高齢者を狙う詐欺が後を絶ちません。
今月17~18日の2日連続で、北海道札幌市の60代の男性が「還付金詐欺」の被害にあいました。
その男性は、国民健康保険の担当職員や銀行職員を名乗る男の言う通りにATMを操作して、合計で約450万円ものお金をだまし取られてしまったそうです。
これを受けて警察は「詐欺電話が来たら#9110してほしい」と、「警察相談専用電話」でまずは相談するように呼びかけています。
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今月17日、札幌市に住む60代の男性に国民健康保険の担当職員と名乗る男から電話がありました。男が「国民保険料などの還付金がある。手続きをするので振込先の銀行を教えてほしい」と言うので教えると、今度は銀行職員という男から電話がありました。
その男が「振り込みの手続きをするので、ATMコーナーに行ってください」と言うので、男性はATMコーナーまで行き、男の言う通りに操作をしたそう。その結果、他人名義の口座に約100万円の現金を振り込んでしまっていたとのことです。
さらに、翌日にも同じ男性のもとに金融機関の副店長という男から連絡があり、男性は同様の操作をしてしまったそう。男性は2日間合わせて約450万円ものお金をだまし取られたそうです。
こうしたことを受けて、警察では「詐欺電話が来たら#9110」と呼びかけています。
「#9110」というのは、警察相談専用電話の番号。警察官や元警察官などの「警察安全相談員」が対応してくれる窓口で、特殊詐欺以外でもDVや性犯罪などについても相談できます。
この電話番号が「110番」と異なるのは、命の危険などの緊急を要するものではない相談を受け付けていること。「110番」は、今すぐ警察官にかけつけてもらいたい事件や事故についての緊急通報用の電話です。
電話などで公共機関の職員などを名乗ってお金をだまし取る詐欺は「特殊詐欺」と呼ばれています。よく知られている「オレオレ詐欺」も特殊詐欺の1種です。
今回、札幌市の男性が被害にあったのは、特殊詐欺のなかでも「還付金詐欺」というもの。その多くは、国民保険や介護保険、税金などの還付金があると言って被害者にATMで犯人の口座に送金させる手口です。
詐欺の名前を知っていても、「自分は騙されない」と思ってしまいがち。詐欺の手口を知り、あやしい電話が来たときには「もしかして詐欺かも」と気付けるようになりたいですね。
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