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#最新研究

#最新研究 #糖尿病治療

糖尿病の注射しなくていい!?将来にはインスリン治療薬がカプセルに

新たな研究で、インスリンなどのタンパク質を含む薬剤を経口カプセルで投与する技術が開発されました。これまで、インスリンのようなタンパク質を含む薬剤は胃の中で早く分解されるため、経口投与は難しいとされていました。 今回の研究は、オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Biomaterials Advances」という学術誌に掲載されています。 糖尿病とその治療について インスリンとは、血糖を下げるホルモンのこと。糖尿病情報センターによると、このインスリンの働きが悪くなったり分泌量が少なくなったりして血糖値が下がりにくくなった状態が、糖尿病患者の大半を占める2型糖尿病だそうです。なお、1型糖尿病では、インスリンそのものがほとんど分泌されなくなるといいます。 以上のように、体内で分泌するのが難しくなったインスリンを、注射で補うのが現在広く知られているインスリン療法です。医療技術の進歩によって以前に比べてかなり痛みは減ったとはいえ、毎回注射しなければならないため、治療を負担に感じている人も少なくありません。 特殊なコーティングでインスリンの経口摂取が可能に 今回、ロイヤルメルボルン工科大学の研究グループが開発したカプセルには特殊なコーティングが施されていて、胃の中でカプセルが溶けないように設計されています。カプセルは腸で溶けるため、インスリンが腸で吸収されるようになっているのです。 ロイヤルメルボルン工科大学の生物物理化学部に所属するシャーロット・コン氏は「インスリン治療を経口で可能にする今回の試験は、非常に有望な結果となりました。できるだけ早く臨床試験を始められるようにしていきたいです」と話しています。 今回の研究がさらに進み、インスリン治療がカプセルの経口投与でおこなえるようになれば、糖尿病を患っている高齢者の治療もより簡便にできるようになりそうですね。 参考:「糖尿病とは」(糖尿病情報センター)

2023/08/18

#最新研究 #認知症予防

認知症のリスク低下にはパズルやゲームが良い!?脳に刺激を与えよう

新たな研究で、頭を使うゲームやパズルが、高齢者の認知症リスクを低下させる可能性が示されました。この研究はオーストラリアのモナシュ大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「JAMA Network」という医学誌に掲載されています。 高齢者のライフスタイルに関するデータを分析 今回、研究グループは、パズルなどの脳を刺激するとされるさまざまな活動が、認知症の発症リスクにどのような影響を与えているのかを調べることにしました。 調査にあたって研究グループは、2010~2020年にわたって、高齢者のライフスタイルに関するデータを収集。対象となったのは、研究を始めた時点で介護施設ではなく地域社会で暮らしていて、認知機能に問題がない70代以上の高齢者で、その人数は1万人以上に上りました。 対象者は友人と会う機会があるかどうかや、レジャー活動をおこなうか、美術館などに出かけるかといったライフスタイルに関する質問に答えました。 活発に活動する人は認知症リスクが低くなる傾向に 調査の結果、脳に良い刺激を与えるとされる活動を日常的におこなっている人は、そうでない同世代の人に比べて認知症を発症するリスクが9~11%低いことが明らかになりました。 「脳に良い刺激を与えるとされる活動」の一例は、以下のとおりです。 定期的にコンピューターを使用する 何かを学ぶ暮らすを受講する 手紙や日記をよく書く ゲームやトランプ、チェス、パズルなどの活動をおこなう 一方、社会活動の頻度や友人・家族の人数などは認知症リスクとは関係がない可能性が示唆されました。ただ、研究グループは「孤独や孤立の影響を見るには参加者の人数が少なすぎた」と指摘しています。 何か新しいことを学ぶことは、前向きに生きやすくなるなどメンタル面でもポジティブな効果が認められています。何歳からでも遅すぎるということはないので、新しい趣味を始めてみるのも良いかもしれませんね。

