認知症の入居者様のケアがうまくいかず、現場が疲弊しています。良いケア方法はあるでしょうか?

認知症の入居者様のケアがうまくいかず、現場が疲弊しています。良いケア方法はあるでしょうか?

更新日 2024/03/18
老人ホームで働いているのですが、毎日の介護業務に追われてまったく余裕がありません。特に認知症の入居者様の介護拒否が多く、その対応に時間が取られるうえに体力を使うのでとても疲れます。改善したいとは思っていますが、どうしたら良いのかわかりません。
(山下さん・老人ホーム職員・32歳)

認知症の方のケアは、介護のプロであってもとても大変なことですよね。もしかしたら、ユマニチュード」という認知症ケアを実践すると入居者様の状態が安定して、介護もスムーズになるかもしれませんよ。

ユマニチュードとはどんなケア?

老人ホームで介護職員をしています。日々の介護業務が忙しくて、ケアが流れ作業になっているような気がしています。

特に認知症の入居者様にケアをしようとすると興奮されたり拒否されることが多く、その対応をするためにとても時間がかかります。それに、体力を使うので毎日疲れてしまうんです。何か良い解決策はないでしょうか?

うーん、難しい問題ですね…。認知症の入居者様が介護拒否されるのであれば、もしかしたら、認知症の方へのケアを変えることで状況が変わるかもしれません。

藤原さんは、「ユマニチュード」というケア方法をご存知ですか?

名前は聞いたことがありますが、詳しくはわかりません。

ユマニチュードというのは、認知症ケアのプログラムのことです。人がもともと持っている能力をできるだけ引き出すことを基本姿勢とした認知症ケアで、心身の回復や機能の維持を目的としています。

ちなみに、ユマニチュードというのはフランス語で「人間らしさを取り戻す」という意味だそう。フランス人のイヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケア方法なので、フランス語なんですね。

へー、そういう意味だったんですね。ユマニチュードを取り入れると、どう変わるんでしょうか?

個人差がありますが、認知症の方の不安を和らげて暴力・暴言といったものが減るとされています。日本ユマニチュード学会によると、認知症の二次症状である行動心理症状(BPSD)の15%が改善したそうです。

症状が改善するんですか!?うちの施設では、暴言や暴力をして介護拒否をする入居者様が多くて困っているんです。

そうなんですね。ユマニチュードは、介護現場で「ケアのうまくいく・いかないは何が違うのか」を丁寧に分析して開発されたプログラムなので、実際の現場に即した内容になっています。ユマニチュードを実践することでケアがスムーズになるかもしれませんよ。

ユマニチュードの4つの柱

ユマニチュードについて、とても興味が出ました。具体的には、どんなケアをするのでしょうか?

ユマニチュードケアの実践方法は、「4つの柱」と「5つのステップ」に分けられます。まずは、「4つの柱」についてお話ししていきますね。

4つの柱というのは、ケアをするうえで重要な「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの動作のこと。介護をする人が、介護を受ける人のことを大切に思っていることを伝えるための技法です。

大切に思っていることを伝える…。重要なことですが、なかなか実行できてないかも。

4つの柱:見る

ケアをしていると体調に異常がないかなどのチェックを優先してしまい、大切に思っていることを伝える余裕がなかなかなくなってしまいますよね。

そこで、ユマニチュードでは以下の点を注意することで、相手への気持ちを「見る」ことで伝えます。

  • 同じ高さで見ることで、相手と平等な存在として見ていることを伝える
  • 近くから見ることで、親密さや優しさを伝える
  • 正面から見ることで、信頼感や正直さを伝える
  • 長時間、見ることで、愛情を伝える

見るだけでもいろんなことを伝えられるんですね。

4つの柱:話す

次に「話す」ですね。認知症の方と話すときには、「オートフィードバック法」を試してみると良いかもしれません。オートフィードバック法というのは、今おこなっているケアを実況中継することで、相手に安心感を与える方法です。

もし、会話ができなくても「今からお顔を拭きますね」「体を起こしますよ」と声掛けをするだけで安心できるのはなんとなく想像できますよね。逆に、無言でケアをしてしまうと、相手は孤独感を抱きかねません。

介助することに必死で、声掛けを忘れてしまっていました。無言でケアされたら不安になりますよね…。

4つの柱:触れる

また「触れる」ときにはちょっとした注意が必要です。ケアをするときには身体のどこかに触れる機会が多いですが、急に顔や手、唇などの敏感な部分に触ると相手は驚いてしまいます。はじめは、背中や肩などの敏感でない部分から触れたり、なるべく広い面積を触ることで驚かせないでケアが進められますよ。

