要支援2は歩行に杖が必要なときがあったり、料理や掃除などの日常の家事に支障が出ている状態です。介護は必要としていませんが、見守りやちょっとした手助けが必要なこともあります。介護サービスは要支援1と同様に介護予防サービスが利用でき、要支援1より介護保険の利用限度額が増えます。
最近、母が介護認定を受けて、要支援1と判定されました。これから介護サービスを使いながら、状態が進行していかないように予防していこうと思っているのですが、どんな状態になると要支援2に上がってしまうんでしょうか?
そうですね…。介護認定は、その人の身体状況や認知機能などを総合的に判断して判定されるので、一概には言えないのですが…。例えば、食事やトイレをひとりでするのは可能ですが、立ち上がりの際に手助けが必要だったり、立っているときや歩くときに支えが必要なことがあります。
要支援1と要支援2の違いは、「足腰が弱っているかどうか」ということでしょうか?
はい。積極的な介護が必要ない点は、要支援1と要支援2に共通しています。
ただ、要支援1では片足で立つなどの複雑な動きをするときに支えが必要だったり、掃除や買い物などをするときに見守りや手助けが要る程度、とされています。が、要支援2では筋力が衰えて歩行や立ち上がりが不安定なため、要介護状態になる可能性が高い状態です。
そうか、要支援2より上がると「要介護1」になるんですよね。要介護1と要支援2は、どうちがうんですか?
要介護1になると、要支援2よりもさらに介護が必要な状態。具体的には、トイレや入浴の際に一部介助が必要だったり、歩行が不安定で介助が必要です。さらに、理解力の低下がみられることもあります。
ただ、要介護の中では一番軽い状態ですから、リハビリなどによっては要支援に改善できることもありますよ。
要支援2に上がると、要支援1と比べて利用できる介護サービスって変わったりするんですか?
介護サービスの内容が変わるというより、介護保険の自己負担上限額が増えます。サービス内容からお伝えしていきますね。
要支援2では、要介護1と同じように「介護予防サービス」を利用できます。
要支援2で利用できる介護予防サービスは以下の通りです。
| 訪問系サービス | 訪問介護 訪問入浴 訪問看護 訪問リハビリ 夜間対応型訪問介護 定期巡回・随時対応型訪問介護看護 |
|---|---|
| 通所系サービス | 通所介護(デイサービス) 通所リハビリ 地域密着型通所介護 療養通所介護 認知症対応型通所介護 |
| 多機能型サービス | 小規模多機能型居宅介護 看護小規模多機能型居宅介護 |
| 宿泊系サービス | 短期入所生活介護(ショートステイ) 短期入所療養介護 |
| 福祉用具 | 福祉用具貸与 特定福祉用具販売 |
いろんなものがあるんですね。…あ、通所リハビリはこれから母が利用する予定です。足腰の筋力が落ちているので、これ以上、衰えるのを防ぐために。
良いですね!要支援2でも同じように、介護予防のために介護サービスを利用できます。
例えば、「介護予防訪問リハビリ」では、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といった専門スタッフが自宅に訪問して、個別にリハビリをおこないます。自宅の環境の改善提案やご家族へのアドバイスもおこなってもらえるのも魅力です。
自宅の環境改善なんてこともしてくれるんですね!
また、毎日の健康管理もしてもらいたいという場合には「介護予防訪問看護」が活用できます。看護師が自宅に訪問して、リハビリや薬の相談にも乗ってくれるんです。「薬の飲み忘れをすることがある」「自宅にいながら医療ケアを受けたい」という方が利用しています。
母は、今のところ薬の飲み忘れはないですね。…でも、頭に入れておきます。
他にも、宿泊型のサービスもあります。「介護予防短期入所生活介護(ショートステイ)」は、短期間、介護施設に泊まれます。もし、藤田さんがお仕事は冠婚葬祭などで自宅を空ける場合や、病気になって介護ができなくなった場合などに活用するととても便利だと思います。
それに、旅行などの介護の息抜きをするときにも利用できます。介護疲れをリフレッシュするために毎月利用している人もおり、介護する人の負担を軽くするサービスですね。
そんなサービスもあるんですね。確かに家に母をひとりにしておくのは心配なので、泊まりで使えるサービスはありがたいですね。
また、要支援2になると、要支援1のときよりも介護保険の自己負担額の上限が上がります。要支援2の場合、利用できるサービスの上限額は1ヶ月あたり105,310円、1割負担だと自己負担上限額は10,531円です。
要支援1だと1割負担のときの自己負担上限額は5,032円ですから、要支援2になると使うサービスの幅が広がるかもしれませんね。
ちなみに、要支援2でも介護施設に入れることをご存知ですか?
