「自宅での介護が大変で親に老人ホームの入居を勧めてみたが、拒否されてしまった」「何故、自宅から離れなくてはいけないんだと言われてしまった」など老人ホームへの入居に拒否を示すケースは多いです。では何故、老人ホームへ入居したくないのでしょうか。
この記事では、老人ホームへの入居拒否が起こる原因と対処法を解説しています。
「親が老人ホームの入居に関して一切話しを聞いてくれない…」などと悩んでいる方は、是非、参考にしてみてください。
いくら老人ホームに入居してほしいからと言って、本人の意思を無視して強制的に入居させることは絶対にしてはいけません。以下では、老人ホームへの入居拒否を解消する方法をまとめました。
老人ホームの入居に関して本人の意思を聞こうとせず、家族だけで話を進めるのは絶対にやめましょう。
家族間でのトラブルを避けるためにまずは、「何故、入居したくないのか」「どうやって生活したいのか」などと本人の気持ちをすべて話してもらうことが大切です。
最初はお互いに感情的になってしまい話がうまく進まないこともあるでしょう。しかし、時間をかけて丁寧に説明したり質問の仕方を変えてみたりすることで、徐々に本人も自身の気持ちを打ち明けてくれることでしょう。
本人が老人ホームという場所に関してあまり良いイメージを持ってないのであれば、老人ホームの良さをわかりやすく説明する必要があります。
例えば、自宅とは違い快適に過ごせる点を伝えたり、イベントやレクリエーションなどが豊富にあるということを説明したりすると魅力を感じてもらいやすくなるでしょう。
実際に老人ホームの良さを感じ取ってもらうには見学が一番です。しかし、いきなり見学へ行こうと言っても、抵抗を示す方も多いことでしょう。そんなときは焦らずに、具体的にイメージできる老人ホームのパンフレットを見ながら説明するとイメージできる可能性があります。
また、高齢者の中には「1度老人ホームに入居すると、自由に外出できない・家族に会えない・転居できない」というイメージを持っている方も少なくありません。入居後も変わらず家族との交流や外出、転居もできることを伝えると安心感につながるでしょう。
家族だけでは老人ホームの入居を説得できない場合は、医師やケアマネジャーに相談するのも良いでしょう。特に医師の言うことであれば素直に聞き入れる高齢者も多いです。「老人ホームに入居できることは幸せなことですよ」などと医師の口から本人へ伝えてもらうのが効果的です。
家族ではない第三者が老人ホームの入居に関して伝えることで納得するケースは多々あります。
大切なのは「本人・家族だけでなく、専門職も交え話し合いをする」ことです。それぞれのさまざまな思い、意見がある中で、できることは話し合いと言えるでしょう。
「どうすれば良いか分からない」と迷ったときは、ケアマネジャーをはじめ、専門職に相談すると良いでしょう。
老人ホームに入居することは家族に見捨てられることと思い込んでしまい、入居拒否に至っている可能性が高いです。そんな誤解を解くためには、「お父さん・お母さんの幸せを一番に考えている」といった言葉を伝え続けるのが良いでしょう。
また老人ホームに入居してもいつでも会えるということを伝え、本人に安心感を与えることも大切です。
老人ホームの入居を拒否する背景には、本人のさまざまな思いがあります。では、どんな思いが老人ホームの入居拒否へとつながっているのでしょうか。以下では、入居拒否が起こる原因をまとめました。
老人ホームの入居を拒否する原因として、自宅を離れたくないという理由は多いです。「住み慣れた自宅に愛着がある」「環境の変化が怖い」などと理由はさまざまで、未知の生活に比べれば、不便でも現在の場所で生活していきたいと思う方が多いようです。
「自分は認知症ではない」「自分のことは自分でできるのに家族が勝手に介護している」など、本当は生活する上で支援や介護が必要な状態なのにも関わらず、その状態を認めたくないという方もいます。自身の身体状況を受容できない場合は、老人ホームへの入居を拒否するケースが多いです。
入居後は自由がない、集団生活を強いられるといった否定的なイメージを持っている人が多く、それが理由として老人ホームへの入居を拒否しているケースが考えられます。
また、メディアなどで老人ホームのイメージを悪くするニュースも昨今では見受けられます。
ただ実際には、そのような施設はごく一部であり、ほとんどの施設は本人のためを思い親切な介護を心がけています。
「家族が自分を見捨てて老人ホームに入居させようとしている…」などと考え、寂しさや不安を感じ老人ホームの入居を拒否している可能性があります。「親の介護は子どもがおこなうべき」という考え方は少なからず残っている場合もあるため、このようなケースはいかに本人を安心させることができるかがポイントです。
家族とはいえ、何度も拒否されるとついイライラしてしまい、穏やかなままではいられないことも。「なんで老人ホームに入ってくれないの!」「自宅では面倒見れないの!」などと強い口調になってしまうこともあるかもしれません。
そのようなときは、本人のペースや意思を尊重して、気持ちに寄り添い、優しく接しましょう。焦らずゆっくりと時間をかけて話しをすることで、良い結果が生まれる場合もあります。
「住み慣れた自宅から離れたくない」「自分に介護は必要ない」「家族に見捨てられる」といった理由で入居拒否が起こるのが大半です。入居したくない原因を突き止め、本人とじっくり話し合いをすることが重要です。
まずは本人の気持ちをすべて話してもらうことから始めましょう。「何故、入居したくないのか」「これからどうやって生活していきたいのか」など時間をかけて話し合うことが大切です。また、老人ホームに入居してもいつでも会えるということを伝え、本人に安心感を与えることも重要です。
家族だけでは老人ホームの入居を説得できない場合は、医師やケアマネジャーに相談するのも良いでしょう。特に医師の言うことであれば素直に聞き入れる高齢者も多いです。
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