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認知症の父親が幻聴が聞こえているようです。どう対応したら良いですか?

2023年1月18日2023年2月2日

認知症の父親が、ときおり誰かと話している様子があり、どうしたら良いかわかりません。それに私にも「夜になると知らない人の声が聞こえる」と相談してくることもあります。

これも認知症のせいでしょうか?どう対応したら良いか、教えてください。

(永田さん・パート・63歳)

もしかしたら、認知症の症状のひとつである「幻聴」が現れているのかもしれません。幻聴が聞こえている様子があったら、お父様の言葉を否定するのはNG。まずは、安心できる声掛けをしてみましょう。

具体的には、「知らない人は追い払っておいたよ」というような幻聴に寄り添う声掛けが良いでしょう。また、お父様のお話をよく聞いてみると、幻聴の原因となっている要因がわかるかもしれません。

この記事を監修する専門家

入居相談室室長 北野 優

2009年に入居相談員のキャリアをスタートしてから、延べ1万人以上の相談を受ける。入居相談員としてのスキル・知見は群を抜いており、「人生100年時代 失敗しない介護施設選びと介護費用の目安」「相談事例から学ぶ!失敗しない有料老人ホーム探しのポイント」など老人ホーム選びに関する数々のセミナーにも登壇。7000施設以上の紹介数を誇る、いい介護入居相談室の室長。

目次
  • 1. 認知症による幻聴にはどう対応する?
  • 2. 幻聴以外にもこんな症状が出ることも

認知症による幻聴にはどう対応する?

認知症の父親を自宅で介護しています。最近、誰かと会話しているような独り言を言うようになりました。それに、「夜になると、誰かに悪口を言われているのが聞こえる」と言うことも。

もちろん、私にはそんな声は聞こえないですし、どうしたら良いかわかりません。

もしかして、お父様はレビー小体型認知症ですか?

そうです。それが関係しているんですか?

そうなんです。幻聴を含めた幻覚は、レビー小体型認知症の代表的な症状のひとつです。

レビー小体型認知症は、脳内に「レビー小体」という物質が現れて神経細胞が破壊されることで発症する認知症。幻覚や、手足の震えなどを伴う「パーキンソン症状」が出るのが特徴です。

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そうしたレビー小体型認知症の症状のひとつである幻覚は、現実にはない感覚を見たり聞いたりすること。「幻視」「幻聴」「幻味」「幻臭」など、視覚や聴覚以外でも幻の感覚を作り出してしまうんです。

幻聴の症状は

父の「誰かに悪口を言われている」というのが、レビー小体型認知症による幻聴かもしれないんですね。

そうです。他にも「知らない人の声が聞こえる」といった症状や、幻視も併発して亡くなったはずのご家族と会話するケースもあります。

中でも、「悪口が聞こえる」のは幻聴の症状でも多く見られる症状ですね。

幻聴への対応法

幻聴が聞こえている様子の父に、どうやって対応したら良いでしょうか?

「そんな声は聞こえないよ」と何度も言っているのに、父は「誰かが俺の悪口を言ってる!」と頑なになってしまって…。

どうしても、お父様にしか聞こえていない声なので否定したくなるのですが、お父様の言葉を否定するのはNGなんです。

えぇ!なんでですか?

幻聴は、周りの人には聞こえませんが、お父様にとっては確かに聞こえている声なんです。なので、それを否定してしまうと「わかってくれない」と不満に感じてしまいます。

自分には確かに聞こえている声が「そんな声は聞こえないよ」と言われてしまうと、ストレスに感じてしまいますよね。ストレスが大きくなると、興奮して暴れてしまうこともあります。

精神的ストレスは、認知症を進行させるきっかけのひとつでもありますから、お父様の言葉に寄り添って安心できる声掛けをしていきましょう。

「安心できる声掛け」って、具体的にはどんなものですか?

