高齢化に伴って、介護が必要な人の人数が年々増加しています。
厚生労働省によると、2019年度時点で介護認定を受けている人は約669万人となり、介護保険制度が開始された2000年度の約2.6倍に増えています。
そうした状況のなかで問題となっているのは、現役世代の介護離職。家族の介護をするために仕事を辞めてしまい、収入が減って経済的に苦しくなったり自分の時間を持てなくなるなどの問題が起きているのです。
さらに、介護離職は企業にとっても重大な問題。専門的なスキルを持った従業員が辞めてしまうことで、生産性の低下や職場環境の悪化などを招く恐れもあります。
そこで、アイワット社は介護離職を防ぐために、社内制度も掲載可能な「オリジナル介護パンフレット『SAPOGO』」サービスを開始。企業の介護と仕事の両立を支援する制度をPRしたり、従業員の介護制度の理解を深めるため冊子を作成できるそうです。
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チラシや広告制作などを手掛けるアイワット社が、冊子制作サービス「オリジナル介護パンフレット『SAPOGO』」を開始したことを明らかにしました。
このサービスは、介護保険制度の理解を深められるコンテンツや、介護と仕事の両立を支援する社内制度を1冊にまとめられるもの。従業員の介護離職対策をパッケージ料金で安く実施できます。
特徴的なのは、この冊子の中の2ページをフリーページとして活用できるので、自社の介護制度を発信できること。フォーマットに記入するだけで、オリジナルの冊子で自社の制度をPR可能です。
また、複雑な介護保険制度についてイチから学んでまとめるのは、専門的な知識がないと難しいのが実情。そこでわかりやすい解説マンガをパッケージに含むことで、企業側の担当者の負担を軽減しています。
2017年度の厚生省の調査によると、働きながら介護をする人は約350万人、介護離職者数は約10万人に上るそうです。
その離職してしまう人の中でも、専門的なスキルを持つ40~50代のベテラン社員が約7割を占めているという総務省の調査もあり、企業の業績悪化や1人当たりの業務量の増加などによる職場環境の悪化が問題となっているのです。
そこで、従業員が介護保険制度や社内制度について理解を深められるものが配布できると、制度利用の促進ができそうですね。
介護が身近な問題となっている近年、企業としても介護の支援体制をつくることが当たり前になっていくのかもしれません。
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