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「いい介護」の専門相談員のご紹介
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塚本 寛和
担当エリア:関東・東北・北海道
「在宅介護を続けた方がお客様が幸せになる」と考えたら、施設に入居すること自体をおすすめしないこともあります
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鈴木 遼
担当エリア:関東・東北・北海道
老人ホームは「最後のおうち」。人生最後の大きな選択の道標になるのは、楽しさとやりがいがありますね
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橋本 隆
担当エリア:関西・中国・四国
ご本人が入居を嫌がっているときは、無理には勧めません。「できるところまでご自宅で暮らしても良いんじゃないですか」とお話ししたことも
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前田 和子
担当エリア:九州
相談員歴:2017年~
施設探しは、”教科書通り”ではない。だからこそ相談いただいて、後悔のない施設探しをしてもらいたいですね
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宮﨑 章寛
担当エリア:関東・東北・北海道
相談員歴:1年9ヵ月
「親身になってお話を聞く。最後まで助ける」というのが「いい介護 入居相談室」です
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鈴木 富美
担当エリア:東海・北陸
相談員歴:2010年~
私たち入居相談員の存在意義は、ご相談をお受けして、じっくり話し合うことにあると思っています
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介護の基礎知識
老人ホーム、介護施設の種類や費用、選び方や介護の仕方などについて、
「介護は初めてで不安」という方にもわかりやすく解説します。
お悩み解決! いい介護Q&A
介護施設や認知症のことなど、みなさまからいただいた介護に関するお悩みに
キャリア10年以上の専門相談員が丁寧にお答えします。
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認知症の母の被害妄想がひどくて耐えきれません!ご近所にも言いふらすので困っています
同居する母の被害妄想がひどくて困っています…。母が1年ほど前に認知症と診断されてから、私と父で介護をしています。最近、被害妄想がひどくて大変なんです。 例えば、父が買い物に出かけると「ほかの女に会いに行っている」と浮気を疑ったり、急に「私なんて死ねば良いと思ってるんでしょ!」と怒鳴り散らしたり…。家で騒いでいるだけならともかく、その妄想を近所の人に話すんです。まるで私たちが母を雑に扱っているような言い方をしているようです。 こんな状況が続いて私も父も精神的に参っています。どうにかなりませんか? (水谷さん・会社員・61歳) もしかしたら、認知症の進行によって被害妄想が出てしまっているのかもしれません。認知症の症状のひとつに被害妄想があり、「物取られ妄想」「見捨てられ妄想」「嫉妬妄想」といったものがあることがわかっています。もしお母様が事実無根の被害妄想を話しているときは、否定しないで聞く、距離を取る、自尊心を取り戻してもらう、といった対応をしましょう。忙しくて余裕がないときは難しいかもしれませんが、お母様の不安がなくなると徐々に妄想も減っていくと思いますよ。 認知症による被害妄想の例 認知症の母を父と一緒に介護しています。その母が最近、被害妄想のようなことを言うようになって困っています。例えば、父が買い物などで出かけると「ほかの女に会いに行った」と浮気を疑ったり、急に「私なんて早く死ねば良いと思っているんでしょ!」と怒鳴り散らすこともあるんです。もちろん、どちらも事実無根です。家の中で言っているだけならまだ良いのですが、そういう妄想をご近所にも言いふらすようになって…。まるで、私が母をいじめているような言い方をしているようなんです。こんな状況が続いて、私も父も精神的に参ってしまって。どうして母は変わってしまったんでしょうか…。 それは大変な状況ですね…。もしかしたら、認知症の進行によって被害妄想が出てしまっているのかもしれません。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-symptoms/bpsd/"] 認知症が悪化すると被害妄想が出てくるんですか? 認知症の症状は千差万別なので、すべての方に被害妄想が出るわけではありません。が、認知症の症状のひとつに被害妄想があることがわかっているんです。認知症による被害妄想には、主に以下のようなものがあります。 物盗られ妄想 見捨てられ妄想 嫉妬妄想 迫害妄想 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-18679/"] 物盗られ妄想 物盗られ妄想はその名の通り、「誰かに物を盗まれた」と思い込む被害妄想です。認知症の方の多くに出る物忘れが関係しているとされています。財布などの大切なものを盗まれないようにどこかにしまっておき、その後にしまった場所がわからなくなって「誰かに盗まれた」と思い込むのが基本的な流れです。犯人にされるのはご家族が多く、特にメインに介護をしている方に疑いを向けるケースがよくあります。 まだ、うちの母は物取られ妄想はありません。でも、母も物忘れが激しいので、物取られ妄想が起こる可能性はあるんですね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-14016/"] 見捨てられ妄想 「家族に捨てられる」と思い込むのが見捨てられ妄想です。