大津市の高齢者支援の取り組み
大津市では高齢者の生活や介護を支援する目的で、主に以下のような取り組みをおこなっています。
- 老人憩の家
- 日常生活用具サービス
- 配食サービス
- 紙おむつサービス
老人憩の家
大津市の「老人憩の家」は、高齢者の交流の場として心身の健康を増進することを目的とした施設です。
老人憩の家は市内に5ヵ所。施設によっては共同浴場が設置されているので、施設ごとに設定された入浴びであれば、利用可能です。ただ、入浴の介助は受けられません。
一部の老人憩の家には地域包括支援センターが併設されています。老人憩の家を利用するのと合わせて、生活相談などもできるようになっています。
参考:「大津市老人憩の家(長寿政策課所管分) 」(大津市)
日常生活用具サービス
日常生活用具サービスは、寝たきりや認知症など介護を必要とする高齢者や、一人暮らしの高齢者に日常生活用具を支給または貸与するサービス。具体的には、電磁調理器・火災警報器と緊急通報装置の貸し出しがあります。
電磁調理器・火災警報器は、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯に対して、防火対策が必要な場合に支給します。所得税の課税世帯には負担金がかかりますが、生活保護受給世帯や非課税世帯は無料で借りられます。
緊急通報装置は、一人暮らしの高齢者を対象として、自宅の固定電話に取り付けます。高齢者が緊急時にボタンを押すと、委託業者のコールセンターにつながり、必要に応じて救急車の手配をおこないます。
利用料金は所得税の課税世帯にかかりますが、生活保護受給世帯や非課税世帯は無料です。
参考:「高齢者の生活支援サービスについて」(大津市)
配食サービス
大津市では、食事の準備が困難な高齢者を対象に昼食を届けるサービスを提供。週5日まで利用でき、食事の配達や容器の回収時に訪問することで、高齢者の安否確認もおこないます。
対象となるのは、一人暮らしもしくは高齢者のみの世帯。要支援1・2の認定を受けている場合は総合事業型のサービスを受けられ、要介護1以上の認定を受けている場合は任意事業型のサービスを受けられます。
利用料金は普通食が1食460円以内、特別食は1食660円以内です。担当のケアマネジャーもしくは地域包括支援センターに相談することで利用手続きができます。
参考:「高齢者の生活支援サービスについて」(大津市)
紙おむつサービス
紙おむつサービスは、寝たきりや認知症で介護を必要とする高齢者や、在宅で高齢者を介護している家庭に紙おむつ券を支給するもの。具体的には1ヵ月に4500円分の紙おむつ券が交付され、大津市内の薬局で紙おむつと交換可能です。
対象者となるのは、寝たきりまたは認知症で要介護1以上の認定を受けている高齢者。自己負担はありません。
利用するには、地域包括支援センターまたは民生委員に相談し、手続きをおこなう必要があります。
参考:「高齢者の生活支援サービスについて」(大津市)
大津市の老人ホーム事情
大津市には特別養護老人ホームが21施設、定員の合計は1560人です。大津市では今後の高齢化を見越して、特別養護老人ホームの増床を実施。2021~2023年に実施された計画で特別養護老人ホームの新規設置や増床をおこない、150人分の定員の追加を実現しました。
入所待機者はゼロにはなっていないものの、以前よりは入所がしやすい状況となっていると言えそうです。ただ、施設によっては申し込みが集中して入所待機者が多くいる可能性も。入所待機者が多いと数ヵ月~数年待つ場合もあります。
その際は、特別養護老人ホームなどの公的施設に限定せず、有料老人ホームなどの民間施設にも視野を広げてみるのがおすすめ。民間施設は公的施設よりも待機者が少ない傾向があるので、比較的早く入居先が見つけられるでしょう。
参考:「おおつゴールドプラン2021 第8期大津市高齢者福祉計画・介護保険事業計画」(大津市)
参考:「特別養護老人ホーム一覧」(大津市)
参考:「有料老人ホーム一覧」(大津市)