触る部分なんて気にしたことがありませんでした。

4つの柱:立つ

さらに、ユマニチュードケアに特徴的なもののひとつに、立つことを重視している点があります。ユマニチュードでは1日20分程度の立つ時間を作ることで、心身の健康を維持することを目指します。

立つことは、骨や筋肉にほどよく負荷がかかるので、骨粗しょう症を防いだり筋肉の低下を防ぎ、寝たきりを予防します。また、寝たきりから立てるように意識してケアをすることで、ケアを受ける方が人間としての自信を取り戻すきっかけにもなるのです。

ユマニチュードの5つのステップ

ユマニチュードのもうひとつのポイント「5つのステップ」は、ケアの始まりから終わりまでを1つの物語のようにとらえた、より心地よいケアのための枠組みです。

5つのステップは、次のように展開していきます。

  1. 出会いの準備
  2. ケアの準備
  3. 知覚の連結
  4. 感情の固定
  5. 再会の約束

5つのステップ:出会いの準備

「出会いの準備」というのは、居室への入室時のことです。ノックをして入室の許可をもらうことは当然のこととして、1度目のノックで返事がないことがありますよね。そのときは、またノックをして反応を待ちます。それでも、返事がなければノックをしながら入室しましょう。

このときに大切なのは、「自分が入室を許可した」とご本人が認識すること。特に認知症の人は、何度もケアをおこなっている職員さんでも顔を覚えられない場合がありますから、「急に知らない人が入ってきた」と不安になりやすいです。不安を軽減してケアをおこなうために、この「出会いの準備」が大切なんですね。

うーん…、部屋に入るだけでも時間をかけるんですね。

5つのステップ:ケアの準備

次は、入室してケアをする前に入居者様とコミュニケーションをします。ポジティブな言葉で、これからどんなケアをおこなうのかを説明して相手の警戒心を解きましょう。

もしかしたら、説明の段階でケアを拒否されることもあるかもしれません。しかし、そこで無理やり介助をするのではなく、いったんケアを止めることも必要です。

え!そんなことしたらいつまでもケアができませんよ!ただでさえ忙しいのに途中で止めてしまったら、全然、仕事が進みません。

もしここで無理やり介助をしてしまったら、入居者様に嫌な記憶が残ってしまいます。認知症の方は、出来事の記憶はなくなってしまっても感情の記憶は残るとされていますから、職員さんの顔がわからなくても「この人は嫌なことをする人だ」という感情だけ残るかもしれません。

そうなると、次回の介助でまた介護拒否されたり、暴力や暴言として現れることもあるでしょう。なので、介護拒否されたらいったんケアを止めることで、「この人は嫌なことをしない」というポジティブな記憶を持ってもらえるようにするんですね。

5つのステップ:知覚の連結

「知覚の連結」というのは、4つの柱の「見る」と「話す」と「触れる」のうちの2つ以上の方法を使って、ケアをすることです。

ここで重要なのが、複数の感覚から与える情報を一致させること。例えば、「優しい笑顔で声掛けをしながら、優しく触れる」というように、視覚と聴覚と触覚から受ける印象を同じものにするんですね。反対に「優しい笑顔をしながら強く手をにぎる」のはNGです。

確かに、顔は笑っているのに乱暴に触れられたら、ものすごく怖いですもんね。

5つのステップ:感情の固定

次はケアが終わった後の声掛けについてです。ケアが終わったら「気持ち良くなりましたね」といったポジティブな声掛けをしてください。すると、ケア自体の記憶はなくなってしまっても感情の記憶は残りますから、良い記憶としてインプットされやすくなるんです。

ここでも感情の記憶が大切なんですね。

5つのステップ:再会の約束

「再開の約束」というのは、退室の際に「また来ますね」と次の来訪を約束することです。

でも、認知症の方って約束しても忘れてしまいますよね?意味があるんですか?

確かに、ケアをしたことや約束自体は忘れてしまうでしょう。でも、「ケアで気持ちよくなったこと」や「親切にしてくれた人が、また来てくれる楽しみな気持ち」は残るんです。

最後にポジティブな気持ちを持ってもらうことで、次回のケアがスムーズになるんですね。

ユマニチュードの効果とは

ユマニチュードの実践方法について聞いていて思ったのですが、何か特別なケアをしているというわけではないんですね。もっと特殊な方法をするのかと思ったのですが…。

おっしゃる通りです。そもそも、認知症の方が暴力的になったり、介護拒否する理由は不安感であることが多いんです。なので、ユマニチュードのように優しい声掛けや態度をするだけでも、不安感が和らいで暴力性も収まると考えられています。

それに、ユマニチュードで介護する人とのコミュニケーション回数が増えることで、認知症が改善したケースも報告されています。

へぇ!そうなんですね!

