ゴールデンウイークの大型連休が終わって以降、沖縄県では新型コロナウイルスの感染拡大が急速に広まっています。
特に、直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は全国最多の948.7人。2番目に多い北海道の3倍以上の数字です。
そのため、今月17日に沖縄県の疫学・統計解析委員会は「病床が不足するおそれがある」という見解を発表。さらに、若者から高齢者への2次感染の可能性にも触れています。
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沖縄県の疫学・統計解析委員会は、高齢者に感染が広まると病床が不足し始めるおそれがあると見解を発表しました。
同委員会によると、今月9日から1週間の沖縄県の新規感染者は1万4976人。沖縄本島での実効再生産数は1.22で、連休以降、増加傾向が続いています。
さらに、その前週の新規入院患者は193人。そのうち106人が70歳以上の高齢者だったそうです。
加えて、福祉施設での感染者数は今月22日に過去最多を更新。感染者数は394人でそのうち介護施設での感染者は340人まで増えており、多くの高齢者が施設内療養を続けている状況もあります。
こうした状況を受けて疫学・統計解析委員会は、「今後、高齢者に感染が拡大すると病床が不足することや新型コロナ以外の医療の提供ができなくなる懸念がある」とし、県民に引き続き感染対策をすることを呼びかけています。
高齢者の感染者が増えることで、病床の確保がさらに難しくなるという事態が発生します。
なぜなら、高齢者は入院期間が長期化することが多いから。新型コロナの治癒に時間がかかるうえに、入院中にその他の病気を併発することで若い世代よりも入院期間が長くなる傾向があるのです。
さらに、入院中はベッドの上で過ごして活動量が減ることで、身体機能が落ちることも。急性期病棟で新型コロナの治療を終えた後に慢性期病院でリハビリをする高齢者が増えることで、慢性期病院のベッドの確保も難しくなるという問題も一部で起こっています。
そのため、いかに高齢者の感染を抑えるのかが医療崩壊を防ぐカギとなりそうです。
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