認知症になって介護を受けている方には、「家族の負担になっている」という負い目があり、その負い目から「家族に捨てられるんじゃないか」と妄想が起こってしまうとされています。 母も私たちに負い目を感じているんでしょうか…。「私が早く死ねば良いと思っているんでしょ!」と母が言うのは見捨てられ妄想なのかもしれませんね。 嫉妬妄想 もしかして、母が父の浮気を疑っているのは嫉妬妄想なのでしょうか? おそらく当てはまると思います。嫉妬妄想はお母様のように、配偶者やパートナーが浮気をしていると思い込むこと。なんの根拠もなく、相手の浮気を疑ってしまいます。また、自分と同性の人と配偶者が軽く世間話をしただけでも「あの人が浮気相手だ」と思い込んでしまうこともあるんです。例えば、お母様の送迎のために訪問したデイサービススタッフとお父様がちょっと話をしただけで、そのスタッフとお父様が浮気していると思い込んでしまうということです。 そんなこともあるんですね!母の場合は、具体的な誰かと父が浮気していると疑っているわけではないと思いますが…。父と女性が会話しているところを母に見せない方が良さそうですね。 迫害妄想 迫害妄想は「殴られた」「悪口を言われた」というような、自分に攻撃を与えられたと思い込むことです。事実無根のことだとしても、事情を理解していない人がこの妄想を聞いてしまうと虐待を疑われてしまう可能性もあるのが、この妄想の大変なところです。 そうなんです!母は近所の人に「娘に殴られている」と言いふらしているらしく…。ご近所の人に虐待を疑われているかも…。 被害妄想への対応方法 認知症の被害妄想が母に当てはまることがよくわかりました。でも、この被害妄想にどうやって対応していけば良いのか…。 被害妄想があると、ご家族が精神的に参ってしまいますよね。例えば、以下のような対応をしてみるのはどうでしょうか? 否定しないで聞く 話に共感する 自尊心を取り戻してもらう 距離をとる 1人で抱え込まない 否定しないで聞く 認知症による被害妄想の原因は、ご本人が不安を感じていることだと言われています。なので、普段の生活のなかで不安を減らしてあげることが大切です。例えば、お母様の話を否定しないで聞くこと。認知症によって記憶があいまいになったり、理解力が低下します。すると、会話が噛み合わなかったり事実と異なることを言ってしまうことが増えますよね。ただ、それを正そうとして話を否定するのはNG。間違っていることでも、一旦はひと通り耳を傾けましょう。忙しいとなかなか難しいとは思うのですが、「話を聞いてくれている」とお母様が感じるだけでも不安感が軽くなると思いますよ。 話を否定しない、ですか…。確かに、介護と仕事で忙しくて母の話をきちんと聞いていなかった気がします。それに、母の物忘れが激しくなったりトンチンカンなことを言うことも増え、「それは違うでしょ!」とイライラして話を遮ることも多かったと思います。それはいけない対応だったんですね。 自尊心を取り戻してもらう 「自尊心」と聞くと大仰なものに感じてしまいますが、「誰かに必要とされている」という感覚と考えてください。特別なことでなくても良いんです。お母様の得意なことや今まで習慣的にやっていたことを通して、「必要とされている」「自分でもできる」という気持ちを取り戻してもらいましょう。具体的には、洗濯物を畳んだり皿洗いをしたり、料理が得意な人であれば味見を頼んだり…。家庭のなかで役割を持ってもらうと良いでしょう。そして、役割を果たしたときに「ありがとう、助かったよ」と感謝の気持ちを言葉で伝えることも忘れないでください。 感謝の気持ち…。母に介助が必要になってから、「ありがとう」なんて言ってなかった気がします。母は料理が好きなので、味見をしてもらうのも良いかな…。 距離をとる ここまでいくつか対応方法をお話ししてきましたが、いろいろ試しても被害妄想が減らなかったりご家族のストレスが大きくなってどうしようもないこともあると思います。そういうときは、距離をとることも大切です。 距離をとる、というと? 例えば、以下のような手が考えられます。状況に応じて対処法を変えると良いでしょう。 別の部屋に移動する ほかの親族に介護を頼む ショートステイを利用する 介護施設に入居する [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] 被害妄想の矛先になってつい頭に血が上ってしまったときなどは、冷静になるために一時的に別の部屋に移動するのが良いでしょう。また、ほかのご親族などに介護を交代してもらったり、ショートステイを利用することで「介護休み」を作るのもありです。それでも在宅介護を続けられないと感じた場合は、介護施設への入居も検討してください。介護のプロによるケアで被害妄想が落ち着くこともありますよ。 1人で抱え込まない 介護の悩みは1人やご家族だけで抱え込むのはNGです。特にご近所には、お母様の被害妄想で悩んでいることを打ち明けておきましょう。そうすれば、お母様が「娘に殴られた」と言ったときも「認知症の症状が出ているな」と理解してくれるはずです。また、認知症のかかりつけ医やケアマネジャーなどにも相談することが大切。今のお母様の状況はもちろん、認知症による被害妄想でご家族がどういった点で困っているのかも伝えておいてください。認知症薬や介護サービスの利用などによって、ご家族の負担が軽くなるように調整してくれると思いますよ。 ご近所やかかりつけの先生、ケアマネジャーさんにも話をして良いんですね。北野室長の話を聞くまで、母の性格が悪くなっただけだと思っていたので、いろんな人に頼っていきたいと思います。 被害妄想には物盗られ妄想、見捨てられ妄想、迫害妄想などがある 話を否定しない、共感する、1人で抱えこまないといった対応方法がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症の親を精神病院に入れるかどうか迷っています。症状が悪化して在宅介護しきれません!
