高齢者にとって、犬などのペットを飼うことは身体的にも心理的にも良い効果があることがわかっています。
それは、国立環境研究所が「犬を飼っている人は飼ったことがない人に比べて介護リスクや死亡リスクが半減する」という研究結果を発表しているほどです。
その一方で、高齢になるとペットの世話が体力的に難しくなったり急に入院することになって預け先がみつからないなどのリスクもあります。
そこで、そうした不安を抱える高齢者とペットに寄り添うペットサロン「Cardamom(カルダモン)」が登場。急な入院時に愛犬を預かったり重いペットフードを定期配達するなど、高齢者に嬉しいサービスを提供します。
Contents
7月1日、フロンティアスピリット社が東京都世田谷区に新しいペットサロン「Cardamom」をオープンします。
このペットサロンは、一般的なトリミングなどのサービスに加えて高齢の飼い主をサポートするサービスを提供しているのが特徴です。
例えば、愛犬と一緒に受けられる健康増進や認知症予防のサービスを提供。このサロンの関連会社がデイサービスなどの介護事業を展開しており、そのノウハウを生かしたプログラムをおこなっています。
さらに、「24h高齢者飼主様サポート」というサービスでは、有料会員になると急な入院などの際に愛犬を預かってくれます。加えて、会員になると重たいペットフードの定期配達もしてもらえるそうです。
同社がこうしたペットサロンをオープンするのには、高齢者の犬の飼育放棄という問題があったため。動物臨床医学会によると飼育放棄する飼い主の年代は60代以上が56.3%を占めており、放棄する理由は「世話ができなくなった」が最多でした。
そのため、高齢の飼い主のサポートをするサービスを提供したい、という思いでこのペットサロンを開店するそうです。
高齢者がペットを飼うことは、心身に良い影響を与える反面、入院や認知症などで世話ができなくなるというリスクがあります。
そうしたときに、知り合いや家族に引き取ってもらえるのであれば良いのですが、急なことだとすぐに引き取り手が見つからないこともあるでしょう。
そこで、一時的に預かってもらえる場所があるとその間に引き取り先を探すことができます。
ただ、ペットを飼う高齢者のためのサービスというのは、まだまだ少ないのが現状。こうしたサービスが全国的に広まると高齢でも安心してペットと暮らすことができそうですね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。