世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本。それと同時に、認知症の患者が増加しており、2020年には600万~630万人もの人が認知症を発症していると推定されています。
さらに、この数は増加すると見込まれており、2030年には740万~830万人に。そのため、認知症対策が国としても重要な課題となっています。
そこで、各自治体でも認知症対策に関する取り組みを実施。例えば、三重県では頭や身体を使う認知症予防教室がおこなわれ、大分県では認知症について深く知る講座を開催しています。
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三重県津市では、カードゲームを使った認知症予防の教室が開催されました。
この教室は、市内の公共施設の管理や市民交流を促進する事業をおこなう「津市NPOサポートセンター」が高齢者グループと連携して実施したもの。月2回の頻度で開催されています。
今月20日は、歌やリズムに合わせて手を動かす体操や、6人ごとのグループに分かれてのカードゲームに挑戦しました。
このカードゲームは、数字のカードと「手をたたく」「足踏みをする」などの動きを表すカードを組み合わせたもの。数字を読み上げたり指示通りの動きをしたりと、参加した人は身体と頭を使ってゲームを楽しみました。
サポートセンターによると、今後は参加者を募集する形で教室の開催を検討しているそうです。
また、大分県中津市では、認知症の人を支援する取り組みとして「チームオレンジ養成講座」を実施しています。
この講座は、認知症に関する正しい知識を学べる「認知症サポーター養成講座」よりもさらに詳細に認知症への理解を深められる内容。受講者同士で認知症の人を支えるために何が必要なのかを話し合い、実際に使える知識・技術を身につけるそうです。
また、講座は全3~4回、1回あたり90~120分。認知症サポーター養成講座より一歩踏み込んだ内容ということもあり、連続しての受講がおすすめだそうです。
自分が認知症にならないように予防をすることも重要ですが、身近な認知症の人の支援をできるように勉強しておくことも大切です。
しかし、自分ひとりでは何を勉強すれば良いかわからないもの。そこで、自治体などで講座を開いてもらえると参加がしやすいですよね。
最近では、新型コロナの感染拡大が落ち着いてきて、対面で集まる場を設けている自治体が増加中。興味のある教室などがあったら、足を運んでみるだけでも刺激になって認知症予防になりそうですね。
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