同居している母の認知症が進行して手に負えないので、精神病院に入れようか迷っています。こんな理由で入院させて良いものなんでしょうか? 母は、体は元気なんですが、認知症のせいでトイレがわからなくなって廊下でおしっこしたり、夜中に大声で騒ぎながら家の中をうろうろするといった状況です。興奮すると手をあげることもあります。 特に私が仕事でいない時間は父と2人になるため、父の負担が大きいんです。高齢の父には手に負えないので精神病院に入院できないかと思っています。 (塚本さん・会社員・56歳) 「家族による介護が難しいから」という理由で精神病院に入院することはできます。在宅介護サービスを使っても症状に対応できない場合などに、認知症の治療のためにご家族の意思で精神病院に入院させるケースは少なくありません。認知症の治療には、「薬物療法」と「非薬物療法」がありますが、これは病院だけではなく、ご自宅でもできる治療です。そのため、まずはかかりつけ医にご自宅で症状の緩和をする治療ができないかを相談してから入院するかどうかを判断されることをおすすめします。 精神病院で認知症治療の入院が認められるケース 認知症の母の症状が悪化して、私たち家族では手に負えなくて…。トイレの場所がわからなくなって廊下でおしっこするし、夜中に大声で騒ぎながら家の中をうろうろするから眠れないし…。それに興奮すると私や父に手をあげることもあるんです。デイサービスやショートステイを利用しようと思ったのですが、こんな状態なので断られてしまって。どうしようもないので精神病院に入院させるしかないかな、と思っています。こんな理由で入院させて良いのでしょうか? はい。ご家族での介護が難しいことを理由に、お母様が精神病院に入院することは可能です。精神科では入院に関して制度が設けられており、ご本人の了承がなくても入院が可能になっています。具体的には、入院が必要な状況でご家族の同意がある「医療保護入院」や、自傷・他害のおそれがあって都道府県知事の権限が行使される「措置入院」などが当てはまります。例えば以下のような状況の場合、ご本人の同意がなくても入院が認められることがあります。 家族の介護が難しい場合 暴力を振るう可能性がある場合 そのほか医師が入院が必要と判断した場合 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-197582/"] 家族での介護が難しい場合 塚本さんのご家庭のように、認知症の症状が進行してご家族での介護が不可能になった場合、ご本人の承諾がなくても精神病院への入院が認められることがあります。特に認知症の方による深夜徘徊があると、介護施設でも受け入れを断られることがあります。そうなるとご家族だけで介護をしなければいけませんが、その負担がとても大きいですよね。そのため、入院による治療を目的に入院が認められる場合があります。 これは母に当てはまりそうです。母は、おそらく入院に了承しないでしょうから、家族が同意して入院する「医療保護入院」になりそうですね…。 暴力を振るう可能性がある場合 認知症の症状によって暴力を振るう場合も、入院が認められることがあります。ほかのご利用者やスタッフに暴力・暴言行為をする可能性のある方は、多くの介護施設で受け入れできません。一度、受け入れられたとしても、利用停止や退去を求められるケースも少なくありません。そうした場合には、治療によって症状を落ち着けるために入院治療を認められることが多いです。暴力・暴言行為があるとご家族の負担が大きいので、入院によって距離を置いたり、薬物療法によって症状を緩和するのも良いと思います。 母も興奮すると手をあげることがあるので、それを理由にデイサービスとショートステイを断られてしまいました。やっぱり、入院させた方が良いのかな…。 そのほか、医師が入院が必要と判断した場合 「家族での介護が難しい場合」「暴力を振るう可能性がある場合」以外にも、医師の判断によって入院が認められるケースもあります。具体的には、食事が摂れなくなったり拒否したりする摂食障害が起きている場合や、幻聴・幻覚によって生活に支障が出ている場合などです。 認知症のせいで食事を拒否したり幻覚などが出ることがあるんですね。今のところうちの母にはありませんが、そんな症状が出たら家族で対応するのは大変ですよね…。 病院での認知症の治療内容 もし、母が精神病院に入院するとしたら、どんな治療がおこなわれるんでしょうか? 認知症の治療方法は、「薬物療法」と「非薬物療法」に分けられます。詳しくお話ししますね。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/treatment/"] [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-treatment/drug-therapy/"] 薬物療法 認知症の薬は、主に4種類あります。効果としては、脳内の神経伝達を助けたり精神を落ち着けることで、認知症の進行を遅らせたり症状を抑えることを目的としています。認知症の薬ではあるのですが、認知症を完治させる薬はまだないのが実情なんです。 えっ、認知症を完治させる薬はないんですね!知らなかった…。 そのほかにも、ご本人の心身の状況を考慮して抗うつ薬などが処方されることもあります。 非薬物療法 非薬物療法って薬を使わない治療法ってことですよね。イメージができないのですが…。 非薬物療法は、リハビリテーションなどによる治療のことです。さまざまな治療法がありますが、主には以下のような治療をおこないます。 回想法 音楽療法 園芸療法 芸術療法 ペットセラピー [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/rehabilitation/"] 多くの治療法は、レクリエーションのように楽しみながらできるのが特徴。音楽や会話、園芸などを通して脳の活性化を図ります。また、レクリエーションによってご本人の精神が安定することで、「問題行動」と呼ばれる徘徊などの行為を軽減を目指します。 