世界一の長寿国である日本。高齢化にあわせて認知症患者の人数は増加していくと見られており、2030年にはその数が800万人を超えるという内閣府の推計もあるほどです。
しかし、そうした状況にあっても認知症についての理解が進んでいないのが実情。そのため、認知症を抱えながら生活する認知症当事者やその家族が孤立してしまったり、安心して生活ができていないケースも少なくありません。
そこで、各自治体では認知症当事者やその家族を支援する取り組みや、地域住民が認知症への理解を深めてもらうための情報提供をおこなっています。
例えば、大分県臼杵市では認知症の啓発動画を制作。専門家による解説や認知症当事者の家族の介護の経験などを公開しています。
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大分県臼杵市は認知症に関しての正しい知識を広めるための啓発動画を制作し、公開を開始しました。
この動画は、市のホームページで配信されると同時にDVDの貸し出しもおこなうそう。多くの人が手軽に閲覧できる環境を作って市民の関心や意識の向上を目指します。
この動画が制作された背景には、「臼杵市みんなで取り組む認知症条例」が昨年9月に制定されたことがあります。
この条例では、「認知症に関する正しい知識及び理解をもち、認知症の人やその家族の視点に立つ」など4つの基本理念を掲げており、認知症になっても自宅で暮らし続けられる地域を目指すことを目的としています。
その取り組みのひとつとして作成されたこの動画は、1本15~25分で3部構成になっています。
動画の中で、大分大学の准教授による認知症についての解説や認知症当事者の家族の体験談などを公開。認知症の基本的な知識はもちろん、市民がそれぞれの立場から自分たちができることなどを発信しています。
2025年には、高齢者の5人に1人が発症すると言われている認知症。しかし、認知症の人が身近にいない場合だと、どのように接したら良いのかがわからず、とまどってしまうこともあるかもしれません。
そこで、今回、臼杵市が公開した動画のように、専門家による認知症の説明や実際の認知症介護についてを知る機会があると嬉しいですよね。
そして、周囲の人が認知症について理解が深まることで、認知症当事者やその家族が暮らしやすい地域になっていくこともあるかもしれません。
また、認知症の理解が深まることで、地域の人が認知症の人がいることが特別なことではなくなり、認知症当事者やその家族が安心して暮らせるようになるのが理想ではないでしょうか。
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