文京区の高齢者支援の取り組み
文京区では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 文の京(ふみのみやこ)フレイル予防プロジェクト
- 健康質問調査票
- 高齢者紙おむつ現物支給事業
文の京(ふみのみやこ)フレイル予防プロジェクト
文京区では高齢者のフレイルを予防するために、フレイルの兆候を確認できる「フレイルチェック」を推奨。自宅でできるフレイルチェック方法をホームページで公開しているほか、楽しみながらチェックできるイベントを開催しています。
フレイルとは、介護が必要となる前の状態のこと。対策をすれば健康状態に戻ることは可能ですが、そのままにしておくと要介護状態になってしまうような状況です。
文京区では、フレイルについてより理解を深められるように、過去の講習会の様子を動画で配信したり、フレイル予防を啓蒙する運動ポスターも作成しています。
参考:「文の京(ふみのみやこ)フレイル予防プロジェクト」(文京区)
健康質問調査票
文京区では、「健康質問調査票」(基本チェックリスト)を作成。高齢者の運動機能や栄養状態などが悪化していることを早期発見するために、健康質問調査票の提出を推進しています。
健康質問調査票では、外出習慣の有無や栄養状態、心の健康状態や認知機能に関することを確認します。健康質問調査の結果、注意が必要と判断された場合は「短期集中予防サービス 」の対象者となり、足腰や口腔機能を向上するための講義を受けられます。
参考:「「健康質問調査票」(基本チェックリスト)の提出をお願いします。」(文京区)
参考:「短期集中予防サービス(生活機能の低下がみられる方のための介護予防教室)」(文京区)
高齢者紙おむつ現物支給事業
文京区では、要介護3以上で常におむつを使っている高齢者に対して、紙おむつの支給をおこなっています。
負担費用は月500円で、最大月4000円分のおむつの支給を受けられます。専用のパンフレットに記載している紙おむつや尿とりパットが対象の品となり、高齢福祉課の窓口で申請が可能です。
参考:「高齢者紙おむつ現物支給事業」(文京区)
文京区の老人ホーム事情
文京区には、公的な老人ホームである特別養護老人ホームが8施設あり、定員の合計は633人となっています。2024年4月時点で入所待機者は344人。すべての施設で100人前後の待機者が発生している状況です。
公的老人ホームのなかでも特別養護老人ホームは人気がある施設です。なぜなら、費用が安くて終身利用ができるから。同じく公的な老人ホームである介護老人保健施設は、身体機能が回復したら退所を求められることがあるため、「終の棲家」として探すなら特別養護老人ホームが選ばれる傾向にあります。
もし、早く入居先を見つけたい場合は民間の老人ホームも検討しましょう。民間老人ホームには、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの種類があり、看取りまで対応している施設もあります。施設によって提供サービスが異なるので、事前によく確認するのが重要です。
参考:「https://www.city.bunkyo.lg.jp/hoken/koresha/koresha/nyusho.html」(文京区)