市川市の高齢者支援の取り組み
市川市では、高齢者の生活や介護を支援するために、主に以下のような取り組みをおこなっています。
- 「市川市認知症の人にやさしいお店
- 事業所」の認定
- シニアカレッジ
- いきいきセンター
- 健康入浴券の交付
「市川市認知症の人にやさしいお店・事業所」の認定
市川市では認知症高齢者に優しい店作りをしている事業所に対して、「市川市認知症の人にやさしいお店・事業所」の認定をしています。認知症高齢者に優しい店作りとは、具体的には従業員の1割以上が認知症サポーター養成講座を受講している、認知症の人にやさしい接客をしている、認知症にの普及・啓発をしているといった内容です。
認定を受けた事業所については、市川市のホームページに掲載されていたり、店頭に認定ステッカーも貼ってあるので、利用者にもわかりやすくなっています。
参考:「市川市認知症の人にやさしいお店・事業所の認定について」(市川市)
いきいきセンター
市川市では、老人福祉センター・老人いこいの家のことを「いきいきセンター」と呼び、高齢者の趣味活動などに利用できるように開放しています。
利用できるのは60歳以上の高齢者。介護が必要な場合は介助者の同伴が必要です。
市内にいきいきセンターは13ヵ所あり、それぞれのセンターを拠点にして200を超える同好会が活動しています。
参考:「いきいきセンター」(市川市)
シニアカレッジ
いきいきセンターでは、ヨガや太極拳といった講座「シニアカレッジ」をおこなっています。各講座10~18回ほどで完結する内容で、初級講座なので初めての方も楽しめるようになっています。
受講するには、希望する講座をおこなっているいきいきセンターに申込みが必要です。毎年3月に発行する広報にて募集をおこなっています。
参考:「シニアカレッジについて」(市川市)
健康入浴券の交付
自宅に入浴設備がない高齢者を対象に健康入浴券の交付をおこなっています。これは、市内の提携浴場で利用できるもの。年間最大72枚を交付されます。
利用するには、市役所の地域包括支援課へ申請が必要です。
参考:「健康入浴券の交付」(市川市)
市川市の老人ホーム事情
市川市には、公的施設である特別養護老人ホームが19施設、介護老人保険施設が9施設あります。
特別養護老人ホームと介護老人保険施設の大きな違いは、入居条件と入居できる期間です。具体的には特別養護老人ホームは要介護3以上でないと入居できないのに対して、介護老人保険施設は要介護1から入居できます。そして、特別養護老人ホームは終身利用が前提ですが、介護老人保険施設はリハビリをして在宅復帰することが目的のため、3~6ヵ月程度で退去となるケースが多いです。
どちらも同じ公的な老人ホームですが、このように受け入れ条件やサービスの目的が異なります。そのため、老人ホームを探す際はどういった目的の施設なのかを事前に確認し、希望に合った施設を選びましょう。
もし、公的施設の待機者が多く、すぐに入所できない場合は、民間施設も合わせて検討するのがおすすめ。民間施設は待機者が少ない傾向があり、公的施設よりも早く入居できる可能性が高いです。
民間施設には、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどがあります。民間施設も施設ごとに提供サービスが異なるので、希望に合った施設かどうかを事前に確認しておくことが大切です。
参考:「介護サービス事業所一覧」(市川市)