高齢ドライバーの免許返納数は2019年までは増加傾向だったものの、2020年、2021年では減少しています。
この背景には、新型コロナウイルスの拡大があるとされており、高齢者が感染予防のために人込みを避けていたり密になりにくい車での移動の需要が高まっていることがあるようです。
しかし、認知機能や運転技能が低下しているのにも関わらず運転を続けている場合、事故を引き起こしてしまう可能性も。そこで、ホンダはAI(人工知能)でドライバーの認知機能や視野の欠損などを判断する車の開発を始めることを明らかにしました。
ホンダは、ドライバーの認知機能や視野の欠損をAIが判断する技術を開発することを明らかにしました。
この技術は、運転中に車体が左右にふらついたり前の車両との間隔が狭くなるなどの傾向があった際に、認知機能や空間把握の能力が低下していることを知らせるものになるそうです。
ホンダでは、すでに量子科学技術研究開発機構とセンサーなどによるドライバーの脳や目の動きを分析する技術を開発中。ドライバーの視線を分析することで歩行者の見落としなどを警告するシステムです。
今回のAIを使った技術は、信号が変わったことへの反応スピードなども解析。認知機能の低下だけでなく、視野が狭くなる緑内障などの目の病気の早期発見につながることも期待されています。
高齢ドライバーによる事故がなくならないことから、安全運転をサポートする機能を持つ自動車が続々登場しています。
一方で、今回の技術はドライバーの異変を早い段階から知らせる新しい発想。認知症の初期段階だと、自身も家族などの周囲の人も気が付かないことがあるので、運転を通して早期に発見できるのは便利ですよね。
また、運転中の異変が感知されれば、周囲も免許の返納や認知症検査を勧めやすくなるかもしれませんね。
ただ、移動手段がないために運転をしている高齢者が一定数いるのも事実。この技術のように未然に事故を防ぐ取り組みと並行して、車がなくても移動に困らない社会を作ることも必要なのではないでしょうか。
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