横浜市の高齢者支援の取り組み
横浜市では、高齢者の生活や介護の支援の取り組みをおこなっています。以下の主な事業について紹介します。
- シニア×生きがいマッチング事業 よこはまポジティブエイジング
- 高齢者のための優待施設利用促進事業 「濱ともカード」
- 認知症高齢者等SOSネットワーク
- わたしの自己紹介シート~わたしらしく暮らすために~
- 高齢者紙おむつ給付事業
シニア×生きがいマッチング事業 よこはまポジティブエイジング
「シニア×生きがいマッチング事業 よこはまポジティブエイジング」は、地域団体や企業とシニア世代の活動を結びつけるプログラムです。
参加できる活動には、仕事で培った知識や経験を活かす社会参加から、地域の課題解決や産業振興に貢献する活動まで幅広い選択肢があります。
このプログラムを受ける流れは、基礎講座を受講した後に一人ひとりのニーズに合った活動とマッチング。その後、ボランティアなどの活動に参加できます。
主な対象は60歳以上で、地域での活動に関心がある方。自分の経験やスキルを地域社会に貢献するために活かせるのがこのプログラムです。
参考:「シニア×生きがいマッチング事業 よこはまポジティブエイジング」(横浜市)
高齢者のための優待施設利用促進事業 「濱ともカード」
「濱ともカード」は、特定の協賛店での割引やサービスを受けられるカード。カードを使って街に出かけて健康維持や趣味の発見をするなど、高齢者が生き生きとした日々を送る手助けとなることが目的です。
65歳になる方には介護保険証と一緒に配布され、それ以外の方は区役所で申請して入手できます。
協賛店の情報は、区役所や行政サービスコーナーで配布されるリストで参照できます。また、協賛店には「濱ともカード」のステッカーが貼ってあるのでステッカーを探すことでも見つけられます。
参考:「「濱ともカード」の使い方」(横浜市)
認知症高齢者等SOSネットワーク
「認知症高齢者等SOSネットワーク」は、認知症の高齢者が外出中に行方不明になった際に、地域の関係者や関係機関が協力して早期に発見・保護するための取り組みです。
事前に認知症の人の情報を区役所や地域包括支援センターなどに登録することで、このネットワークをスムーズに利用可能。警察による捜査よりもさらに迅速に認知症高齢者を保護できると考えられます。
この取り組みにより、認知症の高齢者が安全に外出できる環境づくりが推進されています。
参考:「認知症高齢者等SOSネットワーク」(横浜市)
わたしの自己紹介シート~わたしらしく暮らすために~
「わたしの自己紹介シート~わたしらしく暮らすために~」は、高齢者が自身の情報をシートに記入し、利用先の施設に提出することで、引き続き自分らしい暮らしを続けることを支援するための取り組みです。
施設利用時に自己紹介シートを提出することで、その人の個性や好み、必要なサポートについて情報を共有し、施設での生活がより快適でニーズに合ったものになります。
対象となるのは、在宅高齢者や施設入所者です。自己紹介シートの利用を通じて、利用者の個々のニーズやライフスタイルに配慮したサービス提供を促進しています。
参考:「わたしの自己紹介シート~わたしらしく暮らすために~」(横浜市)
高齢者紙おむつ給付事業
「高齢者紙おむつ給付事業」は、在宅で寝たきりや認知症の状態にある高齢者に紙おむつを給付する事業です。
この事業の対象は、要介護4以上の方もしくは要介護1~3で各区福祉保健センター長が必要と認めた方で、生活保護受給世帯等または市民税非課税世帯の高齢者です。
利用者は毎月、上限額内で紙おむつを給付され、自己負担額は利用基準額の1割ですが、生活保護受給世帯等の方は無料になります。上限額は、要介護4以上の方で8000円、要介護1~3の方で6000円です。
申請は、区の福祉保健センターまたは地域包括支援センターでおこないます。
参考:「高齢者紙おむつ給付事業」(横浜市)
横浜市の老人ホーム事情
横浜市にある特別養護老人ホームは171施設。2023年10月時点では4607人もの人が入居の順番待ちをしている状況です。区によって入居待機者数に差があり、最も多い港南区は361人、最も少ない西区では124人と200人以上も待機者数が異なります。
また、横浜市では特別養護老人ホームの新規開設を複数予定しています。2024年3月時点で12施設の特別養護老人ホームが建設予定です。
ちなみに、横浜市では特別養護老人ホームの入所申し込みを「申込受付センター」で取りまとめています。各特別養護老人ホームに直接申し込むわけではないので注意が必要です。
参考:「老人ホーム等一覧」(横浜市)