川口市の高齢者支援の取り組み
川口市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 日常生活用具の給付
- 緊急通報装置の貸与
- ねたきり高齢者等紙おむつ支給事業
- 高齢者補聴器購入費補助事業
日常生活用具の給付
生活に配慮が必要な高齢者を対象に、川口市では日常生活用具の給付をおこなっています。
給付を受けられるのは、シルバーカー・杖、電磁調理器、布団一式、QRコード付き見守りシール。それぞれの用具で給付対象となる方が異なり、給付条件は以下のとおりです。
- シルバーカー・杖:要支援1以上の方
- 電磁調理器:家族全員が65歳以上で要支援1以上の方のいる世帯
- 布団一式:要介護4以上の方
- QRコード付き見守りシール:要支援1以上かつ認知症等により徘徊のおそれのある方
負担費用は、介護保険料の段階によって異なります。介護保険料段階1~5の方は実費の3割負担、6段階以上の方は5割負担です。
参考:「生活支援事業」(川口市)
緊急通報装置の貸与
川口市では、ボタンを押すだけでコールセンターにつながり、必要に応じて救急車を要請できるシステムの貸し出しをおこなっています。
このシステムでは、電話回線を利用した通報システムを設置。機器のボタンを押すとコールセンターにつながります。緊急時はもちろん、平常時にも健康相談や安否確認をおこなっています。
発作性の疾患や慢性疾患を持つ方については、機器の貸し出しは無料。疾患のない方についてはサービス提供事業者によって異なります。
参考:「生活支援事業」(川口市)
ねたきり高齢者等紙おむつ支給事業
常におむつが必要な方を対象に、川口市ではおむつの支給をおこなっています。
支給されるのは、専用カタログにある紙おむつや尿取りパッドなど。月1300円の自己負担で給付を受けられます。
利用申請は、市役所の長寿支援課まで申請書類を提出する必要があります。
参考:「ねたきり高齢者等紙おむつ支給事業」(川口市)
高齢者補聴器購入費補助事業
川口市では、市内の高齢者が補聴器を購入する際に、費用を助成する事業をおこなっています。
給付対象となるのは、医師から補聴器の必要が認められているかつ市民税非課税か生活保護受給世帯の方。1人につき1回まで最大2万円の補助が受けられます。
助成を受けるには、補聴器の購入の前に市役所の長寿支援課に事前確認票を提出する必要があります。事前の提出がないと助成を受けられないので注意が必要です。
参考:「高齢者補聴器購入費補助事業」(川口市)
川口市の老人ホーム事情
川口市には公的施設である特別養護老人ホームが30施設あり、定員の合計数は3278人となっています。川口市では特別養護老人ホームの空室や入所待機数の情報を更新しています。
それによると、2024年4月時点でほとんどの特別養護老人ホームで入所待機者が発生。80人以上も待機者が発生している施設もあり、申込みから入所までに時間がかかる可能性があります。
公的施設のなかでも特別養護老人ホームは、費用が安いうえに終身利用ができるため人気があります。そのため、申込みが集中している場合は入所まで数年待つ場合もあるほどです。
急いで入居先を見つけたい場合は、民間施設もおすすめ。民間施設は空室があったり待機者が少ないケースも多いので、特別養護老人ホームよりも早く入居できる傾向があります。
民間施設には有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅といった種類があります。施設ごとに提供サービスが異なるので、事前にサービス内容を確認してから施設探しをするとスムーズに入居先が見つけられるでしょう。
参考:「介護保険事業所一覧」(川口市)