2023/08/15

#最新研究 #認知症予防

色んな食材を食べると認知症のリスクが低下!?食事の幅を広げよう

新たな研究で、さまざまな食品を食べていて、「食事の多様性が高い人」はそうでない人に比べて、認知症の発症リスクが低い可能性が示されました。 この研究は国立長寿医療研究センターと国立がん研究センターの研究グループが共同でおこなったもので、研究結果は「Clinical Nutrition」という学術誌に掲載されています。 日本の大規模研究に参加した中高年の男女を対象に調査 研究グループは、食のバリエーションの豊かさが認知症発症にどのような影響を与えるかについて、調査をおこなうことにしました。 今回の研究は、日本全国の住民に対しておこなわれている、「JPHC研究」と呼ばれる大規模研究に参加した45~74歳の3万8797人を対象に実施。平均して約11年間の追跡調査をおこない、食事の多様性と認知症との関連を調べました。 なお、食事の多様性については、「133項目の食品やアルコール類を除いた飲料を1日に何種類摂取しているか」というアンケートのスコアに基づき、対象者を5グループに分類したと言います。 また、追跡期間中に対象者の約11%(4302人)が認知症を発症したことがわかっています。 女性は食事の多様性が高いほうが認知症のリスクが下がる 研究グループが分析した結果、女性では1日に摂取する食品の種類が最も多いグループが最も少ないグループに比べて、認知症の発症リスクは33%低下したことがわかりました。 また、アルツハイマー型認知症など、脳卒中をともなわない認知症についても同様に、女性では食事のバリエーションが豊かであるほど発症リスクが低くなる傾向が示されました。 一方、男性では、一人暮らしの人のみ同様の傾向が一部みられることが判明。家族など同居者がいる男性では、食事の多様性と認知症発症との関連はほとんどみられなかったことが明らかになりました。 今回の結果について、研究グループは「食のバリエーションが豊かな人は栄養素をバランス良く摂取しており、脳内の栄養状態も好ましいため認知症の発症を防げた可能性が考えられる」と指摘しました。 食の多様性は、バランス良く栄養を摂るだけでなく、より毎日の食事を楽しめるという観点からも重要です。たまには最近あまり食べていないメニューを作ってみても良いかもしれませんね。

2023/08/08

#最新研究 #高血圧

コーヒーで高血圧のリスク低下!?3杯以上飲むと高血圧になりにくい

新たな研究で、1日にコーヒーを3杯以上飲む人は、そうでない人より高血圧のリスクが低くなる傾向にあることが明らかになりました。 今回の研究は勧告の梨花(イファ)女子大学医学部の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「臨床高血圧」という医学誌に掲載されました。 コーヒーを多く飲む人は高血圧のリスクが下がる 今回、研究グループは2012~16年の国民健康栄養調査に参加した、1万2133人におよぶ19歳以上の男女を対象に調査をおこないました。 具体的には、対象者を1日のコーヒー摂取量が3杯以上のグループと2杯以下のグループに分け、高血圧(最大血圧が140mmHg以上、または最小血圧が90mmHg以上の人)の有無を調べたのです。 調査の結果、1日のコーヒー摂取量が3杯以上のグループでは、そうでない人に比べて高血圧のリスクが16%低いことが明らかになりました。 今回の調査について、研究グループは「コーヒーを摂取するほど高血圧のリスクが下がることを立証した点において、今回の研究は意義深いものになった」と述べています。 コーヒーのさまざまな効能 コーヒーには、高血圧予防以外にもさまざまな効能があることで知られています。 2015年5月、国立がん研究センターの予防研究グループは、習慣的にコーヒーを飲む人はそうでない人に比べて、心臓病や脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという研究を発表しました。 具体的には、コーヒーに豊富に含まれる、ポリフェノールの働きによって血液がサラサラになり、心臓病などの心血管疾患を防いでくれる可能性が示されたのです。 また、コーヒーに含まれるカフェインには気管支を広げる作用があり、これが呼吸器疾患の予防につながっていると考えられています。 このように、コーヒーのカフェインには健康作用がある一方で、摂りすぎると頭痛や震えなどの中毒症状が起こることもあります。カフェインの耐性は人によって違うため、自分の体質に合った量でコーヒーを楽しめると良いですね。 参考:「コーヒーの健康効果とは」(公益財団法人長寿科学振興財団)

2023/08/04

#最新研究 #糖尿病

良い睡眠が血糖値を下げる!?生活を工夫して質の良い睡眠を取ろう!

