「自分で身の回りのことができなくなった」「急な怪我で介護が必要になった」など、介護施設に入居するきっかけは、その人や家庭によってさまざまです。
今回、年齢などによって変わる高齢者の気持ち・考えを、日本能率協会総合研究所が調査。その結果、高齢者の67.8%が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」に介護施設への入居を考えると回答。さらに、介護施設を選ぶときに重視することでは「医療サービスが受けられること」が最も多い結果になったそうです。
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消費者や業界の調査を手掛ける日本能率協会総合研究所が、「高齢者の“きもち”」に注目した調査を実施しました。
この調査の対象となったのは、60~90歳の高齢者。介護施設の入居を考えるタイミングや、老後の生活の準備などについてアンケートをおこなっています。
その結果、介護施設に入居を考えるタイミングとして67.8%の人が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」と回答。この回答は60代後半の人が最も多く選択しているものの、年代が上がるごとに少なくなっていることもわかりました。
反対に、年代が上がると増える回答は、「介護施設には入りたくない」というもの。男性では85~90歳で最も多くなり、女性では80~84歳で最も多く選択されました。
また、介護施設を選ぶときに重視する点について最も多い回答は「医療サービスが受けられること」。男性の67%、女性の68.9%が選択しています。
さらに、介護施設へ入居する意欲のある人は、今後の暮らしについて検討している傾向が強いことも判明。住まい、資産整理、エンディングノートなど老後の暮らしや自分の死後のことについて考える必要性を感じている人の割合は、入居意欲のある人の方が10ポイント以上高いことがわかりました。
自分自身が介護施設に入居するタイミングについて、やはり「介護が必要になったら」と考えている人が多いことが今回の調査でわかりました。
ただ、それはいつになるかわからないうえ、いざ施設に入居することになると、入居費用、現在の住まい、死後のことなどさまざまな問題が発生します。
ただ、こうした問題は介護施設に入居すると、なかなか対応ができなくなるもの。元気なうちに対策を進めていくことが大切です。
そこでまずは、「施設に入居するつもりでいるのか」「入居後の住まいはどうするのか」といったことを家族と話し合うことから始めると良いかもしれません。
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