お母さまの介護を続けながら施設探しをするのは、本当に心身ともに消耗しますよね…。
まず結論からお伝えすると、「認知症=必ず入居拒否」ではありません。ただし老人ホームにもいろいろな種類があり、施設側が「安全にお預かりできない」と判断すると、結果として“お断り”になってしまうケースはあります。
大事なのは、「なぜ断られたのか(理由)」「どのタイプの老人ホームなら合うのか」「入居までに何を整えておくと通りやすいのか」の3点を押さえて探し方を変えることです。
今日はここを、田中さんと一緒に整理しながら進めていきましょう。
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まず知っておいていただきたいのが、施設が断るときって、意地悪で言っているわけではなくて、「この施設の体制では責任をもって受け入れられない」という判断であることが多いんです。
そうなんですか?
施設側には“受け入れ条件”があって、認知症の症状の内容によっては対応が難しくなることがあるんですね。
よくある理由を整理すると、主にこのあたりです。
たしかに…母も夕方に怒りっぽくなって、外に出ようとすることがあります。
そういう状態だと、施設としては「職員数が少ない時間帯に対応しきれないかも」と不安になるんです。
つまり“拒否”ではなく、“体制の相性が合わない”ということなんですね。
ここがとても重要なのですが、老人ホームと一言で言っても“得意分野”が全然違います。
たとえば、認知症の方の受け入れに強い施設として代表的なのがこちらです。
逆に「条件次第では難しい」と言われやすいのがこちらです
なるほど…。私は「施設ならどこも介護してくれる」と思ってました。
そう思われる方も多いです。でも実際には“介護の手厚さ”が施設によって違うので、認知症の状態に合った場所を選ぶのが、入居成功のカギになります。
北野さん、断られた時って、どう聞けばいいんでしょう…。なんかこっちもショックで…。
それは当然の気持ちです。ただ、ここで一歩だけ踏ん張って、次の一言を確認してみてください。
「ちなみに、今回はどの点が懸念でしたか?改善できれば再検討は可能ですか?」
なるほど…“改善できるか”も聞くんですね。
これを聞くだけで、次の選択肢が見えるんです。たとえば施設側の返答は、よくこう分かれます。
断られた理由によって、やるべきことが変わるんですね。
その通りです。「認知症だからダメ」ではなく、“何が課題なのか”を分解すると、進みやすくなります。
もう一つ大事なのが、施設へ相談するときに伝える情報です。
何を伝えればいいんでしょう?
おすすめは、この4点をあらかじめメモにしておくことです。
たしかに、聞かれてもその場で全部答えられないかも…。
焦ると整理できませんよね。ただ施設側は「この方を安全に受け入れられるか」を判断するために、情報が必要なんです。
特に認知症の場合は、こんなことも聞かれやすいです。
うちは…夕方がちょっと大変です。
それも正直に伝えて大丈夫です。ただそのうえで、「その時どう対応すると落ち着くか」まで伝えられると、受け入れされやすくなりますよ。
たとえば、「好きな飲み物を出すと落ち着く」「音楽を流すと穏やかになる」「女性職員のほうが安心する」などですね。
なるほど…“困ってます”だけじゃなくて、“どうすれば落ち着くか”も伝えるんですね。
はい、施設側もイメージしやすくなるので、検討がスムーズになります。
正直、母の状態で入れるところってあるんでしょうか。
あります。大丈夫です。
ただし、探し方を「合う施設に切り替える」必要があります。認知症の方で受け入れ先が見つかるケースは、たとえばこんなパターンです。
「状態が悪い=無理」じゃなくて、「施設の向き不向き」なんですね。
認知症ならグループホームがいいって聞いたことがあります。
グループホームは認知症ケアに特化していて、とても良い選択肢です。
ただし、田中さんには注意点もお伝えしておきたいです。
えっ…退去になることもあるんですか?
可能性はゼロではありません。
たとえば医療依存度が上がったり、症状が強くなって共同生活が難しくなると、施設側が対応しきれなくなることもあるんです。
なるほど…。入ったら終わりじゃないんですね…。
「今合うか」だけでなく「今後どうなるか」も一緒に見ておくと、施設選びの失敗が減りますよ。
施設探しが進まないと、家での介護がしんどくて…。
はい…ここは本当に重要な話です。施設探しだけを頑張ってしまうと、田中さんが倒れてしまいます。
入居拒否が続くときは、並行してこういう手段も使ってください。
ショートステイ、実は気になってました!
選択肢のひとつとして、とても良いですよ。「いきなり入居」じゃなくても、ショートステイで慣れていくと、施設側も状態が掴みやすくなります。
それなら母も受け入れやすいかもしれませんね!
はい。“家族も本人も慣れる時間を作る”のは、認知症介護ではとても効果的です。
現実問題として…仕事もあるし、母の状態も悪化してるし、早く決めたいです。
そこも大事ですよね。“早く入れる施設”を探すこと自体は悪くありません。
ただ、焦るほどミスマッチも起きやすいので、私はこう提案したいです。「本命の施設探し」と「つなぎの手段」を並行しましょう。
つなぎ…ですか?
確かに…“探している間”がいちばんつらいです…。
入居先が決まるまでの期間をどう支えるかが、家族にとって最大の課題になります。
では後に、“施設への伝え方”のコツをお伝えしますね。
ぜひお願いします!
認知症の方の場合、施設が知りたいのは「困っている」よりも“どんな時に、何が起きるか”です。
だから、こういう言い方が伝わりやすいです。
なるほど…“再現できる情報”が大事なんですね!
その通りです。施設は「受け入れ後の生活」をイメージできるほど、検討しやすくなりますよ。
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