入院をきっかけに、「退院後の生活をどうするか」「老人ホームはいつから探せばいいのか」と悩まれるご家族は、実はとても多いんです。
退院まで時間があるように感じても、動き出すタイミングを間違えると「もっと早く準備しておけばよかった…」と後悔されるケースも少なくありません。
今回は、長谷川さんのご相談をもとに、老人ホーム探しを始めるベストなタイミングと、入院中の今だからこそできる準備についてお話ししていきます。
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実は90歳になる母が脳梗塞で倒れて、今入院していて、医師からは「おそらく2か月くらいは入院になるだろう」と言われています。
ただ、退院後は以前のように自宅で暮らすのは難しそうで、老人ホームを考え始めました。
そうでしたか。お母さまのご年齢や脳梗塞後という状況を考えると、退院後の生活環境をどうするかは、とても大切なポイントですね。
そうなんです。
自宅で介護するのは現実的に厳しいと思っていて…。ただ、老人ホーム探しって、いつから始めるのがいいのかわからなくて。
「タイミング」で悩まれる方は本当に多いんですよ。
退院間際になって慌てるのは避けたいですし、かといって、今は年末で仕事も忙しくて、そこまで時間が取れないのも正直なところで…。
お気持ち、よくわかります。実は今お話しいただいた状況、私たちのところに寄せられるご相談の中でも、かなり多いケースなんです。
やっぱり皆さん同じように悩まれるんでしょうか。
「まだ入院中だけど、動いたほうがいいのか」「退院後の状態が分からないのに、決めてしまっていいのか」。この2つで迷われる方がとても多いですね。
まさに今、その状態です。
結論からお伝えすると、老人ホーム探しは“今から”始めておくのがおすすめです。なぜなら、退院が近づいてから動き出すと、どうしても選択肢が限られてしまうんです。
限られる、というと?
例えば、「空いている施設の中から選ばざるを得ない」「見学する時間が取れず、十分に比較できない」といった状況になりがちなんですね。
退院が迫ってから探し始めると、どうしても「今、空いているところ」「すぐに入れるところ」が優先になりがちです。
確かに、時間がなかったら、そうなりそうです。
でも、今のように少し余裕がある段階で動いておくと、「ここは雰囲気が合いそう」「ここは医療体制が安心だな」と、複数の施設を比べながら考えることができます。
なるほど。“選ばされる”状態にならないのが大事、ということですね。
でも、まだ母の状態がどうなるか分からないのに、今から探して意味はあるんでしょうか?
これも大事なポイントですね。確かに、リハビリの進み具合によって、必要な介護の量は変わります。ただ、今から「決める」必要はありません。
今の段階でやるのは“決定”ではなく、“準備”です。
準備、ですか。
「もし介護度が軽ければこのタイプ」「医療的ケアが必要ならこちら」など、いくつかの想定を持っておく。それが早めに動く、ということなんです。
今の段階では、「情報を集めて、候補をいくつか持っておく」だけで十分。特に病院では、退院が近づくと「退院後はどちらへ行かれますか?」と聞かれることが多くなりますが、そのときに「まだ決まっていません」となると、ご家族の気持ちも焦ってしまいます。
一つに決めなくていい、と聞いて安心しました。
焦ってしまうと、本当にお母さまの状態にあった、また希望に沿った老人ホームに入居するのが難しくなってしまうんです。焦った状態で選択して、いいことなんてひとつもありません。
この段階で大事なのは、“一つに絞りすぎないこと”と覚えておいてくださいね。
準備期間といっても、具体的には何から始めればいいでしょうか?
まずは、これらを整理してみましょう。
・探すエリア
・費用の目安
・必要になりそうな介護や医療の内容
それなら、今の生活の中でもできそうです。見学は、いつ頃行くのがいいんでしょうか?
目安としては、退院の1か月前くらいですね。その頃になると、介護度のイメージもしやすくなります。
ちなみに、要介護認定の申請はもうされていますか?
まだですね。
できれば今のうちに申請しておくことをおすすめします。施設選びにも大きく関わってきますからね。
そうなんですね。改めて確認しておかないと…。
早めに申請しておけば、退院が見えてきたときに「認定待ちで動けない」という事態を防げます。
もし、それでも退院までに決まらなかった場合はどうすれば良いでしょう?
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