長野県の高齢者支援の取り組み
長野県では、「『人生二毛作社会』の確立」として元気な高齢者が社会活動や就業などを支援する取り組みをおこなっています。
具体的には以下のような事業をおこなっています。
シニア活動推進コーディネーター
「シニア活動推進コーディネーター」は、社会活動をしたいと考えているシニアとシニアの参加を求めている団体をマッチングさせるスタッフ。団体の情報を収集して提供することで、よりスムーズに多くのシニアが活動に参加をする支援をしています。
コーディネーターが提供する情報には、ボランティアや就業に関するものだけでなく、老人クラブなどによる活動や起業・創業にまつわるものも。NPO法人や商工団体との連携も円滑に進めてくれます。
参考:「シニア活動推進コーディネーターについて」(長野県)
長野県シニア大学
「長野県シニア大学」は、おおむね50歳以上の人が参加できる大学。コミュニケーションや健康、社会情勢といった教養から、書道や写真といった趣味に関する授業もおこなっています。
また、地域の課題解決について学びたい人は、専門コースでより専門的に学習できます。専門コースには、社会的起業を学ぶ「ビジネスデザインコース」、住民が主体的に活躍する地域づくりや居場所づくりを学ぶ「コミュニティデザインコース」、創造的な生き方を学ぶ「ライフデザインコース」があります。
長野県シニア大学は、シニアの多様な生き方や価値観を大切にしながら、シニア自ら地域課題に気づいて、地域に関わる人材を育成することを目指しています。
参考:「シニア大学」(公益財団法人 長野県長寿社会開発センター)
長野県の老人ホーム事情
2023年6月時点で長野県には特別養護老人ホームが240施設あり、定員の合計は1万3698名となっています。
長野県では特別養護老人ホームのさらなる整備を進めています。過去の整備の結果、入所待機者の数は減っているものの、今後も高齢化が進むことに備えて特別養護老人ホームのさらなる増床を目指しています。
県の取り組みによって特別養護老人ホームの定員数は増えていきますが、まだまだ入所待機者が多いのが実情です。施設によっては申込が集中して、入所まで1年以上かかる可能性もあります。そのため、急いで入居したい場合は、有料老人ホームなどの民間の介護施設も合わせて検討するのがおすすめ。民間の老人ホームは施設ごとにサービスが異なることが多いので、これだけは外せない条件などを整理してから施設探しをしましょう。
参考:「特別養護老人ホーム(指定介護老人福祉施設)一覧表」(長野県)
参考:「第9期 長野県高齢者プラン」(長野県)