楽しみながらできるのか…。薬を使わない治療法も良いですね。 はい。ただ、入院しなくても薬物療法と非薬物療法のどちらもおこなえます。そのため、「介護が大変!入院させよう」とすぐに決めつけるのではなく、まずはかかりつけ医に在宅介護でも症状が軽減できる方法がないか相談してみてください。 そうなんですね。母のように認知症の症状がひどくなったら、精神科に入院するしかないと思っていました。とりあえず、かかりつけの先生に相談してみようと思います。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-homecare/"] 認知症の治療のために精神病院に入れることは可能 暴力を振るったり家族での介護が難しい場合に入院が認められることがある 入院での認知症治療は、薬物療法や非薬物療法などがある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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認知症のせいでショートステイを断られることはありますか?理由も教えてください
認知症の親御さんを介護している友人が、「認知症のせいでショートステイを断られた」と言っていました。そんなことはあるんでしょうか? 私も認知症の父を在宅介護しており、ショートステイの利用を検討しています。しかし、友人の話を聞いて、父もショートステイの利用を断られてしまうのでは、と不安です。 (坂井さん・会社員・57歳) 認知症の症状によっては、ショートステイの利用を断られることはあります。具体的には、ほかのご利用者やスタッフさんに暴言や暴力を振るったり、帰宅願望によって落ち着きがないといった症状です。ただ、ほかにも施設が定員オーバーであったり医療行為が対応できないといった認知症と関係ない理由で断られる場合もあります。そのため、もし利用を断られたらまずは受け入れ拒否の理由を確認しましょう。もし、医療行為がある場合は一般的なショートステイの利用を断られる可能性があります。そのときは、医療型ショートステイ(短期入所療養介護)の利用も検討してください。 ショートステイ利用を断られる理由は? 認知症の親御さんを介護している友人が「ショートステイを断られた」と言っていました。そんなことってあるんでしょうか?私も認知症の父を介護しており、ショートステイの利用を考えています。もしかしたら、父もショートステイを断られてしまうのでは、と不安になって…。 どういった理由でショートステイを断られたんでしょうか? うーん、理由についてはよく聞いていないですね…。 法令上は、「正当な理由なく介護サービスの利用を断ってはいけない」とされています。が、正当な理由がある場合は、ショートステイの利用を断られることはありえます。 「正当な理由」ってどんな理由ですか? 厚生労働省は、以下のようなものが「正当な理由」にあたるとしています。 当該事業所の現員からは利用申込に応じられない場合 利用申込者の居住地が当該事業所の通常の事業の実施地域外である場合 その他利用申込者に対し自ら適切な介護サービスを提供することが困難な場合 引用元:厚生労働省 老健局「介護保険最新情報 Vol.920 令和3年2月8日」 わかりにくい言い回しなので、ひとつづつお話ししますね。 当該事業所の現員からは利用申込に応じられない場合 「当該事業所の現員からは利用申込に応じられない場合」というのは、つまりは定員オーバーになってしまう場合です。ショートステイに限らず、介護サービスにはサービスを提供できる定員が決められています。これはサービスの質や安全性を確保するために守らなければなりません。そのため、利用を希望するショートステイが定員を満たしている場合は利用を断られてしまうでしょう。 なるほど。安全のためなら定員は守らないといけないですね。 利用申込者の居住地が当該事業所の通常の事業の実施地域外である場合 「利用申込者の居住地が当該事業所の通常の事業の実施地域外である場合」というのは、ショートステイでは主に送迎のエリア外である場合が当てはまります。たいていのショートステイは自宅への送迎も含めてサービス提供しています。しかし、ご利用者の家を順番に車でまわって送迎するので、送迎可能エリアを指定していることが多いんです。そのため、送迎エリア外の場合は利用を断られる可能性があります。ただ、このケースではご家族がショートステイの建物まで送り迎えすることで利用可能になることも。ご家族で送迎ができるなら解決できるかもしれません。 ショートステイで送迎もしてくれるんですね。確かにあまりに遠い地域だと送迎までできないですもんね。 その他利用申込者に対し自ら適切な介護サービスを提供することが困難な場合 ご家族が頭を悩ませることが多いのが、「その他利用申込者に対し自ら適切な介護サービスを提供することが困難な場合」です。これは、つまりショートステイ側が対応しきれない状態のため利用を断るケースです。 「ショートステイ側が対応しきれない」とはどういうことですか? 認知症の方の場合、症状によってはショートステイで対応できないことがあります。具体的には、ほかのご利用者やスタッフさんに暴力・暴言がある、帰宅願望が強くて落ち着かないといったケースです。 うちの父はほかの人に手をあげたり暴言を吐いたりすることはないと思いますが、落ち着きがないときはありますね…。 認知症の受け入れ状況はショートステイによって大きく異なりますから、事前に確認してくださいね。また、インスリン注射や喀痰吸引といった医療行為が必要な場合も受け入れできないことが多いです。もし医療行為が日常的に必要な場合は、ショートステイに確認してくださいね。 ショートステイを断られたらどうすれば良い? ショートステイを断られる理由についてよくわかりました。もし、父がショートステイを断られたらどうしたら良いんでしょうか? もしショートステイを断られたら、次の順番で落ち着いて対応しましょう。 受け入れ拒否の理由を確認する ほかのショートステイを探す 1.