新たな研究で、質の良い睡眠が取れている人は、そうでない人に比べて血糖値が下がりやすい傾向にあることがわかりました。 この研究は、アメリカのカリフォルニア大学によっておこなわれ、その研究結果は「Cell Reports Medicine」という医学誌に掲載されています。 質の良い睡眠が血糖値を下げる 今回、カリフォルニア大学の研究グループは、600人の参加者の睡眠データを分析。睡眠時に現れる脳波と血糖値の関係を調べました。 その結果、ノンレム睡眠(深い睡眠)のときにみられる、睡眠紡錘波と徐波と呼ばれる2種類の脳波の組み合わせが、糖の代謝を促すインスリンの働きに関与していることが判明。これらの2つの脳波が体内の副交感神経を優位にし、血液からブドウ糖を吸収するように細胞に指示を出して、血糖値の上昇を防いでいるとみられています。 つまり、より深く眠れている人は、そうでない人に比べて血糖値が下がりやすい可能性が示されたのです。 今回の結果について、カリフォルニア大学で神経科学を研究しているマシュー・ウォーカー氏は「夜の深い睡眠で得られる脳波がインスリンの働きに影響を与え、結果的に血糖値を改善するのに役立っていることがわかった」と述べています。 睡眠を改善する方法とは 年を重ねるにしたがって、寝つきが悪くなったと感じる人もいるのではないでしょうか? 一般的に、人が高齢になると、睡眠と関係が深いホルモンの分泌能力が衰える傾向にあります。加えて、社会活動量も減少することで必要とする睡眠量そのものが減り、結果的に夜中に何度も覚醒するような浅い眠りになっていくと考えられています。 では、どうすれば眠りの質を改善することができるのでしょうか? 睡眠障害を研究しているアメリカのピッツバーグ大学によると、以下のような対策が睡眠の質の改善に有効だとしています。 毎日同じ時間に起きて同じ時間に眠る 夜遅い時間に食事をしない エアコンを利用するなどして、室温を調節する ウォーキングなどの運動を1日30分程度おこなう 起床後すぐにカーテンを開けて日の光を浴びる 夜に自然と眠くなるためには、日中は活発に過ごすことが重要です。夢中になれる趣味を見つけてみると良いかもしれませんね。 参考:「New research finds deep-sleep brain waves predict blood sugar control」(Berkeley news) 参考:「年をとるにつれて増える睡眠の悩み。高齢者の不眠の原因と3つの改善法」(NHK)

2023/08/02

#AI #最新研究 #認知症予防

AIと話すだけで認知症がわかる!?認知症の早期発見に役に立つ

AIを駆使したサービスを提供している株式会社エクサウィザーズは、認知症の早期発見につなげることを目指して、会話音声AIを活用した新たなプログラム医療機器を開発することを明らかにしました。 今年の秋までに規制当局と相談し、早期承認に向けて取り組んでいくとしています。 認知症の早期発見が大きな課題 厚生労働省の試算によると、2025年には65歳以上の高齢者のうち、およそ5人に1人が認知症患者になる可能性が指摘されています。 認知症患者が増えると、これまで以上に要介護認定が遅れてしまう可能性もあると言われています。 認知症の人が福祉サービスを利用するためには、その前に要介護認定を受けなければなりません。ただ、要介護認定は本人の様子を観察したり専門家たちが集まって会議したりする必要があるため、時間がかかります。 言い換えると、認知症が今よりもっと早く発見できるようになれば、その分要介護認定も早い段階で受けられ、認知症の人を速やかに福祉につなげられるようになるのです。 認知症の早期発見につながる医療機器の開発を開始 エクサウィザーズは、昭和大学病院脳神経内科の認知症専門医と連携して、AIを活用した新たなプログラム医療機器を開発することを発表しました。 開発予定の医療機器では、エクサウィザーズが独自開発した会話音声AIを活用。現在、昭和大学病院と共同で試験をおこなっており、すでに現時点で、数分の会話音声から高い精度で認知症の判定ができることが確認されているそうです。 今回開発しているプログラムは、スマートフォンやタブレット端末のような、身近にあるデバイスで利用できるようにする予定だと言います。 認知症の診断には、認知テストを受けたりMRI画像を撮影したりと多大な労力と時間を要します。認知症の人の負担を減らし、よりスムーズに福祉につなげるためにも、今回のプログラム医療機器が普及していくと良いですね。 参考:「認知症施策推進総合戦略」(厚生労働省)

