吹田市の高齢者支援の取り組み
吹田市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 助け愛隊
- 徘徊高齢者SOSネットワーク
- 日常生活用具の給付
- 通院困難者タクシークーポン券
助け愛隊
「助け愛隊」は高齢者のちょっとした困りごとを解決する取り組み。扇風機やストーブといった季節の家電の出し入れや大きなもののゴミ出し、電球交換などの30分程度でできることをボランティアが支援します。
参考:「助け愛隊 」(吹田市)
徘徊高齢者SOSネットワーク
認知症などの影響で徘徊するリスクがある高齢者を対象に、衣服や持ち物に付けられる「みまもりあいステッカー」を配布。高齢者が行方不明になった際に早期発見・保護することを目的としています。
吹田市では、「みまもりあいステッカー」のステッカー代2000円と年間利用料の初めの1年分3600円を助成します。
このステッカーには、共通のフリーダイヤルとステッカーごとに割り振られたIDが記載されています。発見者がフリーダイヤルに電話をすると、家族などの登録者に転送されて保護した旨を直接伝えられます。
また、ステッカーはスマートフォンアプリ「みまもりあいアプリ」と連携可能で、アプリに登録している地域の協力者に情報を発信して、行方不明高齢者の捜索を依頼できます。
参考:「徘徊高齢者SOSネットワーク(みまもりあいステッカー)」(吹田市)
日常生活用具の給付
吹田市では、生活に役立つ家電や用具の購入費の助成をおこなっています。助成される物品には、自動消火器や火災警報器といった防災用品や電磁調理器といった生活が便利になる家電が含まれています。
助成対象者の条件は物品によって異なります。例えば、自動消火器は一人暮らしで心身機能の低下によって防火の配慮が必要な方、電磁調理器は調理による火災の配慮が必要な一人暮らしもしくは高齢者のみの世帯です。
物品購入の自己負担額は市町村民税額によって、0~16300円の幅があります。詳細は市役所の高齢福祉室支援グループで確認できます。
参考:「日常生活用具の給付など 」(吹田市)
通院困難者タクシークーポン券
吹田市では要介護1以上で市町村民税が非課税の方を対象に、通院時のタクシークーポン券を交付しています。クーポン券1枚につき660円を助成。市と契約しているタクシー会社のみで利用できます。
利用申請は、市役所の高齢福祉室もしくは地域包括支援センターに申請書を直接提出するか、郵送でおこなえます。
参考:「通院困難者タクシークーポン券」(吹田市)
吹田市の老人ホーム事情
2023年9月時点で、吹田市内の特別養護老人ホームは24施設となっています。2022年4月時点の入所待機者数は373人でした。2020年の464人よりも待機者数は減っているものの、特別養護老人ホームに入所するまでに時間がかかる状況にあります。
しかし、吹田市では2026年までの間には特別養護老人ホームの新規開設の予定はないのが実情です。
特別養護老人ホームは費用が安くて終身利用ができるため、公的な老人ホームのなかでもとても人気のある老人ホームです。そのため、多くの施設が満室。入所申込みをしても数ヵ月~数年待つこともあります。
そのため、すぐに入居先を見つけたい場合は、民間の老人ホームも検討しましょう。民間の老人ホームには有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあります。施設ごとにサービス内容が異なるので、事前によく確認してから施設探しをしてください。
参考:「第9期吹田健やか年輪プラン 第5章第9期計画の施策の展開と目標の指標」(吹田市)