夫がもうすぐ定年を迎え、老後の生活が心配です。老後の生活費はどうやったら工面できるのでしょうか?

夫がもうすぐ定年を迎え、老後の生活が心配です。老後の生活費はどうやったら工面できるのでしょうか?

更新日 2024/03/18
老後の生活が心配です。夫があと数年で定年を迎えて退職します。そうなると、収入が年金と私のパート代だけになります。このままで生活していけるでしょうか?老後の生活費をどうやって工面していけば良いのかとても心配です。
(藤井さん・パート・61歳)

年金や貯蓄で生活ができず、老後破産してしまう人も一定数います。それを避けるためには、旦那様の再就職先を探して収入を増やしたり、家計の見直しをする必要があるでしょう。生活に困ったら地域包括支援センターや消費生活センターなどに相談したり、生活保護を受けることもひとつの手です。

老後破産はなぜ起こる?

老後っていろいろとお金がかかりますよね?介護の費用もあるし、もしかしたら大きな病気になるかも…。そう考えると、今後、夫が定年退職をして収入が減ったときに生活していけるか不安です。

確かに、老後は急に体調をくずしたり介護が必要になったりで大きなお金がかかるリスクが高くなります。にも関わらず、多くの人の収入は年金がメインですよね。

そのため、生活ができなくなって老後破産してしまう人もいるんです。

老後破産とは

「老後破産」って、年金などで生活できなくなって破産してしまうことですよね。「老後2000万円問題」も合わせてテレビで取り上げられていたので、このままでは生活ができないんじゃないかと心配で…。

そうですよね。いろんな情報を目にすると、不安になってしまうのもわかります。

ただ、「老後2000万円問題」は平均的な収入と支出の高齢夫婦世帯を想定した推定額ですので、ひとつの目安として捉えてください。

そうなんですか?誰もが老後は2000万円も貯蓄しておかないといけない、ということではないんですか?

「老後2000万円問題」の元となった金融庁の報告では、仕事をしていない高齢夫婦世帯の平均収入から平均支出を差し引いて試算しています。すると、毎月5.5万円が不足するため、それが30年続くと2000万円もの貯蓄が必要となる、というわけですね。

つまり、この試算はあくまでも平均額。もしかしたら、これよりも支出を抑えられるかもしれませんし、反対に医療費などで大きなお金が必要になる可能性もあります。

なるほど…。そこまで深刻にならなくても良い、ということですね。

とは言え、現役時代は普通の会社員だったり高収入だった人が老後破産するケースもあります。どんな人にも起こりうることですから、準備しておくことが大切ですね。

老後破産の原因

先ほど、高収入だった人が老後破産をするケースもある、と言いましたが、老後破産の原因はさまざまあり、複数の要因が重なって破産してしまうことが多いんです。

どんなことが原因になるんですか?

例えば、住宅ローンも要因のひとつ。近年は晩婚化が進んだことに合わせて、住宅ローンを組む年齢も上がり、定年後も支払いが残っていることも。そうなると、定年後の収入が減った状態でもローンの返済を続けなければいけません。

我が家の住宅ローンの返済は終わりましたが、確かにそういうケースも聞いたことがあります。

同じく晩婚化が影響しているものに、子どもの教育費があります。高齢出産などお子さんが生まれるのが遅かったご家庭だと、定年後もお子さんの教育費を負担しなければいけないことがあり、家計を圧迫してしまうんです。

晩婚化がいろんな影響を与えているんですね…。

あとは、藤井さんもおっしゃっていた通り、医療費の増加や介護費が発生することも老後破産のひとつの原因。年齢を重ねると、どうしても医療にお金がかかるようになりますし、ゆくゆくは介護が必要になるので、老後は介護サービスの利用費用も考えておいた方が良いでしょう。

うーん…やっぱりそうですよね。

加えて、老後は収入が減るのにも関わらず、生活水準を下げることができないケースも。40~50代で給与のピークになることが多く、そのときと同じ生活水準を維持してしまうと当然ながら家計が回らなくなってしまいますよね。

老後は悠々自適に暮らす、なんて思っていましたが、そうも言ってられないんですね。

今からでもできる老後破産の対策は

老後の生活が不安になってきました…。今からでもできる老後破産の対策ってあるんでしょうか?

不安にさせてしまってすいません…。でも、今からできる対策はいくつもありますよ!

支出を減らして貯蓄を増やす

まずは、当たり前のことですがなるべく長く働くことです。ご主人が会社で再雇用してもらえないか掛け合ってみたり、退職後に別の会社に再就職することも検討してみましょう。

国の調査によると、60代後半の人の約半数が働いていたり、70代でも約2割の人が働いているという報告がありますからご高齢者が働くことは珍しくなくなっているんです。

そうなんですね!私は元気なうちはパートを続けますし、夫にもなんとか次の仕事を見つけてもらうつもりでいます。

あとは、家計の見直しも大切です。減らせる支出がないか生活を振り返ってみてください。また、住宅ローンが残っている場合は早めに返済することも検討すると良いでしょう。

この歳になると大きく収入を増やすのは難しいですから、支出を減らすのが重要ですよね。

おっしゃる通りです。

ちなみに、意外かもしれませんが、実は支出を減らすためには健康が一番なんです。医療費を抑えられますし、介護サービスを利用せずに生活できるのであれば、介護費用もかかりませんから。

言われてみれば、そうですね!夫が「糖尿病予備群」と医師に言われているので、支出を抑えるためにも糖尿病にならないように健康的な生活を心がけさせます(笑)

あと、今後の対策を具体的に決めたい、というときはファイナンシャルプランナーに相談するものアリ。ファイナンシャルプランナーは、これからの理想のライフプランに合わせて資金計画についてのアドバイスをしてくれます。

老後の見通しを立てたい場合には、ファイナンシャルプランナーに相談してみると不安がなくなるかもしれませんよ。

それでも困ったときは…

いくつか対策をお伝えしましたが、それでも想定外の支出があって生活に困ることもあるかもしれません。そういうときは、ためらわずに地域の相談窓口や専門家に頼りましょう。

具体的にはどこに頼ったら良いんでしょうか?

まずは、公的な相談窓口である「地域包括支援センター」や「消費生活センター」が相談しやすいのではないでしょうか。地域包括支援センターは、住まいや介護、生活支援などご高齢者の暮らしをサポートする機関です。困ったらとりあえず地域包括支援センターに相談してみましょう。

対して、消費生活センターは商品やサービスなどの問い合わせ窓口。多重債務などの相談も受け付けています。また、借金で困っている場合は、弁護士に相談しても良いかもしれません。

今はあまり縁がありませんが、覚えておいて損はなさそうですね。

いろいろと手を打っても、生活に困窮して老後破産してしまうこともあるかもしれません。そういうときは、生活保護を受給することも検討してみてください。

えっ!生活保護ですか?

生活保護はネガティブなイメージがありますから、受給をためらってしまうかもしれません。でも、立派な国の制度ですから、どうしても生活が立ち行かなくなったときには迷わずに申請してください。

実際のところ、生活保護を受けている高齢者世帯は多く、生活保護を受けている人の半数以上は65歳以上。この30年間は毎年その数が増加しているんです。

それだけ老後破産は身近な問題なんですね…。

もちろん、生活保護を受けずに生活できるのが一番なのですが、困ったときの最終手段として頭のすみに置いておいてくださいね。

  • 老後破産は誰でも起こる可能性がある!
  • 再就職や家計の見直しなど、今からでもできる対策を
  • 困ったら地域包括支援センター、消費生活センターなどに相談
  • 老後破産したら生活保護を受給するのもひとつの手

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