高齢者がいつまでも元気でいるために注意したいのが「サルコペニア」と「フレイル」です。
サルコペニアとは、筋肉量が少なくなり、身体機能が低下している状態のこと。フレイルは加齢によって体力が落ち、病気などを起こしやすい状態のことです。
どちらも進行すると介護が必要になることがあり、「要介護状態の前段階」と言われることもあります。
そうなることを防ぐために、イタリアの総合病院でサルコペニアやフレイルの高齢者の身体機能の低下を抑制するプログラムを実施。その結果、健康維持のための運動や食事の指導をすることで、身体機能の低下を抑えることができました。
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イタリアのアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院で、身体機能の低下した高齢者を対象に身体活動や食事の指導をするプログラムが実施されました。
このプログラムは、身体的フレイルとサルコペニア状態にある約1500人の高齢者を対象に実施。対象者を指導を受けるグループと指導を受けないグループの2つに分けて、その後の身体機能の変化を比べました。
このプログラムの指導内容は、週2回、中程度の運動を施設で受けて自宅では最大週4回おこなう運動と栄養に関するカウンセリングを受けるというもの。毎日の対象者の身体活動は、対象者の太ももにつけた活動量計で測定されました。
その結果、プログラム開始から36ヵ月後までに歩行機能に障害が起きたのは指導を受けたグループの46.8%、受けていないグループの52.7%という結果に。指導を受けたグループの方が歩行機能の維持ができた人が多いことがわかりました。
さらに、指導を受けたグループの女性は指導を受けていない女性と比べて、24ヵ月後の筋力と筋肉量の低下が抑えられていたそう。ちなみに、男性ではこの傾向はありませんでした。
研究グループによると、フレイルの高齢者に対して運動の指導が効果があることが示されているものの、医療現場ではあまり重視されていないそう。しかし、運動であれば過剰治療につながるおそれが少ないので、高齢者にとって有効とのことです。
サルコペニアやフレイルは、身体を動かさないとどんどん進行してしまいます。
そのため、高齢者の活動を推進する取り組みがあると、自発的に出かけるきっかけになって身体を動かす機会が増えるのではないでしょうか。
最近では、歩くのを楽しくさせる運動アプリなども登場しています。そうしたものを活用して活動量を増やすと、継続がしやすいかもしれないですね。
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