第2回 介護施設探しに関する実態調査(2026年)限られた時間と知識の中で最適な費用と本人の快適さを両立させる施設選びの実態

第2回 介護施設探しに関する実態調査(2026年)限られた時間と知識の中で最適な費用と本人の快適さを両立させる施設選びの実態

更新日 2026/08/13

超高齢社会を背景に需要が高まる「終活」に関するさまざまなサービスを提供する株式会社鎌倉新書(東京都中央区、代表取締役社長COO:小林 史生、東証プライム:6184、以下:当社)および株式会社エイジプラス(東京都中央区、代表取締役社長:岩﨑 考洋、以下:エイジプラス)が運営する「いい介護」は「第2回 介護施設探しに関する実態調査(2026年)」を発表しました。

調査の背景

日本の高齢化は加速度的に進んでおり、介護を必要とする高齢者の増加とともに、介護施設の需要も年々高まっています。

しかし、実際に施設を探す段階になると、「何を基準に選べばよいかわからない」「費用やサービス内容の違いが見えづらい」など、多くのご家族が迷いや不安を抱えるのが現実です。

加えて、介護施設探しの多くは、十分な準備期間をもって始められるものではなく、突然の入院や在宅介護の限界、認知症の進行などをきっかけに、「急に探さなければならなくなった」という声が少なくなく、限られた時間と情報の中で、家族が主導して意思決定を迫られるケースも多く見られます。

こうした背景のもと、当社が運営する介護施設の相談・情報サービス「いい介護」では、昨年に続き、介護施設を実際に探した経験のある方を対象にアンケート調査を実施しました。

探し始めたきっかけや重視したポイント、情報収集の実態、費用の想定と現実、入居後の評価まで多角的に問いかけることで、介護施設選びのリアルな姿を明らかにしようとするものです。本調査が、これから施設探しに直面する方の一助となれば幸いです。

調査概要

調査名第2回 介護施設探しに関する実態調査(2026年)
調査対象介護施設の検索・相談サービス「いい介護」を利用し、実際に施設を見学した経験のある方
調査期間2026年6月19日(金)~7月13日(日)
調査方法インターネット調査(メールアンケート)
有効回答数104件

※回答結果(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しているため、合計が100%にならない場合があります。
※「いい介護」経由で介護施設のご見学をされた方にアンケートを送付し、回答結果を集計しています。

調査トピックス

(1)施設探しのきっかけと意思決定

在宅介護の限界や医療的変化が主な契機。意思決定では52.9%が「利用者」の意志を尊重

(2)情報収集と比較検討の実態

インターネット検索が約7割で最多。平均6.5施設分の資料を取り寄せ、平均4.2施設を見学

(3)施設選びで重視した条件と最終的な決定要因

探す段階では「月額利用料」と「立地」を最重視。決定時には「アクセス」と「費用」に加え、「スタッフの印象」や「入居スピード」が決め手に

(4)有料老人ホーム入居者の予算と実際

入居一時金は初期費用を抑えたプランが主流の一方、月額利用料は予算より実際の支出が高めになる傾向

(5)入居後の評価と満足度

「入居後、快適に過ごせている」が59.3%で最多。周囲との交流や安心感、生活の質(QOL)向上を実感

調査結果

施設探しのきっかけと意思決定
― 在宅介護の限界や医療的変化が主な契機。意思決定では52.9%が「利用者」の意志を尊重

施設を探し始めたきっかけとしては、「同居家族によるご利用者様の介護が難しくなったから」が20.2%で最も多く、次いで「ご利用者様が病気・怪我をしたから(病気・怪我が増えたから)」19.2%、「ご利用者様の認知症が進行してきたため」14.4%、「病院に入院していて、退院後の生活に不安があったから」13.5%が続きました。

これらの結果から、在宅介護の限界や身体機能の変化といった現実的な状況が、施設探しの主な契機となっていることがわかります。その他にも、「同居家族のご逝去」(7.7%)や、「以前からなんとなく考えていた」(6.7%)、「ひとりでの生活に孤独を感じたから」(4.8%)、「見学・説明会への参加」(2.9%)といった回答もあり、生活環境の変化や心理的要因もきっかけの一端を担っていることがうかがえます。

一方で、ケアマネジャーや医療機関、地域包括支援センターなど専門職からの提案・紹介をきっかけとする回答はいずれも1〜2%程度にとどまり、全体としては、ご家族の介護負担の増加や本人の状態変化に伴い、ご家族主導の現実的必要性から施設探しを開始する傾向が強いことが明らかとなりました。

また、施設を探す際に誰の意志を最も尊重したかを尋ねたところ、「施設をご利用される方(利用者)」とした回答が52.9%で過半数を占め、最も多い結果となりました。次いで「施設探しをされた方(相談者)」が42.3%、「その他」が4.8%と続きました。

この結果から、施設選びにおいては、ご本人の意志を可能な限り尊重しようとする姿勢が強く見られる一方で、実際に施設探しを主導するご家族(相談者)の判断も重要な要素として意思決定に反映されている様子がうかがえます。施設選びが一方的な判断ではなく、ご本人の希望とご家族の生活・支援体制とのバランスを取りながら慎重に進められている実態を示していると考えられます。

