症などの日常的に介助が必要になる前までのことを指します。
この健康寿命は、厚生労働省が調査しており、その結果を3年ごとに公表。最新の2019年の調査で、前回の2016年の調査よりも大きく躍進した県があります。
それは大分県。大分県の2019年の健康寿命は47都道府県で1位。男女別では男性は1位、女性は4位という結果になり、前回調査の男性36位、女性12位から大きく順位を上げています。
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厚生省が、2019年時点の健康寿命の調査結果を発表し、その都道府県別の結果で大分県が1位になったことがわかりました。
大分県は、2016年におこなわれた前回調査では男性の健康寿命が全国36位、女性は12位。ところが、その3年後の2019年調査では男性1位、女性4位と大きく躍進しています。
こうした結果になった理由には、大分県が以前からおこなっていた健康への取り組みがあります。
例えば、2007年からは全国で初めてタクシーを全面禁煙に。さらに2010年からは高齢者の”通いの場”事業に力を入れており、公民館や集会所などでレクリエーションや体操をする「地域ふれあいサロン」を開催し、その参加率は全国1位です。
また、2017年には幅広い世代向けに「歩得(あるとっく)」というスマホアプリを配信。歩いた歩数によってポイントが獲得でき、ポイントを貯めると県内の協力店で特典を受けられます。
こうした健康増進に県として取り組んだことで、県民の健康寿命は2016年の男性71.54歳、女性75.38歳から2019年には男性73.72歳、女性76.6歳に延びたようです。
健康寿命を延ばして病気や加齢による介助が必要な期間を短縮することに、国をあげて取り組んでいます。
というのも、介助が必要な期間を短くすることで社会保障費の削減につながるから。世界一の長寿国である日本では、社会保障費を減らすことが喫緊の課題となっており、1人でも多くの高齢者が元気で過ごすことがその解決に直結するのです。
今回の大分の取り組みは、他の都道府県にとって良いモデルになるのではないでしょうか。
同様に、地域の”通いの場”の構築に注力したりアプリを配信している地域もあるかもしれないので、試しに参加してみるのも良いかもしれません。
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