受け入れ拒否の理由を確認する そのショートステイが定員オーバーなのか、送迎エリア外なのか、認知症の症状や医療行為が対応できないのか…受け入れを断られた理由を施設にはっきり確認しましょう。送迎エリア外の場合など、ご家族が送迎することで解決することもありますし、断られた理由をはっきりさせることで次のショートステイを探すときの判断材料になります。 確かに。なぜ断られたかわからないと、次にどうしたら良いかわからないですもんね。 2.ほかのショートステイを探す 定員オーバーや認知症の症状といった、こちらで解決できないことでショートステイを断られた場合、別のショートステイを探しましょう。 でも、もし認知症の症状が理由で断られた場合、ほかのショートステイでも受け入れてもらえないんじゃないですか? いえ、認知症の症状の受け入れは施設によって異なるんです。以前にも同様の症状を持つ方を受け入れた実績がある施設なら利用できるでしょうし、人員体制などによっても受け入れ状況が変わりますから。 そうなんですね!じゃあ、まずはショートステイに父の認知症について相談する必要がありそうですね。 それに加えて、医療行為が必要な場合もショートステイに相談してください。インスリン注射や喀痰吸引、経管栄養といった医療行為が日常的に必要な場合、一般的なショートステイだと受け入れてもらえない可能性があります。 うちの父は特に医療行為は必要ありませんが…。もし医療行為が必要になったら、ショートステイは利用できないんでしょうか? 一般のショートステイのなかには、医療行為も対応可能な施設はあります。もし、医療行為を理由にショートステイを断られた場合は医療型ショートステイ(短期入所療養介護)も検討してみると良いかもしれません。医療型ショートステイは、医療行為にも対応しているショートステイ。インスリン注射、経管栄養、喀痰吸引などにも対応しています。また、認知症やリハビリ、終末期のターミナルケアも対応しているなど、医療体制が整っている施設なんです。 へぇ!それは安心ですね。 医療型ショートステイのサービスを提供しているのは、主に以下の施設です。 介護老人保健施設 介護医療院 病院 これらの施設では医師や看護師が常駐しているなど、医療ケアが充実しています。そのため、医療行為が理由でショートステイを断られた方でも受け入れが可能だと思いますよ。ショートステイは施設によって受け入れ状況が大きく異なります。とある施設が受け入れNGだったからといって別の施設もNGとは限りません。まずは、受け入れを断られた理由をはっきりさせて、別のショートステイを検討してみてくださいね。 施設側は正当な理由なくショートステイの受け入れ拒否はできない 定員オーバー、送迎対象外地域、対応が難しい症状といった場合に断られることがある 断られたら、理由を確認してほかのショートステイを探そう pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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父親の認知症が一気に進んだような気が…。そんなことはありえるんでしょうか?
最近、父の認知症が急に進んだような気がしています。父は物忘れはあったものの、トイレや着替えといったことは自分でできていました。でも、この数週間くらいでトイレの場所がわからなくなって廊下でおもらししてしまったり、服の着方がわからず、洋服が乱れていることが何度もありました。 父の認知症の症状が一気に進んでしまったのでしょうか?そもそもそんなことってあるのでしょうか? (神谷さん・パート・59歳) 認知症の進行は人それぞれなので一概には言えませんが、症状が急に進むことはありえます。特に血管性認知症の場合、脳の血管の損傷部分が広がったタイミングで進行するので、「急に症状が進んだ」と感じることがあります。また、失敗を責められたり環境の変化などでストレスがかかることで認知症が進行することもあります。認知症の進行を抑制するには、規則正しい生活や人との交流を持つ機会を作ることが大切。認知症だからと言ってこもりきりにならないように気をつけましょう。 認知症が一気に進む原因は? 最近、父の認知症が急に進んでしまったような気がして心配です。以前は物忘れはあるものの、着替えやトイレといった身の回りのことは自分でできていました。ですが、この数週間、服の着方がわからないのか、ボタンをちぐはぐにかけていたり洋服が乱れていることが増えました。それに、この間はトイレの場所がわからなくなって廊下でおもらししてしまったんです!今までこんなことありませんでした。この数週間で一気に認知症が進んでしまったのでしょうか?そもそも、そんなことはありえるんでしょうか? 認知症の進行は個人差が大きいので一概には言えませんが、症状が一気に進むことはありえます。例えば、以下のようなことが原因で症状が進んでしまうことがあるんです 脳血管性認知症の特性によるもの 脳への刺激不足 精神的なストレス [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/cause-dementia-2/"] 脳血管性認知症の特性によるもの 認知症のなかでも脳血管性認知症の場合、症状が段階的に進行するため、「一気に認知症が進んだ」と感じることがあります。というのも、脳血管性認知症は脳血管の損傷によって起こる認知症です。そのため、脳の血管の損傷が増えたタイミングで症状が進行することも。ついこの間までできていたことが急にできなくなったり、その状態のまましばらく状況が落ち着いていたり…と段階的に症状が進むのが特徴なんです。ちなみに、お父様は脳血管性認知症でしょうか? いえ、アルツハイマー型認知症と診断されています。なので、これは父には当てはまらなさそうですね… [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/dementia-type/cerebrovascular/"] 脳への刺激不足 認知症が進行する理由として、脳への刺激不足もあります。