2023/07/28

#健康管理 #最新研究 #高血圧

高血圧に頭部への衝撃が効く!?ポイントはウォーキングの上下の動き

新たな研究で、ウォーキングなどの運動中に経験する、垂直方向に振動するときに生じる頭部への衝撃が、高血圧を改善する可能性が示されました。 この研究は、国立障害者リハビリテーションセンターや東京大学、国立循環器病研究センターなどの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「nature biomedical engineering」という医学誌に掲載されています。 ラットの頭部に衝撃を加えて実験 研究グループはまず、麻酔をした高血圧状態のラットの頭部を毎秒2回のペースで上下に動かす実験を実施。1Gの衝撃を頭部にリズミカルに与えることで、血圧にどのような影響が加わるのかを調べました。 1日30分間の実験を、2~3週間かけておこなったところ、脳内の組織液が流れ、細胞に力学的な刺激が加わったことで、血圧を上げる「アンジオテンシン受容体」というタンパク質の出現量が減少したことが判明。また、血圧を上げるタンパク質が減少した結果、血圧そのものも低下したことが明らかになりました。 人間に置き換えても同様の効果 研究グループは、人間がおこなうジョギングやウォーキングでも、足の着地時に頭部に約1Gの衝撃が加わることから、今度は人間に置き換えて、先述したラットと同じような実験をおこなうことにしました。 人間に対して座面が上下に動く椅子を用いて頭部への衝撃を再現する実験を実施。1日30分間の実験を週3回、計4.5週間おこなったところ、ラットと同様に高血圧が改善されたことがわかったのです。 研究グループは、今回の結果を受けて「この成果は、寝たきりの高齢者や四肢をうまく動かせないような身体障害がある人など、運動したくても運動できない人にも適用できる、疑似運動療法の開発につながる可能性がある」と述べています。 今回の研究がさらに発展し、運動が物理的に難しい人にも運動と同様の効果が得られる装置が開発されれば、高齢者がより健やかに生きていけるようになりそうですね。

2023/07/20

#最新研究 #糖尿病

午後1時までの食事で糖尿病リスク低下!?食事の時間が血糖値に影響

新たな研究で、1日の食事の大半を午後1時までに済ますことで、糖尿病を発症するリスクが抑えられる可能性が示されました。 この研究はアメリカのニューヨーク大学によっておこなわれ、その研究結果は、2023年6月15日に開催された米国内分泌学会で発表されました。 糖尿病予備軍を対象に調査を実施 今回の研究は、肥満で血糖値が基準値よりも上回っている「糖尿病予備軍」の10人を対象に実施。対象者を2グループに分け、1グループは1日の摂取エネルギー量の80%を午後1時までに摂取してもらい、もう1グループには、午後4時以降に1日の摂取エネルギー量の半分を摂取するという通常に近い食生活を送ってもらいました。 それぞれのグループの対象者に、以上のような生活を1週間継続してもらったあと、今度は逆のグループの食事パターンに切り替えて追加で1週間過ごしてもらいました。 昼までにまとめて食事をした方が糖尿病になりにくい 2週間にわたる調査の結果、1日の摂取エネルギー量の80%を午後1時までに摂取してもらったときのほうが、血糖値が基準値を超える時間が減少し、変動も緩やかになったことが明らかになりました。また、この結果は体重の変化にかかわらず認められたそうです。 今回の研究をリードしたニューヨーク大学のジョアンナ・ブルーノ氏は「別の研究でも、1日のエネルギーの大半を昼までに取るほうが、摂取エネルギーを制限しなくても体重が減りやすいことがわかっている。摂取エネルギーを考えなくても体重や血糖値に良い影響を与えやすいこの方法は、ほかの食事療法よりも続けやすく、糖尿病予防に役立つ可能性がある」と述べました。 一方、ワシントンDCにある体重・ウェルネスセンターのスコット・カハン氏は「今回、報告された結果は、就寝前の食事を避けたほうが良いという考え方をより強固にするものと言える。ただし、午後1時以降の食事を最小限に抑えるのは、ほとんどの人にとって難しいのではないか」と指摘しました。 会食などの機会が多い人は、昼までにほとんどの食事を取り終えるのは難しいと言えるでしょう。そんな人は、代わりに間食を減らしたりウォーキングなどの運動を取り入れたりすると良いかもしれませんね。

