高齢化によって、2025年には65歳以上の高齢者が30%を超えることが予測されている日本。そこで、介護サービスを提供する介護事業者なども高齢者がいつまでも元気に生活できるような個性的なサービスを提供しています。
例えば、石川県の病院では足腰の不自由な高齢者を対象に、買い物支援とリハビリを組み合わせた「ショッピングリハビリ」を導入。歩行器とショッピングカートを合わせた「楽々カート」を使って、作業療法士が付き添って買い物をおこなうそうです。
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石川県小松市にある小松ソフィア病院では、リハビリと買い物を兼ねた「ショッピングリハビリ」を今年の夏から導入する予定。それに先立って、今月9日まで無料モニターを募集していました。
このリハビリは、ショッピングリハビリカンパニー社が開発した「楽々カート」を使って買い物をするというもの。前腕をカートに乗せた状態で買い物ができるので、スーパーの中などの長距離の移動の負担を軽減しながら買い物ができます。
今月2日の試験運用は、イオンモール新小松内でおこなわれ、同病院の訪問リハビリを受けている女性が参加。自力で歩けるものの長時間の歩行が難しい状態でしたが、同行した作業療法士などとともに約40分ほどの買い物を楽しみました。
こうした買い物は歩行リハビリだけでなく、認知機能の改善にもつながるとのこと。お金の計算や店員と会話をすることが脳の刺激になるのだそうです。
目前に迫る「2025年問題」。団塊の世代が75歳の後期高齢者となり、国民の4人に1人が後期高齢者となります。
それと同時に、介護サービスを利用する人が増えて介護保険の支出も増加していくことが予測されており、日本の大きな課題となっているのです。
そこで、注目されているのが介護予防。介護が不要だったり比較的軽度な要介護度の高齢者の身体状況を悪化させないための取り組みが各地でおこなわれているのです。
ただ、介護予防をするためだからといって、つまらないと感じながらも運動や脳トレをするだけでは継続ができず、効果が減少してしまいます。
そのため、高齢者向けのサービスを提供する事業者の中には、今回の病院のように楽しみながらできるリハビリや介護予防サービスを提供しているところもあります。
「介護状態にはなりたくないけど、介護予防教室はつまらないな」と感じている場合は、こうした「楽しい介護予防」に取り組んでいる事業者を探してみると良いかもしれませんよ。
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