これまでご自分でやっていた家事や家計の管理などをご家族が代わりにしてあげたり物事を考える機会が減ると、脳への刺激が不足してしまって症状が進行してしまうんです。 脳への刺激不足ですか…。確かに、以前は父も掃除や土いじりといったことをよくやっていました。でも認知症になってからは全然やってないですね。確かに家族がやってしまっていたかも。 精神的なストレス 精神的なストレスも認知症が進行する原因になりえます。ストレスが溜まると記憶力がさらに低下したり、感情のコントロールができなくなったり注意力が散漫になることもあります。 ストレスで認知症が悪化してしまうなんて…。どんなことがストレスの原因になるんでしょうか? 例えば、以下のようなときにストレスを感じやすいです。 失敗を何度も責められる 引っ越しなどで暮らす環境が変わった パートナーの死別など人間関係に変化があった 外出の制限がある 何をするにも家族に付き添いをされる 認知症の影響や老化によって、できないことが増えていきますよね。当然、これまで当たり前にできたことができなくなったり時間がかかることもあるでしょう。それを「ちゃんとやって!」「早くして」と責められたり急かされたりすることが大きなストレスになることがあります。認知症の方はどうしてできないのか自分でもわからない場合や、そもそも失敗を記憶していない場合もあるので、責められたり急かされたりすることが余計にストレスを感じやすいんです。 そうなんだ…。私に余裕がないときは、父がちゃんとできないのを見てイライラして責めてしまって。それが原因で認知症が悪化したのかな…。 ほかにも、暮らす環境や人間関係の変化も認知症の方にとって大きなストレスになることも。認知症になると新しい物事の記憶が苦手になります。そのため、引っ越しなどで生活環境が変わったり、身近な人が亡くなったりした際に慣れるのにより時間ががかかるんです。誰でも、気が付いたら知らない場所にいたり、いつのまにか身近な人が亡くなっていたら不安になりますよね。新しい出来事の記憶が難しい認知症の人にとって、環境の変化は大きなストレスになることが想像できると思います。 つまり、認知症の人は新しいことをすぐに忘れてしまうから、環境が変化したことを覚えていないんですね。確かに、それだったらものすごいストレスかも。 また、行動が制限されることもストレスの原因のひとつ。外出を制限されたり、やりたいことを自由にできない状況だとストレスを感じてしまいます。 そんな状況だったら誰でもストレスが溜まると思います。 おっしゃる通りです。ですが、高齢になったり認知症になると、「危ないから」と行動を制限することが増えてしまいがちですよね。例えば、料理や掃除といった家事や1人での外出を制限しているご家庭は多いと思います。もちろん、危険性を考えたら制限しないといけないことはあります。しかし、必要以上に制限するとストレスが大きくなって認知症進行の原因になってしまうこともあるんです。 認知症の進行を抑える方法 認知症が一気に進んだ理由について、思い当たることがいくつかありました。これ以上、認知症を悪化させないようにするにはどうしたら良いですか? 残念ながら、完全に認知症の進行を止める方法は見つかっていません。が、認知症の進行をゆっくりにすると考えられる方法はあります。例えば、以下のような方法です。 規則正しい生活にする 人との交流を増やす [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/dementia/prevention/"] 規則正しい生活にする 認知症の症状は、いわゆる体内時計(概日リズム)が乱れることでも悪化してしまうことが知られています。そのため、決まった時間に起床・就寝したり、食事を摂ることで体内時計を整えていきましょう。また、栄養バランスの良い食事を摂ることでも認知症の進行が抑えられることがわかっています。朝・昼・夕の3食きちんと摂ると生活リズムを整えやすくもなりますよ。 健康的な生活が認知症の進行を抑えるんですね! おっしゃる通りです。また、日中に運動を取り入れることで程よく疲れて、夜に眠りやすくなります。体を動かすのはストレス解消にもなります。散歩などの軽いもので良いので、運動を習慣にしましょう。 人との交流を増やす 先ほど、認知症が進行する原因のひとつとして脳の刺激不足があるとお話ししましたね。人と交流することは脳の刺激になるので、ぜひご家族以外の誰かと交流する機会を作っていただきたいんです。例えば、近所の人でも良いですし、普段は離れて暮らしているご親族に顔を出してもらうのでも良いでしょう。もしくは、在宅介護サービスであるデイサービスを利用するのもおすすめです。デイサービスなら体操やレクリエーションをする機会もあるので、体を動かしたりする時間を増やせますよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/day-service/"] デイサービス、良いですね。今まで在宅介護サービスって使ったことがなかったのですが、デイサービスを利用してみるのも良いかもしれないです。 認知症は症状や進行状況に大きな個人差がある病気です。薬などによって治療する必要がある場合もあるでしょう。そのため、「いつもと違う」「今までできたことができなくなった」と感じたら、病院に行くことも大切です。症状に変化があったらすぐに対応できるように、お父様とのコミュニケーションは欠かさないでくださいね。 新たな病気、脳の刺激の減少、責められるなどが原因で認知症が進行することも 認知症の進行を遅らせるには、生活習慣を見直す、人との交流を増やすなどの方法がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
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親の介護が原因で家庭崩壊してしまうかも…。予防する方法はありますか?