2023/07/07

#健康管理 #最新研究 #骨粗鬆症

日本人の98%がビタミンD不足!?骨粗しょう症を魚やきのこで防ごう

新たな研究で、日本人のおよそ98%がビタミンD不足に陥っている可能性が示されました。 ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収がしにくくなって、骨がもろくなります。結果として、特に高齢者では骨折や骨粗しょう症のリスクにつながると言われています。 この研究は東京慈恵会医科大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Journal of Nutrition」という学術誌に掲載されています。 日本人の98%がビタミンD不足 今回、研究グループは、2019年4月~2020年3月に東京都内で健康診断を受けた、健康な男女5518人を対象に調査を実施。島津製作所と共同で新たに開発した分析システムを用いて、血液中のビタミンDの濃度を測定しました。 その結果、対象者の98%が日本代謝内分泌学会・日本整形外科学会が提唱するビタミンDの基準濃度(30ng/mL)に達していないことが明らかになったのです。 また、今回測定されたビタミンDのほとんどが動物性あるいは日光に由来するもので、きのこ類などが含んでいる植物性のビタミンDはほとんど検出されなかったことも判明しました。 今回の結果を受けて、研究グループは「食生活の変化によって、現代人の多くはビタミンDが不足していることがわかった。今後、超高齢化社会を迎えるに当たって、高齢者の骨折や骨粗しょう症を防止するためにも、ビタミンDが不足している現状に対して早急な介入が必要だ」と警鐘を鳴らしています。 ビタミンDを上手に摂取する工夫 ビタミンDはカルシウムの吸収を促し、骨を丈夫にしたり筋力を高めたりする働きがあるため、高齢者は特に摂取しておきたい栄養素です。 では、どうすればビタミンDを上手に摂取できるのでしょうか? 骨粗しょう症財団によると、イワシやサンマ、サケなどの魚類やシイタケなどのきのこ類にビタミンDが豊富に含まれているそうです。 また骨粗しょう症財団は、以下のような工夫もビタミンDを摂取するのに有効だとしています。 ビタミンDといっしょにカルシウムも摂る シイタケは紫外線に当てるとビタミンDが増えるため、食べる前に天日干しをする ビタミンDは人間が日光に当たることでも、体内で生成されます。天気が良い日は積極的に外に出て、ビタミンDの生成を促すと良いかもしれませんね。 参考:「Determination of a Serum 25-Hydroxyvitamin D Reference Ranges in Japanese Adults Using Fully Automated Liquid Chromatography–Tandem Mass Spectrometry」(Science Direct) 参考:「ビタミンDを多く含む食品・ビタミンKを多く含む食品」(骨粗鬆症財団)

2023/06/20

#最新研究 #高血圧

高血圧には梅を食べるのがいい!?梅肉エキスで血圧が正常値に

新たな研究で、梅の果汁を煮詰めて作る梅肉エキスが、高血圧や心臓肥大を防ぐ可能性がマウスを使った実験で示されました。 この研究は大阪河崎リハビリテーション大学やアメリカのテンプル大学などの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Hypertension Research」という日本高血圧学会の学術誌に掲載されています。 梅肉エキスが高血圧に効果あり 研究グループは、血圧を上昇させて高血圧や動脈硬化を引き起こしやすくなるホルモン「アンジオテンシンⅡ」をマウスに投与。そのマウスの一方には通常の水を、もう一方には梅の果汁を煮詰めて作る「梅肉エキス」を加えた水で飼育し、それぞれ比較しました。 2週間にわたって飼育したマウスの大動脈を採取し観察したところ、梅肉エキス入りの水で飼育されたマウスは血圧が正常値に保たれ、血管の炎症や心臓肥大も起こっていなかったことが判明。一方、通常の水で飼育されていたマウスには、血圧の上昇や血管の炎症などが確認されました。 以上のように、梅肉エキスを摂取することで高血圧などを抑制できる可能性が今回の研究で示されたのです。なお、梅肉エキスのどの成分が有効かについては、さらなる研究が必要だとしています。 梅の良さを再認識するきっかけに 2023年6月13日、研究グループは和歌山市内で、今回の研究に関する記者会見を開きました。 テンプル大学の江口暁氏は「梅の知名度そのものが海外ではそれほど高くない。研究はアメリカでも発表しているため、今回の研究を皮切りに梅の関心が高まれば世界中に売れるだろう」と話しました。 また、国内での梅の消費が落ち込んでいる現状を受けて、大阪河崎リハビリテーション大学に所属する宇都宮洋才氏は「梅が売れなくなって困っているという話をよく聞く。これを機に梅の良さを再認識してもらって、少しでも消費につながればうれしい」と述べました。 梅には疲労回復や食欲増進、免疫力アップなどさまざまな健康効果があると言われています。日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

2023/06/19

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

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