川崎市の高齢者支援の取り組み
川崎市では、高齢者や介護をする人を支援する取り組みをおこなっています。主な事業は以下のとおりです。
- いこい元気広場事業
- 高齢者外出支援乗車事業
- かわさき福寿手帳
- 紙おむつ等介護用品の給付
いこい元気広場事業
「いこい元気広場事業」とは、65歳以上の市民を対象とした無料の健康づくり・介護予防プログラムです。
市内48ヵ所にある「いこいの家」などの市営施設で週1回開催されています。プログラム内容は、転倒予防の体操や健康づくりに関する講話など。座ったままできる体操や脳トレなどをおこなっています。
対象者は65歳以上の高齢者。ただし医師から運動が制限されている人や要介護1以上の認定を受けている人は参加できません。
参考:「いこい元気広場事業」(川崎市)
高齢者外出支援乗車事業
高齢者外出支援乗車事業は、70歳以上の高齢者が路線バスに優待乗車できる取り組み。高齢者の社会参加を促進し、福祉の増進を図ることを目的としています。
利用するには、事前にICカードの番号を「高齢者特別乗車証」として登録する必要があります。ただしスマートフォンやクレジットカードと一体になっているICカードやバスの定期券は登録できません。登録されたICカードを用いることで、大人料金のおおむね半額でバスに乗車できます。
参考:「高齢者外出支援乗車事業」(川崎市)
かわさき福寿手帳
65歳以上の高齢者を対象に、「かわさき福寿手帳」を交付しています。この手帳は介護保険制度や生活の相談窓口などの情報をまとめているものです。そのほかにも、高齢者が利用できる制度や公共施設、優待を受けられる施設などについても記載されています。
また、優待施設で利用できる優待券も掲載されており、高齢者の生活を総合的に支援する手帳となっています。
参考:「かわさき福寿手帳の交付」(川崎市)
紙おむつ等介護用品の給付
紙おむつ等介護用品の給付事業は、要介護高齢者やその家族の負担を軽減するための支援制度です。
対象者は、要介護認定が要介護3以上の高齢者で、かつ紙おむつを必要とする方。医療機関や施設に入院・入所している方は対象外です。
月5000円を上限として紙おむつやおむつカバー、防水シーツ、使い捨て手袋、消臭剤などが給付されます。上限を超える額については利用者負担となります。
参考:「紙おむつ等介護用品の給付」(川崎市)
川崎市の老人ホーム事情
川崎市の特別養護老人ホームは59施設、定員の合計は5281人です。川崎市では2019年から特別養護老人ホームの入所申込手続きを一元化。川崎市老人福祉施設事業協会に必要書類を送るだけで申込みが完結します。申込書類に施設名を記入する欄が複数あるので、1度で複数施設の申込みが完了します。
特別養護老人ホームは、公的な介護施設のひとつ。費用が安くて終身利用できるのが特徴です。そのため人気があり、申し込みをしてから入所まで数ヵ月~数年も待つ可能性があります。
もし、急いで入居先を見つけたい場合は、民間施設も合わせて検討しましょう。民間施設は公的施設よりも費用が高い傾向がありますが、入居待機者が公的施設よりも少ない傾向があるため、すぐに入居したい場合におすすめです。
ただ、川崎市は民間施設が集中しているエリア。選択の幅がかなり広いと言えます。さまざまなタイプの施設があるので、どのような施設を希望しているかをはっきりさせてから施設探しをしましょう。
参考:「特別養護老人ホーム一覧」(川崎市)