たん吸引とは

たん吸引(たんきゅういん)は、気道内や呼吸器系に異物や分泌物(たん)が蓄積している場合に、それを除去するために行われる医療的な処置です。

たん吸引は、通常以下のような場合に必要とされます。


1. 気道の異物: 喉に詰まった食べ物や他の物質、または突然の呼吸困難を引き起こす可能性のある他の異物が気道に入った場合、たん吸引が行われます。


2. 分泌物の除去: 気道や呼吸器系にたんや粘液が蓄積し、呼吸に問題を引き起こす場合に、たん吸引が行われます。これは、気管支炎、肺炎、気管支喘息などの疾患や、意識の低下による嚥下機能の低下などが原因となることがあります。


たん吸引は、専用の吸引装置を使用して行われます。通常、医療従事者が特殊な吸引カテーテル(チューブ)を気道に挿入し、異物やたん、分泌物を吸引します。吸引カテーテルは柔軟で細い管状のもので、患者の鼻や口から挿入されます。


ただし、たん吸引は専門的な技術と知識が必要であり、注意が必要です。誤った手順や不適切な使用は、気道の損傷や感染のリスクを引き起こす可能性があるため、訓練を受けた医療専門家によって行われるべきです。


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老人ホームでのたん吸引に関するよくある質問

たん吸引が必要な人は老人ホームへ入居できますか?

たん吸引が必要な方でも入居することができます。

ただし、たん吸引が必要な回数や時間帯によって、施設内で対応ができない可能もあります。

たんの吸引が必要な人はどんな施設に入居すべきですか?

1日3回以上必要な人は看護師または認定特定行為業務従事者の介護福祉士が24時間常駐する施設を選ぶと良いでしょう。

日中に数回程度であれば看護師が日勤で常駐する老人ホームで対応できる場合もあるので、看護師が勤務している時間も確認しましょう。

老人ホームではたん吸引は誰が行ってくれますか?

原則としてたん吸引は、医師や看護師でないと行うことができません

ただし「喀痰吸引等研修を修了した介護職員であれば、医師や看護師に代わり、たん吸引を行うことができます。