母が入る老人ホームがこの施設で良いのか迷っています。母が施設になじめるか心配です

母が入る老人ホームがこの施設で良いのか迷っています。母が施設になじめるか心配です

更新日 2024/03/18
母の老人ホームを探しています。いくつかの施設を見学して1つにしぼったのですが、本当にこの施設で良いのか迷っています。

他の入居者は認知症の人も多いらしく、認知症ではない母がなじめるかが心配です。

(野村さん・会社員・57歳)

でしたら、施設の雰囲気を知るために体験入居をすることをおすすめします。体験入居すれば、他の入居者さんの雰囲気や過ごし方が感じられますし、スタッフさんとの相性も確認できます。

1泊5000〜1万5000円ほど費用がかかりますが、入居してから「思っていたのと違った!」となるのを防げますよ。

入居する前に体験入居?メリットは?

遠くに住む母の老人ホームを探しています。いくつかの施設を見学して、ある1つの有料老人ホームにしぼったのですが、本当にここで良いのか悩んでいます。

その施設は、いろんな条件面は合っているのですが、入居しているのは認知症の人が多いらしいんです。母は認知症ではないですから、話が合う人がいるか気になって…。

なるほど…。でしたら、入居する前にその施設に体験入居してみることをおすすめします!

体験入居ですか?

はい。本当の入居する前にお試しで入居してみることを「体験入居」と言います。中には対応していないところもあるので確認が必要ですが、多くの有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅でおこなわれていますよ。

体験入居ってしないといけないんですか?すでに館内の見学をさせてもらってますし、特に必要がない気がしますが…。

「しないといけない」わけではないです。ただ、見学よりもたくさんのことがわかるので、入居してから「思っていたのと違った!」という失敗する可能性が低くなりますよ。

体験入居をするメリット

体験入居は、見学ではわからなかった点も確認できるのがメリットです。例えば、体験入居をすると以下のようなことが確認できます。

  • 各種サービス内容
  • 設備の使い勝手
  • 音、におい、室温などの環境
  • 早朝・夜間帯のスタッフ体制
  • 自宅から離れての生活が問題なさそうか

「サービス内容」については、見学のときに説明してもらいましたよ。体験入居することで、新しくわかることがあるんでしょうか?

はい。見学でも説明してもらえますが、それを実際に体験してみるのはまったく別です。スタッフさんのスキルや接遇面は、どうしても見学のときだけではわかりません。

それに、スタッフさんとの相性も大切。やはり人と人ですから、相性の合う・合わないはあります。そうしたところも、体験入居してみないとわからないところですよね。

それはそうですね。身近でお世話してくれるスタッフさんとの相性が悪かったら、生活しにくいですもんね。

それとあわせて、施設の設備との相性も大切です。これから暮らす場所の設備を実際に使ってみて、使いやすいのかを試してみるんですね。

それと意外と忘れがちなのが、においや音といった環境面です。入居してからにおいが気になったり、隣の部屋の物音が気になってストレスになることもあるんですよ。

あー、確かに。見学のときは説明を聞くのに一生懸命で、においなんて気にしていませんでしたね。

あとは、スタッフさんの体制を直接確認できるのも体験入居の良いところ。特に早朝や夜間帯は、人数が減る傾向にあります。安心して生活していくためにも、事前に知っておきたいですよね。

最後の「自宅から離れての生活が問題なさそうか」というのはどういうことですか?よくわからないのですが…。

長年、住んだ自宅から離れるのは誰しもさびしくなると思います。特にご高齢になると、新しい環境への順応が苦手になるので、さびしさも一層強くなる傾向があります。

なので、体験入居で自宅から離れて生活を試してみるんですね。そうすることで、そのまま自宅以外の生活になじめそうかわかると思いますよ。

体験入居でチェックするポイント

北野室長の言う通り、体験入居をさせてみようと思います。体験入居のときにチェックしておくポイントってありますか?