例えば、「誰かの声が聞こえる」と言われたら、「もういなくなったから大丈夫だよ」と答えてみてください。返答する前に「誰かいないか見てくるね」と、周囲を見回りに行くフリをしてみても良いでしょう。

また、ご本人と一緒に確認しに行くのも効果があることがあります。お父様と一緒に部屋の外や家の周りを見回ってみて、誰もいないことを確認すると納得してくれるかもしれませんよ。

父の話に合わせるのが良いんですね。

そうなんです。また、同時にお父様の訴えによく耳を傾けてください。

幻聴はストレスや不満が原因となっていることもあります。よく話を聞くことで、具体的な原因をつきとめるきっかけをつかめるかもしれませんよ。

話をよく聞く、ですか…。最近は忙しくて父と話をきちんとしていませんでした。

介護やお仕事があると、どうしても忙しくて時間や気持ちの余裕がなくなってしまいますよね。ちょっとした時間でも良いので、お父様と話をする時間を取ると症状が改善する可能性がありますよ。

それと、騒音がない環境を整えるのもひとつの手。テレビやラジオなどの声が幻聴の引き金になっていることもありますので、静かな環境を整えてみてください。

幻聴以外にもこんな症状が出ることも

レビー小体型認知症では、幻聴に似た症状が出ることもあります。その代表的なものが「幻視」「錯視」です。

幻視は、実際にはない物が見えること。具体的には「庭に知らない人が立っている」「亡くなった家族が遊びに来る」といったケースがあります。

父が壁に向かって話しかけていることがあるのですが、それは幻視を見ているのでしょうか?

その可能性はあります。実際にはいない人の姿が見え、声が聞こえているのかもしれません。

また、錯視というのは、現実にあるものが別のものに見えているパターン。例えば、壁紙の模様が虫に見えたり、クッションが犬に見えることもあります。

そういうこともあるんですね…。

幻視や錯視についても、幻聴と同じように見えているものを否定しないでください。不安感やストレスを感じ認知症の症状が悪化してしまう可能性があります。

なので、まずはお父様の言葉をよく聞くことが大切。お父様がどんなことに不安を感じているのかを知って、安心できる声掛けをしてくださいね。

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  • 幻聴はレビー小体型認知症が原因になることが多い
  • 認知症による幻聴に対して否定はNG。安心できる声掛けを
  • 他にも幻視や錯視などの症状が出ることも

この記事の執筆者

いい介護 編集部

「いい介護」の記事を編集・執筆する専門チームです。介護コンテンツのベテラン編集者や介護施設職員の経験者など、専門知識をもったスタッフが、皆さまの介護生活に役立つ情報をお届けします!

2023年1月18日2023年2月2日

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要介護度の再認定はできますか?想定よりも低い介護度が出たので、特養に入居できません!