3ヵ月ほど前には母が自宅で転倒し入院し、一人で歩くのが難しくなって介護が必要な状態になってしまいました。家の中を歩くのにも付き添いが必要なので、トイレもお風呂も私が介護しています。 車で1時間ほどのところに妹と弟が住んでいますが、介護を手伝う気はまったくなし。最近では、私が母の介護の話ばかりをするせいか、電話をしても妹や弟につながりにくくなってしまって。つながっても、母のことで口論となってしまって…。 母の介護が始まる前はここまで仲の悪いきょうだいではなかったのですが…。介護が始まって関係が悪くなってしまったような気がします。このままでは家庭崩壊してしまうかもしれません。どうしたら良いですか? (小笠原さん・パート・65歳) それは大変な状況ですね…。家庭崩壊をしてしまう前に、対策をとっておきましょう。それは「家族で役割分担をする」「介護サービスを活用する」といったものです。週1回でも手伝いに来てもらったり、ごきょうだいに直接的な介護の支援をしてもらえなさそうなら金銭面での援助を求めたりなどの役割分担が大切です。そうしないと、小笠原さんの負担が大きくなり、共倒れになってしまいます。また、介護サービスを活用するのも大切。すでに利用していても介護サービスの量を増やすことで、負担がかなり減ると思いますよ。 介護で家庭崩壊してしまう対策と原因 3ヵ月ほど前に母が自宅で転倒してから、介護が必要な状態になってしまいました。なんとか歩けるものの、手すりにつかまったり私が手を引いたりしないといけないですし、足元がおぼつかなくて危険です。なので、トイレに行くのもお風呂に入るのも、私が介助しています。こんな状況なのに、妹と弟は手伝う気が一切なし。「仕事が忙しい」「姉さんに任せた」と言って、私に丸投げなんです。車で1時間ほどのところに住んでいるので、来れない距離じゃないのに…。最近では、電話しても出てくれないことも増えたし、出たと思ってもすぐに口論になってしまって。母の介護が始まる前はそこまで仲の悪いきょうだいではなかったんです。このままでは関係が悪くなって家庭崩壊してしまうかも…。どうしたら良いでしょうか? それはおつらい状況ですね…。介護が原因の家庭崩壊を避けるためには介護体制を整えることが大切です。具体的には以下のような方法です。 家族で役割分担をする 介護サービスを活用する 費用の減免制度を活用する 家族で役割分担をする 介護によって家庭崩壊をしてしまう原因のひとつに、家族で話し合いができていないことがあります。小笠原さんのお母様の場合、急に介護が始まってしまったので介護の役割分担などの話し合いができなかったと考えられますが…どうでしょうか? はい、その通りです。でも、今の状態ではろくに話し合いもできない気が…。 ごきょうだいと話し合いができない理由のひとつに、介護に関わっていないほかのきょうだいが事態の重大さを把握していないことがあります。特に転倒などで急に介護が必要となったケースでは、お元気だったころの親御さんの姿のイメージしかないので、介護が大変なことを理解できていない可能性も。親御さんの状況を直接見ていない場合ならなおさらです。 妹も弟も転倒した直後に一度、母の入院先にお見舞いに来たきりです。家での様子は見てはいないですね。私がいつも電話で母の様子を伝えていますが、それでは足りないんでしょうか? 私が多くの方のご相談を受けた経験からお伝えすると、妹さんも弟さんもお母様はもっと軽い状況だと思っている可能性が高いですね。そのため、まずは妹さんと弟さんにお母様の今の状況を見てもらって、そのうえで顔を合わせた状態で話し合いをすることをおすすめします。介護の大変さが伝わると思いますよ。 そこまでしないといけないんだ…。 また、役割分担をする場合は、妹さんや弟さんにお願いしたい内容を具体的に伝えることが大切。例えば、「週に2回は手伝いに来てほしい」「通院の送り迎えをしてほしい」といった内容です。もしかしたら、仕事や家庭のことでどうしても直接的な手伝いができないケースもあるでしょう。その場合は、多めに介護費用を出してもらうといった方法もありますよ。 なるほど…。今まで「手伝って」としか言っていなかったかも。頼みたいことを具体的にしておきます。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-16286/"] 介護サービスを活用する 介護の負担は中心となって介護をしている人に集中してしまいがちです。そのため、積極的に介護サービスを活用することをおすすめします。特におすすめなのは、ショートステイ。1日から介護施設に宿泊できるサービスで、最大30日連続で利用できます。ご家族が体調不良などで介護できないときはもちろん、息抜きのために利用している人も多いですよ。 息抜きのために利用できる介護サービスがあるんですね! そうなんです!在宅介護は負担が大きいものです。ご家族だけで介護をするのはかなり厳しいので、ショートステイを使って、適度に休憩をしていきましょう。また、お風呂の介助が必要ならデイサービスもおすすめ。これは、介護施設に通って9~16時の間を施設で過ごせるサービスで、入浴介助も受けられるんです。そのため、週に2~3回利用して、お風呂をデイサービスで済ませている方も少なくないんですよ。 へぇ!お風呂に入れてくれるのは助かります。うちのお風呂は狭いし、滑って危ないので…。 今、お話ししたものも含めて、在宅介護をしている方が利用できる主な介護サービスには以下のようなものがあります。 訪問介護 デイサービス ショートステイ 福祉用具の貸与 福祉用具の購入 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type-2/"] 費用の減免制度を活用する 介護は思った以上にお金がかかるものですよね。そのため、介護によって経済的に苦しい状況になってしまうこともありえます。そこで、介護費用の減免制度を活用していくことが大切です。 介護費用の減免制度なんてあるんですか! そうなんです。例えば、以下のようなものがあります。 高額介護サービス費 高額医療・高額介護合算療養費制度 医療費控除 特定入所者介護サービス費 社会福祉法人などの利用者負担軽減制度 これらの制度は、上限額を超えて介護サービス費や医療費を支払った場合に払い戻しや控除が受けられるものです。また、特定の施設に入居すると利用料が減額されるものもあります。