情報収集と比較検討の実態
― インターネット検索が約7割で最多。平均6.5施設分の資料を取り寄せ、平均4.2施設を見学

介護施設探しにおいて、情報をどのように集めたかを複数回答で尋ねた設問では、最も多かったのは「インターネット検索」(69.2%)で、約7割の相談者がWeb検索を情報収集の主な手段としていることが明らかとなりました。次いで「ケアマネジャー」(24.0%)、「比較サイト・口コミサイト」(18.3%)が続き、インターネットでの自発的な検索を軸としつつも、現場のケアマネジャーからの助言や専門比較サイトを併用しながら情報収集が進められている実態がうかがえます。

その他には、「地域包括支援センター」(9.6%)や「知人・友人」(7.7%)、「SNS」(6.7%)などの回答が挙がったほか、「折り込みチラシ」(5.8%)、「自治体の役所」(5.8%)といった手段も一定数見られました。この結果から、依然としてWeb検索や介護の専門職が情報収集の主流となっていることがわかりました。

資料請求数については、「3施設」が最も多く(17.3%)、次いで「5施設」(16.3%)となり、平均は6.5施設でした。

見学数においては、「2施設」が最も多く(19.2%)、次いで「3施設」「4施設」(ともに17.3%)が続き、平均見学数は4.2施設でした。資料請求数と比較して見学数が少ない傾向にあり、資料請求の段階である程度候補を絞り込んだうえで、選抜した施設を実際に訪れていると考えられます。

介護施設探しにおいて困ったことを複数回答で尋ねたところ、「介護(介護施設)の知識がない」(50.0%)がちょうど半数を占めて最多となりました。次いで「見学のため現地に行くのが大変」(31.7%)、「情報収集が大変だった」(28.8%)、「施設見学の日程調整が大変」(26.9%)といった、情報集めや実際の見学に伴う労力・調整の負担に関する項目が上位に並びました。

さらに、「希望条件を満たす施設が見つからない」(25.0%)なども挙がっており、基礎知識の不足から候補の絞り込み、見学の実行に至るまで、施設探しのあらゆるフェーズで相談者が悩みや負担を抱えながら進めている様子が浮かび上がりました。

施設選びで重視した条件と最終的な決定要因
― 探す段階では「月額利用料」と「立地」を最重視。決定時には「アクセス」と「費用」に加え、「スタッフの印象」や「入居スピード」が決め手に

介護施設を探す際に重要視したポイント(複数回答)について尋ねたところ、「月額利用料」(60.6%)が6割を超えて最も多い結果となりました。次いで「立地・アクセス(ご相談者様の希望エリア)」(42.3%)、「立地・アクセス(ご利用者様の希望エリア)」(38.5%)が続き、費用と立地が事前の希望条件として大きなウェイトを占めていることがわかります。

また、立地においては利用者本人の希望エリア以上に、施設を探す介護者(相談者)の生活圏やアクセスしやすさが優先される傾向もうかがえます。その他には、「入居一時金0円」(20.2%)や「施設スタッフの人柄」(20.2%)が上位に挙がりました。

一方で、実際に施設に入居した方に「その施設を選んだ理由」(複数回答)を尋ねた設問では、「立地・アクセスが良かったから」(71.2%)が7割を超えて圧倒的最多となり、次いで「月額料金が妥当だったから」(44.1%)が続きました。事前の希望条件であった「費用」と「アクセス」が、実際の選定時にも大きな決定打となっていることが示されています。

さらに、選定理由の第3位には「施設スタッフの感じがよかったから」(33.9%)、第4位には「すぐに入居ができたから」(27.1%)が挙がりました。見学等を通じて得られる現場スタッフの印象や安心感に加え、「突然の退院」や「在宅介護の限界」といった急を要する状況に対応できる受入までのスピード感が、最終的な決断を大きく後押ししている実態が明らかとなりました。

ちなみに、希望する具体的なエリアについて尋ねた設問では、最も多かったのは「相談者の自宅近く」で45.2%を占めました。次いで「利用者の自宅近く」が36.5%となり、日々の面会やサポートのしやすさから介護を行う相談者の生活圏を優先する傾向がうかがえます。

そのほか、「利用者の思い入れのあるエリア」(7.7%)や「その他のご家族の居住地近く」(4.8%)、「その他」(5.8%)といった回答もあり、ご本人の想いや家庭ごとの事情に応じて柔軟に検討されているケースも一定数見られました。

全体として、施設選定においては、実用的な観点から相談者の生活圏を重視する傾向が主流であるものの、ご本人の馴染みある地域も含めてバランスよく検討されている実態が明らかになりました。

有料老人ホーム入居者の予算と実際
― 入居一時金は初期費用を抑えたプランが主流の一方、月額利用料は予算より実際の支出が高めになる傾向

入居一時金の予算額については、「0円または敷金や保証金のみ」と回答した方が32.7%で最多となりました。次いで「1万円~50万円未満」(18.3%)、「50万円~100万円未満」(6.7%)、「100万~200万円未満」(5.8%)が続きました。