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先日、父の要介護認定が出ました。でも、要介護2という結果に不満を感じています。というのも、この間、近所の近くの特別養護老人ホームに問い合わせしたら「介護認定を受けて要介護3以上の認定が下りないと入れない」とのことで、要介護2では申し込みができないんです。 それに、その特養の担当者さんに父の状態を伝えると、「要介護3になるのでは」と言われていました。 思ったよりも介護度が低かったときは、再認定ができますか? (黒田さん・会社員・61歳) はい、できますよ!「区分変更申請」をするか、「審査請求」をして不服申立てをすることで、再認定をおこなえます。区分変更申請は、通常であれば身体状況が悪化して介護量が増えたときにおこなうものですが、「介護度が思ったよりも低い(高い)結果になった」というときにもできるんです。審査請求という方法でも介護認定のやり直しができますが、申請から数ヵ月かかることも珍しくありません。時間がかかりすぎるので、区分変更申請がおすすめです。 要介護度の再認定できる?方法は? 介護をしている父の状態が一気に悪くなったので、介護施設に入れようと思って近くの特別養護老人ホームに問い合わせしたところ、「介護認定を受けて要介護3以上の認定が下りないと入れない」と断られてしまいました。なので、すぐに要介護認定の申請をしたところ、結果は要介護2…。その特別養護老人ホームの人に父の状況を伝えたときには「要介護3以上になるのでは」と言われていたのに…。思っていたのよりも低い介護度になったときに再認定はできるのでしょうか? 介護度の再申請はできますよ!想定の介護度と異なる結果が出た場合、「区分変更申請」か「審査請求」の2つの方法で介護認定のやり直しができるんです。 それはどんな方法ですか? まず、「区分変更申請」は、通常では心身の状態が悪化して介護量が増えたときなどにおこなわれるものです。例えば「最近、1人でお風呂に入れなくなったから、介護度が上がっているかも」と思ったときに区分変更申請をするんですね。区分変更の結果、介護度が上がれば利用できるサービスの量が増えますし、使えるサービスの幅が増えることもあります。このような本来とは違う使い方ではありますが、想定していた介護度と異なる結果が出たときのやり直しとしても、区分変更申請は活用できるんです。 へぇ、そうなんですね。区分変更申請をするにはどうしたら良いんですか? 区分変更申請の手続きは役所でおこないます。この手続きをする人は、原則としてご本人かご家族に限られています。が、介護施設に入居して役所まで足を運べなかったり、ご家族が代わりに申請できない場合は、介護施設の担当者やケアマネジャーさんが代行することも可能です。区分変更申請の際に必要な持ち物がありますから、以下にまとめておきますね。 介護保険要介護認定・要支援認定等申請書 介護保険被保険者証 医療保険被保険者証のコピー(第2号被保険者の場合) 申請者の本人確認書類 個人番号確認書類(通知カード、個人番号カード、個人番号入り住民票写しのどれか1点) 「申請者の本人確認書類」って何を持って行けば良いんですか? 本人確認書類は、次のうちのどちらかを持っていけばOKです。 申請者の本人確認書類 写真付の公的身分証明書(運転免許証、パスポート、個人番号カード、身体障害者手帳、住民基本台帳カードなど どれか1点) 写真無の公的身分証明書(介護保険被保険者証、医療保険被保険者証、介護保険負担割合証など どれか2点) こうして役所で申請が終わったら、認定調査がおこなわれます。 あれ、もう認定調査なんですね。この間おこなった介護認定の申請と同じ流れです。 そうなんです。区分変更申請も大まかな流れは、初めて介護認定を受けるときと変わりません。認定調査員さんが、ご自宅などに伺って認定調査をするところも同じです。認定調査は大切なので「この間、調査したばかりだから適当でいいや」と手を抜かないでくださいね。それと、もし担当のケアマネジャーさんがいる場合は、ケアマネジャーさんに事前に相談しておいた方が良いかもしれません。どれくらいの介護度になるのかの目安を教えてくれることもあるでしょう。 審査請求(不服申立て)という方法も… 「審査請求」という方法でも再認定できるんですよね? そうです。審査請求は「不服申立て」と呼ばれることもあります。要介護認定の審査をおこなっている「介護保険審査会」に、審査結果の不服を申立てるのが審査請求です。なので、要介護認定の結果に不満がある場合は審査請求をするのが本来の使い方なんですが…。 何か問題でもあるんですか? 問題というか…。とても時間がかかるんです。審査請求の申請をしてから新しい認定結果が出るまで数ヵ月も待たされることも珍しくありません。 そんなに時間がかかるんですか!何ヵ月も待ってられないです。 そうですよね。なので、区分変更申請をすることをおすすめします。 要介護度を正しく判定してもらうコツ そもそも、どうして父は要介護度が低い結果になってしまったんでしょう? おそらくですが、認定調査のときに”がんばってしまった”んじゃないでしょうか。 「がんばってしまった」?どういうことですか? 認定調査をする調査員さんは、当然ですが初対面のことが多いでしょう。初対面の人に身の回りのことができない姿を見せたくないですよね。なので、「自分で着替えができますか?」という質問に、本当はできないのに「できる」と答えてしまうのがよくあるケースです。また、認知症の人の場合、いつもと違う状況だと意識がはっきりして普段よりもしっかり話せることがよくあります。 そうなんです!うちの父もそうでした。いつもはとんちんかんなことを言うのに、調査員さんが来たら急にしゃっきりして。調査員さんの質問にもきちんと答えられていました。 やはりそうでしたか…。お父様のように、認定調査のときだけ元気になるのがご高齢者に多いんです。それで、想定よりも低い介護度になってしまうんですね。 そういう理由だったんだ…。では、次の認定調査ではどうしたら良いんでしょう? では、適切な介護認定が下りるための認定調査のコツをお伝えしますね。認定調査のコツは大まかに次の3つがあります。 認定調査に同席する 本人抜きで実情を伝える かかりつけ医に意見書を書いてもらう 一番大切なのは「認定調査に同席する」ことです。ご本人が「一人で大丈夫」と言っても、認定調査には同席しましょう。そうして、調査員さんに普段の状況を伝えましょう。もし、ご本人がいる目の前で言いにくい場合は、ご本人抜きで話す時間を作ってください。そこで、介護で困っていることや「さっきはできると言っていたけど、本当は介助が必要なんです」と実情を伝えましょう。 なるほど…。この間は、私が同席したんですが、父抜きで調査員さんと話す時間は作らなかったですね。 それに、調査員さんは認定調査のときのお父様の様子しかわかりませんから、実際の様子をきちんと伝えられるようにメモを作っておくのも大切です。既往歴や通院先といった情報に加えて、「食べるのに時間がかかるようになった」「手すりがないと立ち上がれなくなった」といった具体的な状態も、伝え忘れがないようにメモしておくと良いかもしれませんね。 介護認定の結果に不満があったら、「区分変更申請」「審査請求」でやり直しができる 認定調査のときに、普段よりも元気な様子を見せてしまうことがある 家族も認定調査に同席して、介護で困っていることや普段の様子を認定調査員に伝えよう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }

老人ホームに入居したら訪問看護は利用できませんか?今の訪問看護を継続したいと考えています。

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老人ホームに入居したら訪問看護サービスを利用できなくなりますか?父親が入居する施設を探しているのですが、父親が訪問看護の看護師さんをとても気に入っており、入居後も継続したいと考えています。 特に父はこだわりが強い人で何人も交代した結果、今の看護師さんにようやく出会えた状況です。なので、他の看護師さんは受け付けないのでは、と心配しています。 (望月さん・自営業・63歳) 入居後も訪問看護サービスを利用できる施設と、利用できない施設があります。例えば、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などは訪問看護を利用しながら入居ができます。なので、どうしても今の訪問看護事業所を継続したい場合は、これらの施設に入居すればご自宅と同じように利用できますよ。 老人ホームでは訪問看護を利用できる? 一人暮らしをしている認知症の父親が入れる老人ホームを探しています。父は糖尿病もあるので、1日2回、インスリンの注射が必要なのに、忘れてしまうことがあります。そのため、薬の管理のために週に1回、訪問看護サービスを利用しています。ただ、父はとてもこだわりが強い人で、何人も交代した結果、今の看護師さんに落ち着きました。なので、老人ホームに入ってからも今の看護師さんに看てもらいたいんです。老人ホームに入居してしまうと、訪問看護サービスは利用できないんでしょうか? そんなことはありませんよ!ただ、施設の種類によっては訪問看護サービスを利用できる施設と利用できない施設があるので、そこには注意が必要です。訪問看護サービスを利用できる施設とできない施設を順にお伝えしていきますね。 訪問看護を利用できる施設 入居後も訪問看護サービスを利用できる施設には、以下のようなものがあります。 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者住宅 ケアハウス 軽費老人ホーム これらの施設は、ご自宅で利用していたときと同じように訪問看護を利用できます。入居後はご自身の居室に看護師さんが訪問する形になります。また、以下のように特別な条件を満たした場合にのみ、訪問看護を利用できる施設もあります。 特別養護老人ホーム →末期のがんの場合 介護付き有料老人ホーム →厚生労働省が定める疾病の場合、特別訪問看護指示書がある場合 サービス付き高齢者住宅(特定施設の指定がある) →厚生労働省が定める疾病の場合、特別訪問看護指示書がある場合 グループホーム →厚生労働省が定める疾病の場合、特別訪問看護指示書がある場合 父はがんではありませんから、特別養護老人ホームに入居しても訪問看護は受けられなさそうです。介護付き有料老人ホーム、特定施設の指定があるサービス付き高齢者住宅、グループホームで訪問看護を利用する条件の「厚生労働省が定める疾病」ってどんな病気ですか?それと、「特別訪問看護指示書」って何ですか? はい、順番にお話ししていきますね。まず、「厚生労働省が定める疾病」というのは以下の病気のことを指します。 末期の悪性腫瘍 多発性硬化症 重症筋無力症 スモン 筋萎縮性側索硬化症 脊髄小脳変性症 ハンチントン病 進行性筋ジストロフィー症 パーキンソン病関連疾患 多系統萎縮症 プリオン病 亜急性硬化性全脳炎 ライソゾーム病 副腎白質ジストロフィー 脊髄性筋萎縮症 球脊髄性筋萎縮症 慢性炎症性脱髄性多発神経炎 後天性免疫不全症候群 頚髄損傷 人工呼吸器を装着している状態 何だか聞いたことがない病気ばかりですね。これらの病気にも父は該当しませんね…。あと、「特別訪問看護指示書」というのは? 特別訪問看護指示書は、ご入居者が急に体調が悪くなったときに主治医が訪問看護の必要性を示した書類です。つまり、特別養護老人ホーム・介護付き有料老人ホーム・サービス付き高齢者住宅(特定施設)・グループホームは、特定の病気を持っているか急な体調不良の場合でないと、訪問看護サービスを利用できないんですね。 なるほど…。要するに、基本的に訪問看護は利用できないと考えて良さそうですね。 訪問看護を利用できない施設 訪問看護を利用できない介護施設もあります。それは以下の2種類です。 介護老人保健施設 介護医療院 これらの施設には、医師や看護師さんの配置が義務付けられています。そのため、入居後にわざわざ訪問看護を利用する必要がないんですね。 介護老人保健施設と介護医療院は、医療体制が整っているんですね。 訪問看護を利用しながら老人ホームに入居する方法 偏屈でこだわりの強い父のことですから、今の看護師さん以外からケアを受けてくれないと思うんです。なので、どうしても今の訪問看護を利用し続けたいのですが、どうしたら良いでしょうか? でしたら、先ほどお伝えした訪問看護を利用できる施設に入居することをおすすめします。例えば、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅であれば、居室に看護師さんが訪問してくれますから、これまでと同じように利用できるでしょう。 そうなんですね、よかった! ただ、訪問介護事業所は訪問可能エリアを設定しています。なので、そのエリア内で施設を見つけないといけません。ただ、もしかしたら希望の施設がエリア内になかったり、あっても満室で入れない可能性もあります。今の訪問介護事業所を継続して利用する場合は、そうしたリスクがあることも頭に入れておいてくださいね。 訪問看護を利用しないで医療ケアを受ける方法 もうひとつ、介護施設に入居後も医療ケアを受ける方法があります。それは、看護師さんが常駐しているなどの医療体制が整っている施設に入居すること。介護付き有料老人ホームなどであれば、看護師さんが常駐しています。 でも、介護付き有料老人ホームに入ったら訪問看護を利用できないんですよね? おっしゃるとおりです。もともと医療体制が充実している施設では、特別な条件を満たしていないと訪問看護を利用できません。でも、訪問看護を利用できる施設が希望エリア内になかった場合、入居できる施設がなくなってしまいます。訪問看護を利用できる施設で今の訪問看護を継続するか、医療体制が整っている施設で医療ケアを受けるか、どちらも一長一短ありますから、ご家族でよく話し合ってみてくださいね。 施設の種類によっては訪問看護を利用できる施設と利用できない施設がある 看護師が常駐している施設なら、訪問看護を利用しなくても医療ケアが受けられる 住宅型有料老人ホームなどであれば、訪問看護を利用できる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }

グループホームではプライバシーが確保されていますか?入居したらどんな生活を送るのかも知りたいです。

グループホームではプライバシーが確保されていますか?入居したらどんな生活を送るのかも知りたいです。

認知症の母を介護施設に入居させようか迷っています。自宅の近くにあるのでグループホームに興味があるのですが、グループホームではプライバシーが確保されているのでしょうか? 母は他人と共同生活をしたことがないので、自分だけの空間がないと入居を拒否するかもしれません。自分だけの空間があると良いのですが…。 (大谷さん・パート・60歳) グループホームでは、ご入居の居室は基本的に一人部屋。つまり、プライバシーにも配慮された造りになっています。一方で、ご入居者同士や介護職員さんとのコミュニケーションも重視。共有部のリビングに行けば、他のご入居者や介護職員さんとおしゃべりも可能です。ご入居者お一人おひとりのプライバシーと、コミュニケーションの両立をしているわけですね。 グループホームでプライバシーを確保できる?どんな生活をするの? 認知症の母を介護施設に入居させるか悩んでいます。というのも、3年前に認知症を発症して以来、症状が進行しており、今では数時間前に話したことも忘れてしまうほどです。そういうこともあり、自宅の近くにあるグループホームへの入居を検討しています。ただ、グループホームではプライバシーは確保されているか気になっています。外から見る限り小さな建物だったので、自分だけのプライベートな空間はないのかな、と思いまして…。 いえ、グループホームは基本的にお一人部屋です。なので、プライベートな空間が確保されていますよ。 そうなんですね!母は、これまで誰かと共同生活をしたことがないので、自分だけの空間がないと嫌がるかなと思っていたのでよかったです。ちなみに、グループホームでは他の入居者さんや介護職員さんとおしゃべりしたりする機会ってありますか? はい、ありますよ!多くのグループホームでは、居室とは別にリビングなどの共有スペースを設けています。そのため、共有スペースに行けば他のご入居者や介護職員さんと交流できるような作りになっています。それに、掃除や料理、洗濯などの家事はご入居者と介護職員さんが協力しておこなうので、自然とコミュニケーションを取れるのもグループホームの特徴です。 それはよかった!最近は、母は家から出る機会がほとんどなくなり、コミュニケーションを取るのは家族だけだったんです。そのため、他の入居者さんと交流できるような施設を希望していたので、ぴったりな気がします。 グループホームでの生活は… グループホームではどんな生活を送るのでしょうか?認知症の人がたくさん入居しているというのは、聞いたことがあるのですが…。 そうなんです。グループホームは、認知症の方、限定の施設。認知症の方が思い思いの生活を送っていますよ。例えば、グループホームでは起床時間や就寝時間が定められていないことが多いです。他の介護施設では、朝になると介護職員さんが声掛けをしたり着替えの手伝いをするので、決められた時間に起きないといけないことがあります。一方でグループホームでは、起床・就寝時間が決められていないので、タイミングはご本人次第。朝はゆっくり派の人も、ご自分の生活スタイルを崩さずに生活できるんです。 へー!そうなんですね。介護施設は、みんな1日のスケジュールが決められているのかと思っていました。 認知症の方は変化に敏感なので、なるべくご自分のタイミングを崩さずに生活できるように配慮されているんですね。また、グループホームではユニットごとに生活をしており、1つのユニットは最大9名。少人数なのでアットホームな雰囲気です。それに、人数が少ないので他のご入居者や介護職員さんの顔を覚えやすいのも、認知症の方には暮らしやすいポイントなんです。 なんで、顔を覚えやすいのが暮らしやすいポイントなんですか? 認知症になると、新しいことを覚えるのが苦手になります。そこで大規模施設で生活すると、大人数が出入りするので認知症の人は周囲の人が覚えられず、毎日、見知らぬ人の中で暮らしているような感覚になり、不安を感じやすいんです。対して、グループホームの少人数体制なら、毎日、顔を合わせているうちに顔見知りになりますから、それが安心感につながっていくんです。 なるほど…。母も人の顔を覚えられなくなっているようなので、もしかしたら少人数の施設の方が良いのかも。 また、グループホームの特徴のひとつに、家事をできるだけご入居者自身でおこなう点があります。有料老人ホームなど、他の介護施設では家事などは介護職員さんがおこないますが、グループホームでは介護職員さんとご入居者が協力しておこなうんです。グループホームでは、できるだけご入居者の今ある力を残し、得意なことで活躍してもらうことを重視しています。なので、料理好きのご入居者には料理、きれい好きなご入居者には掃除、といった役割分担をしていることもありますよ。もちろん、介護職員さんが近くでサポートして、安全を確保したうえでご入居者が家事をしています。 母は料理が得意な人でしたが、最近はまったく作らなくなりました。介護職員さんがサポートしてくれるなら、ぜひまた作ってほしいですね。 グループホームのケアの特徴は グループホームについてあまり知りませんでしたが、北野室長の話を聞いておおまかに入居後の生活をイメージできました。 それはよかったです!グループホームは他の介護施設と異なり、認知症の方だけが入居できる施設です。認知症の方には特別なケアが必要ですが、グループホームの職員さんは認知症ケアを得意としているので安心して任せられるのも特徴なんです。 特別なケアというと、どんなケアをしているんですか? 例えば、認知症の症状を進行させないためのリハビリを大切にしています。そのひとつが生活リハビリ。食事を用意したり掃除をしたり、服を着替えたり…といった日常的な動作すべてがリハビリになると考えて、できるだけご自身の力で作業をしてもらっています。どうしてもご自宅で介護していると、時間がなかったり気持ちの余裕がなかったりで、お母様の作業に手を出さずに見守ることはできないかもしれません。でも、グループホームでは介護職員さんがご入居者自身の手を動かすのが重要なことを理解しているので、「できないことだけを手伝う」ケアを実施しています。 確かに、母は身支度に時間がかかるようになってしまって、全部、私が代わりにやってしまっていました。それは良くなかったんですね…。 お仕事や家事で忙しいと、余裕のある対応は難しいですよね。だからこそ、グループホームへの入居を検討していただきたいです。それに、認知症は適切な対応をすることで症状の進行が緩和することも。でも、認知症の症状に配慮した対応はご自宅では難しいので、グループホームで認知症ケアのプロに任せるのも良いのではないでしょうか。 居室は一人部屋でプライベートな空間を確保している 1ユニット9名で生活。少人数ならではの密な交流ができる 介護職員が認知症ケアを得意としている安心感がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }

父親が認知症になってからプライドが高くなり、言うことを聞いてくれません。介護拒否があって困っています。

父親が認知症になってからプライドが高くなり、言うことを聞いてくれません。介護拒否があって困っています。

プライドの高い父、認知症になってからさらにプライドが高くなって困っています。認知症になってトイレを失敗することが増えたのに、私に手伝わせようとしません。手伝おうとすれば「1人でできる!」と怒鳴るんです。 1人ではできないのに介助を拒否するので、いつも言い合いになってとても疲れます。どうしたら良いでしょうか? (熊谷さん・パート・65歳) 認知症になると、判断力や抑制力が低下して感情をコントロールできなくなることがあります。そのため、以前は「プライドを傷つけられた」と感じないようなことでも、すぐに怒りを感じて怒鳴ってしまうのです。なので、プライドを傷つけない声掛けが重要。「1人ではできないから手伝うよ」といった言い方をしてしまうと、プライドを傷つけてしまうことがあるので要注意です。お父様ができることはなるべくご自身でやってもらい、できないところだけ手助けするなど、お父様が尊厳を保てるような介助を心がけてみてください。 プライドが高い認知症の人への対応は? 認知症の父が、プライドが高くて介護を拒否するのでとても困っています。特に困っているのがトイレ。最近、トイレを失敗することが増え、汚れた下着をタンスの奥に隠すようになりました。汚れた下着を後で片付けるのが大変なので、父がトイレに行くときに手伝おうとすると「1人でできる!」と怒鳴って拒否…。それが毎日のことなので私もイライラしてしまい、いつも言い合いになってしまうんです。認知症になって1人でできないことが増えているのに、プライドが高くてそれが認められないみたいで…。父が素直に私の介護を受けてくれるにはどうしたら良いでしょうか? それは大変ですよね…。野田さんの負担も大きいと思います。ちょっとした言い方で、認知症の人の介護は、スムーズにできるか・できないかが大きく変わります。中でも認知症の人のプライドを傷つけてしまうような言い方をすると、介護拒否につながることもあるんです。 「プライドを傷つけてしまうような言い方」ってどんな言い方ですか?そんな言い方はしていないと思うのですが…。 例えば、「1人ではできないから手伝うよ」といった声掛けをしてしまうと、プライドを傷つけてしまう可能性があります。ときには大声で怒ったり、介護拒否されてしまうことも…。 それ、言っちゃっているかも…。「お父さん、1人じゃできないでしょ」と言ったら、「手を出すな!」と拒否されたことがあります。あれもプライドを傷つける言い方だったんですね。 良かれと思っていることでも、言葉の選び方でプライドを傷つけてしまうことがあるんですよね…。また、介護に疲れて余裕がないと、「何回言ったらわかるの」「何をやってるの!」ときつい言い方になってしまうこともあるかもしれません。そういう声かけもプライドを傷つけることがあるので、避けた方が良いでしょう。 それもよく言ってしまっています…。では、どうすればプライドを傷つけないんでしょうか? 例えば、家庭の中で役割を持ってもらうのはどうでしょうか?今のお父様ができる範囲で良いので、家事の手伝いをしてもらうとプライドが保たれて関係も良好になるかもしれません。具体的には、「食後にお皿を下げる」「洗濯物をたたむ」といったこと。ちょっとしたことでも、役割があることで尊厳が保たれて生きがいのある暮らしを送れるようになります。 そんな簡単なことで良いんですね。 加えて、お父様が自発的にやろうとしたことを奪わないことも大切です。例えば、お父様が自分から部屋の片付けをしたり、庭の手入れをしようとしたとします。そのときに危険だからと頭ごなしにその仕事を奪うのはNG。プライドが傷つけられて反発し、言い合いの種になりかねません。 え!そうなんですね!このあいだ、父がハサミで庭の植木を手入れしようとするので、「余計なことはしないで!」と叱ってしまいました。父がハサミで怪我をして以来、刃物は持たせないようにしていたんです。やっぱりそのときも「自分の庭をいじるのが何が悪い!」と怒鳴って、勝手にハサミで植木を剪定していましたが…。 1人だと危険なこともあるので言い方が強くなってしまいますよね…。「今度、剪定の仕方を教えて」など、やわらかい言い方で止める方が良かったのかもしれませんね。あと、尊厳を守るためには「できないことだけ手伝う」ことも重要。どうしても介護が忙しいとすべて介助してしまいがちですが、そうするとプライドが傷つけてしまうことがあります。着替えの手伝いであれば「ボタンをかけるだけ」「入浴の介助では背中と頭を洗うのだけ」を手伝うといった最小限の介助を心がけることも大切です。 認知症になってプライドが高くなったのはなぜ? 父は認知症になる前からプライドが高い人だったんですが、認知症になってからさらにプライドが高くなったような気がします。認知症になるとプライドが高くなりますか? はい。認知症の影響でプライドが高くなることはあります。というのも、認知症によって判断力や抑制力が低下し、感情のコントロールが難しくなるから。以前はプライドが傷つけられても怒りを抑えられていたのが、認知症の影響で抑えられなくなっているんです。 そうだったんですね!認知症になったことを認められず、意固地になっているのかと思っていました。 そういう面もあるかもしれません。認知症になると自分でできないことが増えていきます。でも、誰しも「自分は何もできない」と思いたくはないですよね。お父様は、できないことが増えていく不安を感じているはずです。でも、それを認めたくなくて、汚れた下着を隠すなどの行為をしている可能性もあります。誰かに自分の失敗を見せるのは恥ずかしいものですからね。 父は認知症になって不安を感じているんですね。 きっとそうだと思います。でも、認知症になったからと言って、その人が持っているプライドが失われるわけではありません。なので、行動や言動を否定してしまうと、大きなストレスを感じてしまいます。ストレスは認知症の症状の悪化の原因のひとつですから、プライドを傷つけることで認知症が悪化する可能性も。となると、介護する人にとっても介護の負担が大きくなるので、介護する人・される人の双方にとって良くない状態になりかねません。認知症は発症したからといってすべて手伝ってしまうのではなく、お父様の尊厳を守りながら介護していけるのが理想ですよね。 認知症の人の言葉や行動を否定するのはNG 認知症になると判断力や抑制力が低下するのでプライドが高くなることがある プライドを傷つけることで認知症の症状が悪化してしまうことも pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }

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