そうですね。ざっと考えただけでもたくさんあります!でも、全部を確認するのは難しいので、最低限チェックしていただきたいところをリストアップしてみました。

  • 雰囲気
  • サービス内容
  • 食事内容
  • 医療体制
  • 設備

まず「雰囲気」について。かなりざっくりしていますが、つまりは他の入居者さんやスタッフさんの関係性のことです。

スタッフさんが気持ちの良いあいさつをしてくれる、声掛けが優しくてわかりやすい、入居者さんとスタッフさんで信頼関係ができている、といった点は、施設内の雰囲気を大きく左右します。

あぁ、スタッフさんの声掛けが怖かったら雰囲気が悪くなりますもんね。

おっしゃる通りです。それに、先ほど野村さんが心配されていたように、他の入居者さんで気が合いそうな人がいるかどうかも大切ですよね。

どうしても有料老人ホームというのは認知症の人が多く入居している傾向があります。そのため、認知症ではない人が認知症の人ばかりの施設に入居してしまうと、孤立してしまうことがあるんです。

そのため、体験入居のときにおしゃべりのできそうな入居者さんがいるかどうかをチェックしておくことをおすすめします。1人でも気の合う入居者さんがいると、老人ホームでの暮らしがとても楽しくなりますから。

そうですよね。見学のときに、「認知症ではない人も何人かいる」とは聞いていたんですが、その人と気が合うかどうかは会ってみないとわからないですからね。

スタッフさんや他の入居者さんとの相性とあわせて、サービスについても体験してみないとわからないことがたくさんあります。

実際に介護サービスを受けてみたり、日中のレクリエーションにも参加してみましょう。施設によってレクの内容が異なりますから、お母様が楽しめそうかどうかはよくチェックしておきましょう。

母は「レクにたくさん参加したい」と言っていましたから、重要なチェックポイントになりそうです。

それと、「食事内容」や「医療体制」も健康に大きく関わるポイントですので、よく確認しておきましょう。

食事は美味しさも大切ですが、必要な場合には減塩食ややわらか食といった食形態に調整ができるのかも非常に重要です。調整ができないせいで、食事ができないのであれば元も子もありませんからね。

うちの母は、塩分の調整は必要ないですし、普通のやわらかさで問題なく食べられます。でも、今後やわらかいものしか食べられなくなることもありえますし、事前に確認しておいた方が良さそうですね。

…あと、最後の「設備」というのは、さっき北野室長が言っていた「設備の使い勝手」のことですか?

その通りです!共用部のトイレや洗面台、お風呂の浴槽などが使いやすいかは、今後、暮らしていくにあたってとても大切ですからね。

あわせて、居室の広さについてもチェックしておいてください。見学のときには広く感じられていても、実際に住んでみたら手狭に感じられることがたまにあるんですよ。

なるほど。見学のときにきちんとチェックしていたつもりでしたが、意外とたくさん確認しておくことがあるんですね。

体験入居の流れ、費用は?

そういえば、体験入居するにはどうしたら良いんでしょうか?

では、改めて体験入居までの流れを確認してみましょう。

  1. 見学
  2. 申込書の提出
  3. 本人面談
  4. 体験入居

野村さんは、最初の見学については完了している段階ですね。複数の施設を見学して1ヵ所にしぼりこんだら、次は申込書の提出です。

申し込みには「健康診断書」「診療情報提供書」が必要なのですが、この書類の取得に1~2週間かかることがあります。なので、時間に余裕を持って進めていくことが大切です。

書類を提出したら、面談をするんですね。これは施設の人との面談ですか?

そうです。施設担当者とお母様の面談です。普段の生活の様子や今の身体状況、持病などの確認をおこないます。このときに、施設への要望を伝えておくと、入居後のギャップが小さくなるでしょう。

そうして全ての手続きが終われば、体験入居が始まります。

体験入居と言えど、書類の提出が必要だったり面談があったりと手間がかかるんですね…。

そうだ、体験入居ってお金がかかりますよね?いくらくらいかかるんですか?

介護施設によって大きく異なりますが、1泊5000〜1万5000円の間が多いですね。

また、体験入居の期間は1泊2日〜1週間で受け付けている施設がほとんどです。ただ、施設の空室状況などにもよるので、まずは施設に確認してみてください。

それと、体験入居のときには何を持っていけば良いでしょうか?着替えとかは必要そうですが…。

イメージとしては、旅行のときに持っていくものですね。以下にリストアップしたので、参考にしてみてください。

  • 着替え
  • 口腔ケア用品(歯ブラシ、入れ歯ケースなど)
  • 薬、医療用具
  • 消耗品(ティッシュ、おむつなど)

着替えや消耗品などは、念のため多めに持っていったほうが良いと思います。ただ、介護施設には生活するためのものが一通りそろっているので、そんなにたくさんの物を持っていく必要はありませんよ。

介護施設に入るのは、大きな決断ですよね。なので、入居してから後悔しないようにまずは体験入居をしてみると良いですよ!

  • 本入居前に体験入居で実際の施設の様子を確認しよう!
  • 体験入居は、スタッフの配置や他の入居者の様子がよくわかる
  • 周りの音や、衛生管理、介護サービス内容などをチェックしよう

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