一方、実際の入居一時金についても「0円または敷金や保証金のみ」が55.9%と半数以上を占めて最多となり、予算時(32.7%)よりも高い割合を示しました。次いで「1万円~50万円未満」(20.3%)、「100万~200万円未満」(6.8%)、「50万円~100万円未満」(5.1%)となりました。初期費用を抑えたプランが実際に多く選ばれている一方で、高額な一時金を支払って入居しているケースも一定数見られ、各家庭の資金計画に応じた価格帯の幅広さがうかがえます。

月額利用料の予算額については、「15万~20万円未満」が31.7%で最も多く、次いで「10万~15万円未満」(28.8%)、「20万~25万円未満」(16.3%)と続き、20万円未満を予算として想定していた方が全体の6割以上(62.4%)を占めました。

しかし、実際の月額利用料では「20万~25万円未満」が28.8%で最多となり、次いで「15万~20万円未満」(27.1%)、「10万~15万円未満」(13.6%)、「25万~30万円未満」(11.9%)、「30万~40万円未満」(10.2%)が続きました。

予算段階では20万円未満を想定する割合が高かったのに対し、実際の支払額では20万円以上の価格帯が56.0%と過半数を占める結果となり、月額利用料に関しては当初の予算よりもやや高めの金額帯へシフトする実態が明らかとなりました。

有料老人ホームでは、多様な料金プランが用意されており、入居一時金を抑える代わりに月額利用料で調整するケースも少なくありません。そのため、初期費用と月額費用のバランスを考慮しながら、家庭ごとに最適な支払い構成を選択している様子がうかがえます。

入居後の評価と満足度
― 「入居後、快適に過ごせている」が59.3%で最多。周囲との交流や安心感、生活の質(QOL)向上を実感

利用者に老人ホームに入居してよかったことを尋ねた設問では、「入居後、快適に過ごせている」(59.3%)が最も多く、約6割の回答を集めました。

次いで「他の入居者やスタッフと交流がある」(40.7%)、「レクリエーションやイベントを楽しんでいる」(32.2%)が上位に挙がり、単に安全な住まいを確保するだけでなく、人とのつながりや日常の楽しみといった生活の質(QOL)の向上につながっている様子がうかがえます。

また、「終の住処を見つけられた安心感がある」(27.1%)といった精神的な落ち着きや、「ご自宅のように自由に行動ができる」(13.6%)、「ご利用者様とご家族様の関係が改善した」(11.9%)、「リハビリ等で体調が改善した」(10.2%)なども挙がりました。「特にない」と回答した方は5.1%にとどまり、9割以上の利用者が施設に入居したことで何らかのポジティブな変化や安心感を得ている実態が浮き彫りになりました。

まとめ

2回目となる今回の調査においても、介護施設探しのきっかけから情報収集、費用面、入居後の評価に至るまで、検討の全体像を捉えることを目的として集計を行いました。

施設探しの段階では、知識不足や限られた時間の中での比較検討に苦労する声が多く聞かれるものの、入居後には「利用者が快適に過ごせている」「周囲との交流や専門ケアがあり安心して過ごせている」といった前向きな評価が多く寄せられています。費用面での予算との差分も含め、ご家族が試行錯誤しながらも最適な選択を模索した結果がうかがえます。

介護施設選びは単なる住まい探しではなく、ご本人とご家族の今後の暮らし全体を左右する重要なプロセスです。「いい介護」では、これから施設選びに向き合う方々が納得のいく決断を行えるよう、今後もリアルな実態の把握と有用な情報の発信に努めてまいります。

回答者について

「いい介護」について

全国の介護施設や老人ホームを紹介します。介護施設への入居について、専門相談員が対面・電話・WEBなどさまざまな方法でアドバイス。全国多数の介護施設をお客様の希望に沿ってご案内いたします。提携施設数は10,500施設以上(2026年7月時点)。

公式サイト:https://e-nursingcare.com/

※2020年提供開始/運営主体:株式会社エイジプラス

鎌倉新書について

1984年創業の日本の高齢社会に向けた「終活」をテーマに出版事業やインターネット事業を行う東証プライム上場企業です。「介護施設探し」「相続の準備や手続き」「生前の整理や片づけ」「葬儀の準備」「仏壇」「お墓選び」をはじめとした多数の終活関連WEBメディアを運営しており、お客様センター等を通しての相談・情報提供も行っております。高齢社会がますます進展していく中で、多くの人々の希望や課題の解決をお手伝いすることで明るく前向きな社会づくりに貢献してまいります。

会社名  :株式会社鎌倉新書
設立   :1984年4月17日
市場区分 :東京証券取引所プライム市場(証券コード:6184)
本社所在地:東京都中央区京橋2丁目14-1 兼松ビルディング3階
代表者  :代表取締役社長COO 小林 史生
資本金  :16億7,186万円(2026年4月30日現在)
URL   :https://www.kamakura-net.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

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