和歌山市の高齢者支援の取り組み
和歌山市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 元気70パス
- 老人優待利用券
- 老人日常生活用具給付事業
- 高齢者補聴器購入費助成事業
元気70パス
70歳以上の和歌山市民を対象に、バスカードもしくは駐車場利用券と、公衆浴場回数券を市が交付しています。
バスカードとは、市内を運行するバスを1回100円で乗れるもの。駐車場利用券は市営の駐車場などが割安で利用できるものです。
公衆浴場回数券は、市内の協力浴場を割安で利用できます。多くの浴場は1回200円で利用できますが、一部の浴場で金額が異なります。
駐車場利用券と公衆浴場回数券は年度ごとに更新が必要です。新しく発行する場合は、マイナンバーカードなどの本人確認できる書類や顔写真が必要です。
参考:「元気70パス」(和歌山市)
老人優待利用券
和歌山市では、65以上の市民が市内の公共施設や一部の民間施設を無料もしくは割引で入場できる優待券を配布しています。
無料で入場できるのは、和歌山城天守閣、和歌山市立博物館など。民間協力施設である養翠園は利用料100円引き、紀三井寺は70歳以上の市民は割引がおこなわれます。
参考:「老人優待利用券」(和歌山市)
老人日常生活用具給付事業
一人暮らし高齢者などで日常生活で防火の配慮が必要な方を対象に、電磁調理器・火災警報器・ふとん乾燥機を給付する事業をおこなっています。
この事業の対象となるのは、生活保護を受けているか市民税が非課税の世帯。地域包括支援センターに申請することで給付を受けられるようになります。
参考:「老人日常生活用具給付事業」(和歌山市)
高齢者補聴器購入費助成事業
和歌山市では、補聴器の購入費用の助成をおこなっています。対象となるのは、市民税が非課税で医師によって補聴器の必要性が認められた方です。
助成を受けられる費用は、補聴器本体と電池の購入料金。電池以外の付属品や集音器などは助成の対象にはなりません。最大20000円の助成が受けられます。
参考:「高齢者補聴器購入費助成事業」(和歌山市)
和歌山市の老人ホーム事情
和歌山市には、公的な老人ホームである特別養護老人ホームが35施設あり、定員の合計数は1776人です。2024年2月時点で和歌山市の特別養護老人ホームのほとんどが満室。入所待機者が複数名いる状況です。
特別養護老人ホームは公的老人ホームのなかでも人気があり、待機者がいてすぐに入所できないことが多いのが実情。特別養護老人ホームは費用が安価で終身利用ができるため、「終の棲家」を探す方にとってぴったりの施設だからです。
そのため、もし急いで老人ホームに入りたい場合は民間老人ホームも検討するのがおすすめ。民間老人ホームは入居待機者が少なかったり空室があるケースも多いので、比較的早く入居できるでしょう。しかし、民間老人ホームはサービス内容が施設により異なるため、事前に情報集めをしてから本格的に施設探しをした方がスムーズに入居先が決まるでしょう。
参考:「介護保険施設等の一覧及び待機者情報」(和歌山市)