高齢者向けのサービスというと、訪問介護などの介護サービスをイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし、要介護認定を受けた人だけでなく、認定をまだ受けていない人やちょっとした支援が欲しい元気な高齢者向けのサービスも近年増えてきています。
例えば、石川県かほく市には、高齢者のリハビリに特化したデイサービスがオープン。介護認定を受けている人だけでなく、元気な高齢者も料金を払えば利用ができる施設です。
さらに、鳥取県では「UD(ユニバーサルデザイン)タクシー」を導入。高齢者だけでなく、キャリーケースなどの大荷物の人や妊娠中の人など幅広い人が使いやすい形のタクシーです。
今年6月、石川県かほく市に「なぎさ倶楽部 Akusyu(あくしゅ)」がオープンします。
この施設は、高齢者の機能訓練に特化したデイサービスです。
このデイサービスには、ウォーキングマシンや筋トレマシンなど、高齢者でも使いやすい器具を複数設置。デイサービスの利用者でなくても、料金を支払えば利用できるのが特徴です。
また、鳥取県では「UDタクシー」を導入して高齢者の外出を促す取り組みもおこなわれています。
UDタクシーとは、高齢者だけでなくベビーカーやキャリーケースなどの大荷物の人など、さまざまな人が使いやすいデザインのタクシーのこと。乗り込み口にステップもあるため、足腰が悪い人にも配慮されています。
さらに、UDタクシーは介護タクシーとは異なり、介護認定がなくても利用可能。そのため、認定を受けていない元気な高齢者の外出促進にもつながったそうです。
鳥取県でUDタクシーの導入がおこなわれた背景には、鳥取県が「日本一歩かない町」になってしまったことがあるそうです。
2010年におこなわれた調査では、1日の歩数が鳥取県の男性は全国ワースト1位、女性はワースト3位という結果に。これを改善する取り組みのひとつとして、UDタクシーの導入がおこなわれました。
UDタクシーが介護タクシーと異なるのは、予約が要る介護タクシーに対して、普通のタクシーと同じように街中を走っている点。そのため、予約をしなくても必要なときにその場でつかまえて利用することもできるのです。
こうしてUDタクシーを気軽に使えるようにすることで外出のハードルを下げ、高齢者の健康づくりにもつながっています。
外出の機会が増えれば、活動量も増えて介護予防にもつながりそうですね。
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