ケアマネジャーの中心的な仕事は、ケアプランを作成することです。未経験の人がケアマネジャーになるには、介護スタッフや介護福祉士としての実務経験が合計8年必要で、試験に合格後に研修を受けなければいけません。試験内容は、介護についてだけではなく、高齢者に多い疾病などの医療に関することも出題されていますよ。
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訪問ヘルパーをして1年ほどなのですが、今後のスキルアップを考えてケアマネジャーを目指そうかと思っています。ケアマネジャーの仕事について教えてください。
私が働いている訪問介護事業所にもケアマネジャーがいるので、なんとなくは把握しているつもりなのですが、具体的にはよくわからなくて…。
わかりました!田村さんもご存知の通り、ケアマネジャーの仕事の中でも中心的なものはケアプランの作成です。利用者さんの心身の状況に応じた介護サービスを提案し、より暮らしやすい生活にするようにサービスの計画を作成します。
ケアプランがないと利用者さんは介護サービスを利用できませんから、介護サービスの要の仕事とも言えますね。
そうですよね。訪問介護サービスも、ケアプランにもとづいて提供されていますから。
あとは、利用者さんとサービス事業者との調整です。田村さんが働いている訪問介護も含めて介護サービスはたくさんの種類があるので、多くの利用者さんはどこの事業所を選べば良いのかわかりません。
そこで、介護のプロであるケアマネジャーがサービス内容や事業所ごとの特徴を説明したり、その人にあったサービスを提案することで、利用者さんがサービスを選びやすくしているんですね。いろんな介護サービスに精通しているケアマネジャーだからできることですよね。
おっしゃる通りです。
それと、利用者さんからの要望やクレームをサービス事業所へ伝えることもケアマネジャーの仕事です。どうしても利用者さんから事業所に直接言いにくいことがありますから、ケアマネジャーを通して伝えるわけです。
そういうこともしているんだ。利用者さんの介護に関する相談を一手に引き受けているんですね。
あとは、自治体から依頼を受けて要介護認定の調査をおこなうこともあります。申請したご高齢者の自宅を訪問して、身体状況や認知機能、家庭環境などをチェックするんですね。その調査結果をもとに介護度の判断がされます。
要介護認定もケアマネジャーがおこなっていたんですね。知らなかった!
ケアマネジャーの仕事内容について、おおまかにわかりました。…確か、ケアマネジャーは試験に合格しないとなれないんですよね?どんな試験内容なんでしょう?
ケアマネジャーの試験は正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」と言います。試験科目は「介護支援分野」「保健医療福祉サービス分野」の2つに分かれており、全部で60問あります。
介護支援分野では、介護保険制度や介護認定などに関する基礎知識などが問われます。保健医療福祉サービス分野では、高齢者に多い病気についてや病気の予防などについて出題されています。
病気についての問題もあるんですね。なんだか難しそうだなぁ。
介護分野の出身者が受験する場合は、医療分野の問題につまづくことが多いみたいですね。対して、看護師などの医療分野の出身者は介護分野を苦手としている人が多いようです。
え?ケアマネジャーの試験って、介護業界で働く人が受けるものではないんですか?
そうなんですよ。介護業界だけでなく医療業界出身者が受験することもあります。では、ケアマネジャー試験の受験資格についても確認しておきましょうか。
まず、試験を受ける資格を持っているのは大きく分けて2パターンの人がいます。ひとつは、介護福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、管理栄養士などの特定の資格を取得して、その業務に900日以上、勤務している人です。田村さんの場合、こちらのパターンになると思います。
そうなんですか?
はい。田村さんの場合だと、まず介護現場の実務経験を3年以上積んでかつ「介護福祉士実務者研修」を修了したうえで、「介護福祉士」資格を取得する必要があります。そして、介護福祉士として5年以上かつ900日以上、従事することでケアマネジャー試験を受けられるようになります。
えーっと、つまり、ケアマネジャーになるには8年以上かかるわけですね。長いなぁ…。
もうひとつのパターンは、有料老人ホームや介護老人保健施設(老健)などの所定の施設で、生活相談員と支援相談員といった相談員業務を5年以上かつ900日以上すること。ただ、生活相談員と支援相談員は社会福祉士の資格を持っていないとできない業務なので、少しハードルが高いですよね。
なるほどー。確かに私の場合は、ひとつめの方法で受験資格を手に入れた方が良さそうです。
それで、ケアマネジャー試験に合格したら、晴れてケアマネジャーになれるわけですね。
いえ、実はそういうわけでもないんです。試験に合格しても「介護支援専門員実務研修」を修了しないと、ケアマネジャーとしては活躍できません。
試験に合格した後に研修ですか!大変だなぁ。
そうなんですよ。研修は、座学でケアマネジメントに関して必要な視点や専門知識を学んだり、実際にケアマネジャーが働いている居宅介護支援事業所で実習をおこなったりします。
この研修が終わって、やっとケアマネジャーとして働けるようになるんです。
ケアマネジャーになるのってこんなに大変なんですね。ケアマネジャー、尊敬します…。
ケアマネジャーは、介護分野の一番上位の資格とも言われていますし難易度はかなり高いです。ただ、重要なのは”ケアマネジャーになること”ではなく、”利用者さんと信頼関係を築けるケアマネジャーになること”です。
「この人なら信頼できる」と思ってもらえるようなケアマネジャーになってくださいね。
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