さらに、認知症の症状が改善されたり介護拒否などが減ることで、介護する側の負担も軽減しますよね。ユマニチュードを取り入れたフランスの施設では、職員の離職率や欠勤率が50%も低下したそう。ケアをする人の精神的な負担感も20%改善したとのことなので、ユマニチュードを実践することで介護する人・される人の両方にメリットがあるんです。

実は、ユマニチュードの方法を聞いて「時間と手間がかかりそう」と思っていたんですが、職員の負担も減るんですね。取り入れられないか、相談してみようかな。

もちろん、ユマニチュードを実践したからといってすぐに状況が改善するものではありません。継続していくことが大切です。時間はかかると思いますが、きっと良い変化があると思うので、長い目で職場を改善していってくださいね。

  • もともと持っている能力を引き出し心身の回復を目指すケア
  • ユマニチュードを実践することで認知症の症状が改善することも
  • ユマニチュードによって負担が減り、離職防止につながることも

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

【徹底解説】介護付き有料老人ホームとは?|費用・サービス・入居条件までわかりやすく解説

「介護付き有料老人ホーム」とは、介護サービスが常に受けられる有料老人ホームのことを指します。介護職員が24時間常駐し、食事・入浴・排泄などの生活支援を受けながら、自分らしい生活を続けられるのが特徴です。 少子高齢化が進むなか、「家族だけでは介護が難しい」「将来、介護が必要になったときの住まいを考えておきたい」という方が増えています。 この記事では、介護付き有料老人ホームの特徴・サービス内容・費用・入居条件・選び方まで、初めての方にもわかりやすく解説します。 介護付き有料老人ホームの定義と特徴 介護付き有料老人ホームは、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。この指定により、入居者は介護保険を使って施設内の介護サービスを受けることができます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 主な特徴 介護職員が24時間常駐しており、夜間や緊急時も対応可能 介護・生活支援・食事・健康管理などが一体的に提供される 看取り対応が可能な施設もあり、終身まで安心して暮らせる 居室は個室型が多く、プライバシーを確保できる 費用と入居条件のまとめ 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 他の施設との違い 施設の種類主な特徴介護体制介護付き有料老人ホーム介護職員常駐、介護サービス込み24時間体制住宅型有料老人ホーム生活支援中心、介護は外部事業者利用外部依頼サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)自立~軽介護者向け外部利用中心 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、施設選びのチェックポイントをわかりやすく解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 そこで検討したいのが「グループホーム」という選択肢です。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説していきます。入居条件をはじめ、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援2以上の認知症高齢者が少人数で共同生活を送ります。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など、入居者が自身の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を送ること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事をおこなうことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則として1施設につき2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、家庭での生活にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームの入居条件は以下の通りです。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている 医師から認知症の診断を受けている 心身とも集団生活を送ることに支障がない グループホームと同一の市町村に住民票がある 生活保護を受けている方も入居は可能 生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームでの暮らし・サービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア グループホームでは、認知症の進行を遅らせ、穏やかな生活を送れるようにするためのケアが日常的に行われています。 少人数制の家庭的な環境の中で、スタッフが入居者一人ひとりの生活リズムや性格を理解し、声かけや見守り、会話を通じて安心感を提供します。 また、料理や掃除などの役割を担ってもらうことで「できること」を引き出し、自尊心を保つ支援が重視されています。こうしたケアにより、認知症の方が自分らしく過ごせる環境づくりが実現されています。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

article-image

【徹底解説】有料老人ホームとは?費用・種類・サービス内容と特養との違い

有料老人ホームとは、民間事業者が運営する高齢者向けの居住施設を指します。介護が必要な方はもちろん、自立して生活できる方まで、幅広い高齢者を対象にしているのが特徴です。 「老人ホーム」と聞くと、特別養護老人ホーム(特養)を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし特養は、原則として要介護3以上でなければ入居できず、さらに入居待機者が多いという課題があります。その一方で有料老人ホームは、比較的入居しやすく、生活支援から介護、医療連携まで幅広いサービスを受けられることが魅力です。 本記事では、有料老人ホームの種類や費用、提供されるサービス、そして特養やサービス付き高齢者向け住宅との違いまでをわかりやすく解説します。これから施設を検討される方やご家族にとって、選択の参考になる情報をまとめました。 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト