パソコンを持ち込める介護施設はありますよ!ただ、ご入居者が利用できるようにネットを整備しているところは限られてしまいますが…。
そのため、もしネット環境が整っていない施設であれば、ポケットWi-Fiを持ち込むこともひとつの手。ただ、施設によっては、家電を持ち込む場合は追加で電気料金がかかるところもあるので事前に確認が必要です。
遠方に住んでいる父を私の自宅の近くに呼び寄せようと、介護施設を探しています。ただ、父はパソコンを使うのが趣味なのでパソコンが使えないとなると、施設に入ることに納得しないと思います。
老人ホームにパソコンは持ち込めますか?
パソコンを持ち込める老人ホームはありますよ!ただ、ネット環境が整っている施設となると、数がかなり限られてしまいます…。
そうなんですね。どんな施設だったら、パソコンが使えるんでしょうか?
パソコンが使えるかどうかは、施設によって大きく異なります。なので、「こういう施設だったらパソコンが使えます」とは言い切れないんですね。
そこで、「パソコン持ち込み可」にしていることが多い施設についてお話ししますね。
「介護施設」とひとくちに言っても、施設の種類によって対応できる内容が大きく異なります。それはパソコン使用の可否についても同様です。
パソコンの持ち込みをOKにしている施設は、介護認定を受けていない人(自立)の受け入れをしていたり、介護度が低い人が多く入居している傾向があります。具体的には、以下の施設ではパソコンOKとしていることがあります。
この3つの施設は、何が違うんですか?
サービス付き高齢者向け住宅は、介護施設の中でも自立の人や介護度の軽い人を対象としています。その名の通り、ご高齢者向けの”住宅”なんですね。
中には、フィットネスジムやカラオケルームなどの設備もある施設もあります。そのため、比較的に、他の種類の介護施設よりもパソコンの持ち込みができる場合が多いです。
へー!そういうところだったら、父が入るのを嫌がらないかもしれないですね。
その次の、「住宅型有料老人ホーム」というのは?
住宅型有料老人ホームは、2種類ある有料老人ホームの中でも介護度が軽い人が多く入居している傾向がある施設です。
介護よりもレクリエーションやイベントなどに力を入れていることが多いので、住宅型有料老人ホームでもお父様は快適に過ごせるかもしれませんね。
なるほど。父は要支援2ですし、なんとか一人暮らしができるくらいには元気です。そういうレクリエーションが充実しているところの方が、生活に張りあいが出て良いかも。
最後に挙げた介護付き有料老人ホームは、夜間帯も介護士が常勤しているなど介護体制が充実している施設です。介護度が高い人が多く入居している傾向がありますが、自立の人も受け入れている施設では、パソコンの使用ができる場合があります。
ただ、やはり介護度が高い人が多く入居している施設だと、お父様が他のご入居者との身体状況のギャップを感じてしまって「生活しにくい」と感じてしまう可能性があります。
もちろん、他のご入居者の状況や対応内容については、施設ごとに違うのが実情です。そのため、施設に確認したり、見学して直接確かめることをおすすめします。
もし、パソコンを使うのが動画を観るだけなのであれば、最近ではテレビをネットにつないでいる施設もあるので、そうした施設を選ぶのも良いでしょう。
もちろん、共有のテレビなので自由に動画を観られるわけではありません。譲り合って利用してくださいね。
介護施設にパソコンを持ち込むときには、いくつか注意点があります。その注意点をクリアしないと、パソコンの持ち込み自体はOKでも利用ができない場合がありますので、事前に確認しておいてください。
具体的には、以下のようなことに注意してくださいね。
介護施設では、パソコンを使用できる場所を制限している場合があります。最も多いのは、「自分の居室の中だけ」というケースでしょう。
ごくまれに、パソコンを使うためのスペースを設けている施設もあります。そのスペースだけネットが使えるようにしていることが多いですね。施設からパソコンを使用する場所の指定があった場合、それに従ってください。
パソコンを使うと、電気料金が追加されることがあるんですか?
そうなんです。電気料金を居室ごとのメーターで請求する施設ではそうしたことはまずありません。が、電気料金を毎月一律料金に設定している施設では、パソコンを持ち込むことで追加料金が発生することがあります。
これはパソコンに限ったことではなく、冷蔵庫や電気ケトルなどの自分の家電を持ち込んだ場合も同じです。施設ごとに対応が変わるところなので、事前によく確認しておいてくださいね。
また、パソコンの持ち込み自体は可能でも、ネット環境が整っていない施設もあります。
えっ、じゃあパソコンが使えないじゃないですか!
そうなんです。まだまだネットが自由に利用できる施設ばかりではないので、「自分で別途ネットの契約をするのであれば、パソコンの使用OK」という対応をとっているわけですね。
なので、そういうときはポケットWi-Fiの契約をして、施設に持ち込むなどの対応が必要です。
意外と盲点なのが、パソコンを使うスペースの確保です。施設の中には、備え付けの机や椅子が用意されているところもあります。が、ほとんど備え付けの家具がないこともあるんです。
そうなると、パソコンを使用する場所をどうするか問題になりますよね。特にご高齢者は、転倒リスクが高いため安全な移動スペースの確保が重要。特に車椅子を使用している場合、車椅子の導線も確保しつつ、机や椅子などの家具を置かないといけなくなりますよね。
確かにそうですね…。パソコンの持ち込みがOKの老人ホームを選ぶにしても、いろいろと考えなくちゃいけないことがあるんですね。
パソコンを使いたいと思うと、つい「老人ホームはパソコンの持ち込みが可能か」という点に目が行きがちですが、持ち込んだ後のことについても注意しないと、「家から持ってきたのにパソコンが使えない!」なんてことが起きてしまいます。見学などのときにしっかり確認してくださいね。
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