そうなんですか?施設ってもっと介護度が重い人が入っているイメージでしたが…。
元気なうちから入れる施設もたくさんあるんですよ。要支援2で入れる介護施設は、次の通りです。
なんだか似たような施設があって、よくわからないです…。
確かにそうですね。「有料老人ホーム」というのは、民間企業が運営している老人ホームのこと。「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」の2つのタイプがあります。
これらは基本的な身の回りの介助やレクリエーションをおこなって、日常生活の支援をしている施設ですね。介護付き有料老人ホームは、介護サービス費用が定額なのが特徴で、住宅型有料老人ホームは在宅介護サービスを組み合わせてその人に合ったケアを受けられるのが魅力です。
へぇ!有料老人ホームでもサービスに違いがあるんですね!
また、費用が安いことが魅力の「ケアハウス」もあります。要支援2の人は、ケアハウスの「一般型」と呼ばれるタイプの施設に入居できます。
「介護型」のケアハウスでは介護サービスを受けられますが、一般型では基本的に生活支援サービスのみで介護サービスを提供していません。介護サービスを利用したい場合は、外部の在宅介護サービスを別途、契約して利用することになります。介護は必要ない人が入ることを想定した施設なんですね。
介護が必要ないことを想定しているから、要支援2の人も入れるんですね。
ケアハウスは、長期にわたって生活することを前提としている一方で、「養護老人ホーム」は自立支援を目的としているため、機能訓練などをして社会復帰を目指します。養護老人ホームも介護サービスの提供はなく、食事の提供や健康管理を通して困窮するご高齢者を”養護”しているというわけです。
ただ、入居するには自治体の審査が必要。自立して生活ができないほどの経済状態の人などが対象になっているようですね。
経済的に困っている人が入る施設なんですね…。
ちなみに、もし施設に入るとしたらどれくらいの費用がかかりますか?介護施設に入居したときの料金がイマイチわからなくて。
施設によってかなり金額は変わってきますが…。主要な施設の目安の費用を次のように表にまとめてみました。
| 介護サービス費用 (1割負担の場合) | 月額費用相場 | 合計(目安) | |
|---|---|---|---|
| 介護付き 有料老人ホーム | 9,330円 | 200,000円 | 209,330円 |
| 住宅型 有料老人ホーム | 10,531円 | 200,000円 | 210,531円 |
| サービス付き 高齢者向け住宅 | 10,531円 | 150,000円 | 160,531円 |
| グループホーム | 22,800円 | 110,000円 | 132,800円 |
施設のタイプによっても、かなり料金が違うんですね。
そうなんです。それに、介護付き老人ホームの場合は介護サービス費が定額ですが、住宅型有料老人ホームだと使った分だけ介護サービスがかかる料金体系なので、サービス内容によっては金額が前後することもあります。
うーん。まだまだ施設に入居することは考えていなかったけど、介護施設もややこしいんですね…。
施設探しをされる人は、みなさんそうおっしゃいます。ですので、もし介護施設に入居を検討されるようでしたら、「いい介護 入居相談室」にぜひご相談ください。介護施設に詳しい相談員がそれぞれの施設の特徴もふまえてわかりやすくご案内しますよ。
要支援2は介護認定のなかでは軽い方ですが、要介護状態の一歩手前です。手助けが必要な場面もあるでしょう。介護サービスを利用しながら身体状況が進行しないように、介護予防をしていく段階と言えますね。
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