川西市の高齢者支援の取り組み
川西市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 家族介護用品支給事業
- 緊急通報システム事業
- 高齢者優待施設利用証
- 在宅高齢者介護手当支給事業
家族介護用品支給事業
川西市では、在宅介護をしている家庭を対象に紙おむつの支給をしています。
具体的には、要介護4以上で常におむつが必要かつ世帯全員が市民税が非課税である方。専用カタログに記載の紙おむつや尿取りパッドが支給されます。
支給限度額は月6250円。限度額を超過した分は自己負担となります。
参考:「家族介護用品支給事業」(川西市)
緊急通報システム事業
緊急時にすぐに通報できるように、川西市では非常用ペンダントと専用装置の貸し出しをしています。この機器の通報ボタンを押すとコールセンターに繋がり、救急車の要請や親族への連絡などができるようになっています。
利用の際にはすぐに駆けつけられる距離に住む協力員を2名登録する必要があります。また、希望があれば、月額100円を追加して平常時の健康相談ができる機能も利用できます。
利用料は月318円。生活保護受給者は費用負担はありません。
地域包括支援センターが必要書類を持って訪問することで手続きをおこないます。そのため、まずは地域包括支援センターに相談が必要です。
参考:「緊急通報システム事業」(川西市)
高齢者優待施設利用証
高齢者優待施設利用証とは、65歳以上の高齢者が川西市内や兵庫県内の施設で割引を受けられる利用証です。
割引を受けられる施設は、川西市総合体育館や市民温水プールなど。兵庫県内では、神戸市にある県立美術館や神戸市立森林植物園、姫路市にある県立歴史博物館も対象となります。
利用証の発行手続きは市役所の地域福祉課でおこなっています。
参考:「高齢者優待施設利用証」(川西市)
在宅高齢者介護手当支給事業
川西市では高齢者を在宅介護している方を対象に、「在宅高齢者介護手当」を支給しています。
支給の対象となるには以下の条件を満たす必要があります。
- 介護の対象となる高齢者が要介護4以上
- 高齢者が直近1年間、介護保険サービスを利用していない
- 高齢者の前々年の所得が159万5000円以下
- 高齢者の配偶者もしくは扶養義務者の前々年の所得が628万7000円以下
- 介護者が介護することによって「川西市重度心身障害者(児)介護手当」を受給していない
手当の支給金額は年10万円。申請する場合は専用の申請書を市役所の介護保険課に提出のうえで、身体状況などの聞き取り調査を受ける必要があります。
参考:「在宅高齢者介護手当支給事業」(川西市)
川西市の老人ホーム事情
川西市には、公的老人ホームである特別養護老人ホームが9施設あります。市では今後の特別養護老人ホームの需要増加を見越して、特別養護老人ホームの増床を計画しています。
川西市によると2024~2026年度にかけて29人分の定員増加を計画。老人ホームでの介護が必要な高齢者がスムーズに入所できるような体制を整えています。
公的老人ホームのなかでも特別養護老人ホームは特に人気のある施設です。なぜなら、費用が安いうえに終身利用ができるので、「終の棲家」を探している方に選ばれる傾向にあります。そのため、入所申込みが多く、申込みから入所まで数ヵ月~数年かかるケースもあるほどです。
すぐにでも入居先を見つけなければいけない場合は、民間老人ホームも検討しましょう。民間老人ホームの方が空室がある場合が多く、比較的スムーズに入居できるためです。民間老人ホームには有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などさまざまな種類があるため、事前にサービス内容などを確認しておくことが重要です。
参考:「川西市高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画(認知症対策アクションプラン)」(川西市)