今月13日に施行された改正道路交通法によって、75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査が簡素化されます。
そのうえ、紙での検査だけではなくタブレットでも受けられるようになります。
例えば、神奈川県では認知機能検査の検査・管理システム「MENKYO」を導入。タブレットで検査をおこなうことでひっ迫する業務を改善し、予約待機期間の短縮が期待できるそうです。
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今月23日から神奈川県警察運転免許センターでは、日本テクトシステムズ社の「MENKYO」を本格導入することを明らかにしました。
同センターでは、昨年10月から試験的にこのシステムを導入しており、検証の結果、認知機能検査が円滑に進められることがわかったため今月から本格的に運用を開始しました。
このシステムは、タブレット端末に試験問題が表示され、進捗状況に合わせてヘッドフォンから自動で音声ガイドが流れます。問題に答えるときは、専用のペンを使って手書きできるため、デジタル機器の操作が不慣れな高齢者も紙での検査と同じ感覚で受験できます。
こうした機能により、受験者一人ひとりのペースに合わせた早さで試験の進行が可能に。さらに、個人の聴力に合わせて音量が調整できるので、検査会場の環境に音声が左右されないのも特徴です。
また、このシステムには自動採点機能や採点補助機能も搭載。従来の紙の検査では試験に約30分かかっていたものが、このシステムではリアルタイムに自動採点して試験の基準点に達した時点で検査が終了することで平均9分にまで短縮できます。
加えて、自動採点機能や採点補助機能によって結果報告書の作成がスムーズになり、検査員の業務量が減少。受験者1人あたりの所要時間が短くなるため、予約待機期間の短縮にもつながるそうです。
今月13日から施行された改正道路交通法を受けて、高齢ドライバーの免許更新についてさまざまな変更があります。
なかでも認知機能検査は、検査項目が簡素化されて「時間の見当識」「手がかり再生」「時計描画」のこれまでの3つの項目のうち、「時計描画」が廃止されました。
このように、試験項目が簡素化されたりタブレット端末の導入など、高齢ドライバーの増加に伴って認知機能検査の効率化がおこなわれています。
スムーズに更新ができるようになるのは良いことですが、高齢ドライバーの事故がなくならないという問題もあるので、合わせて検査の質も確保することが必要なのではないでしょうか。
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