上限額や減額は所得に応じてそれぞれ設定されています。詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/calculation/tokuyo-cost-exemption/"] 家族内で家庭崩壊を解決できないときは… もし、妹や弟と話し合いができなくなってしまったらどうしたら良いでしょうか? そうですね…。最終手段としては、家庭裁判所で「扶養請求調停」を申し立てる方法があります。法律上、直系血族やきょうだいはお互いに扶養義務があるとされています。その義務を果たさなかったり、扶養義務がある人同士でお互いの支援について話し合いでまとまらない場合に、家庭裁判所が間に立って調停するものです。具体的には、家庭裁判所が小笠原さんや妹さん、弟さんなどの話を聞いたうえで、お母様への支援として「毎月何万円支払う」といった提案がなされます。もしそれでも合意されなかった場合は、家庭裁判所が法律的に妥当な方法を指定して審判がされます。つまり、家庭裁判所に強制的に介護の負担を決められてしまいます。 そんなことになってしまうんですね…。そうならないように、家族での話し合いが大切ということですね。 参考:「扶養請求調停」(裁判所) 介護で家庭崩壊するとどうなる? 考えたくはないことですが、妹や弟との関係がさらに悪くなって家庭崩壊してしまったらどうなるんでしょうか? 妹さんや弟さんと完全に縁が切れてしまって、小笠原さんが介護のすべてを担うことになるでしょう。今後、お母様の状態が進行したら、さらに介護の負担が大きくなることが考えられます。そのため、以下のような状態になってしまう危険性があります。 経済的に困窮する 親を虐待する 介護うつを発症する 経済的に困窮する ほかのごきょうだいからの支援がないとなると、経済的に困窮する可能性が考えられます。先ほどもお話しした通り、介護にはお金がかかります。そのうえ、ほかのご家族から直接の介助や経済的な援助という形でサポートがないと、介護をする人だけのお金と時間を使わないといけなくなります。お母様の蓄えが十分にある場合は問題ないと思います。が、そうでない場合は、介護の時間を作るために仕事を辞めて、収入が減ったから節約するために自分で介護をして…といった負の連鎖になってしまう可能性も考えられます。直接的な支援がごきょうだいから得られなくても、経済的支援があれば介護サービスを使って負担が減らせます。経済的支援があるかないかで介護の負担は大きく変わるんです。 親を虐待する 介護をしている親を子どもが虐待するというニュースは見たことありますが…。 はい。高齢者虐待はテレビなどでも取り上げられていますからご存知だと思います。こうした高齢者虐待の原因の多くは介護によるストレスなんです。特に一人で介護をしている場合の心身のストレスは莫大です。そうしたストレスが親御さんに向いて、虐待という結果になってしまったケースが少なくありません。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/abuse-problem/"] つまり、ニュースで見る高齢者虐待は親子仲が悪かったわけではないんですか? はい。必ずしも親子関係が悪いことが虐待の原因になっているわけではありません。むしろ「私がちゃんと最期まで介護をしないと」と、考えているお子さんに限って虐待をしてしまうとも言われています。そうした悲しい事態を避けるためにも、ご家族で分担して介護をおこなってくださいね。過去に親御さんに手をあげてしまった方のご相談も乗っています。参考にしてみてください。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/qa/qa-d197645/"] 介護うつを発症する 一人で頑張りすぎた結果、介護うつになってしまう危険性もあります。介護うつとは介護が原因で発症するうつ病のこと。心身のストレスや疲労が溜まった結果、発症してしまうものです。 私もこのところの介護で疲れていて。介護うつになってしまうんでしょうか…。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/trouble/burden-reduction/"] 介護うつは早期発見が大切です。介護うつの症状をまとめましたので、思い当たるものがあったらまずは介護を休んで、心身をリフレッシュする時間を作りましょう。 食欲不振 睡眠障害 疲労感 焦燥感 思考障害 そういえば、最近、寝付きが悪いかも。それに疲労感は常にあるし…。母が転倒してからずっと介護のことばかりだったので、ちょっと休憩するタイミングなのかもしれませんね。 はい、定期的に”介護休み”を作って休憩しましょう!もしすぐにごきょうだいの支援がもらえなさそうであれば、ショートステイなどの介護サービスを活用して、”介護休み”を作るのもおすすめの方法ですよ。 [blogcard url="https://e-nursingcare.com/guide/homecare/type_homecare/short-stay/"] 家族で話し合いできていない、介護者の心身疲労、経済的困窮で家庭崩壊をしてしまうことも 家族間の話し合い、介護サービスの利用、費用の減免制度や家族からの経済的支援によって対策をしよう 家庭崩壊すると経済的困窮、親への虐待、介護うつなどに陥る危険性がある pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: '[sample]'; white-space: pre; display: block; margin: 0 0 15px 0; }
よくある質問
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- いい介護は、初回お問い合わせからご入居まで、お客様に寄り添い親身になってご相談をお受けいたします。 関東・関西・東海北陸・九州と各エリアに専門の入居相談員を配置しておりますので、地域の状況や特性に合わせたご案内が可能です。 豊富な専門知識と長年の経験を持つ入居相談員が、お客様のお悩みや不安に寄り添い、一緒に最適解をお探しします。
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