枚方市の高齢者支援の取り組み
枚方市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- ひらかた脳活教室
- 高齢者見守り110番
- ひらかた夢かなえるエクササイズ
- 在宅介護用品(おむつ等)支給
ひらかた脳活教室
枚方市では、高齢者の認知症予防を目的に「ひらかた脳活教室」を開催しています。この教室では、作業療法士というリハビリの専門家を読んでの講座を実施。認知症などの脳機能が低下した人のリハビリをおこなっているプロによる講義で生活のなかでできる認知症予防法を学びます。
加えて、この教室では講座の前に採血による軽度認知障害(MCI)の検査も実施。講座のなかで、自分の検査結果を解説してもらえます。
また、講座のあとの3ヵ月間は日常生活で学んだことを実践する期間。3ヵ月間が終わると2度目の採血検査があり、脳活教室の前後でどれくらい状態が変化したかがはっきりわかるような流れになっています。
参考:「認知症予防の取組み」(枚方市)
高齢者見守り110番
枚方市では、認知症高齢者が徘徊などで行方不明となった際に迅速に保護するため、地域の介護施設などと連携して行方不明者を捜索するネットワークを構築しています。認知症高齢者の情報を事前登録しておくことで、行方不明となったときにこのネットワークを活用して捜索してもらえます。
事前登録は、健康福祉総合相談課および地域包括支援センターにて書類に記入する必要があります。その際に、認知症高齢者の顔写真と名前や身体的特徴などを提供します。
参考:「枚方市地域包括支援センターの取り組み(情報共有施設等空き状況一覧表・要援護者の見守り支援等)」(枚方市)
ひらかた夢かなえるエクササイズ
「ひらかた夢かなえるエクササイズ」とは、何歳になってもきれいな姿勢で歩き続けられることを目的としてリハビリの専門家が作成したプログラム。体の状態に合わせて3段階のプログラムがあります。
プログラムには、体の姿勢が崩れる原因となる固まった筋肉をほぐすストレッチや、良い姿勢を維持する筋肉をつけるためのエクササイズが盛り込まれています。また、体幹や下半身の筋肉を鍛えて転倒予防を目指すトレーニングも含まれています。
このプログラムは、30~40分程度の内容。自宅でもできるように枚方市のホームページでエクササイズを解説した動画を公開しています。
参考:「ひらかた夢かなえるエクササイズ」(枚方市)
在宅介護用品(おむつ等)支給
枚方市では、在宅介護を受けている要介護3以上の方を対象に、おむつや介護用品などの物品を支給しています。具体的には、紙おむつや尿取りパッド、ドライシャンプーなどです。
支給上限額は要介護3の方が1ヵ月5000円、要介護4~5の方は1ヵ月6250円以内。利用料として料金の1割負担が発生します。
参考:「在宅介護用品(おむつ等)支給」(枚方市)
枚方市の老人ホーム事情
2022時点で、枚方市の公的老人ホームである特別養護老人ホームの定員の合計は1267人。枚方市では特別養護老人ホームの入所待機者が多く、入所までに時間がかかることが課題となっているため、2020年度から2022年度にかけて80人の定員を増加。さらに、2026年度までに10人の定員を増加する計画を進めています。
公的な老人ホームのなかでも、特別養護老人ホームは人気が高くて満室であることが大半。すぐに入所したくても、申込みから入所までに数ヵ月~数年かかることがあります。
そのため急いで老人ホームに入りたい場合は、民間の老人ホームも視野に入れてみましょう。民間の老人ホームには有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあります。民間の老人ホームは、施設ごとにサービス内容が大きく異なりますので、事前の情報集めがとても大切です。
参考:「ひらかた高齢者保健福祉計画21(第9期)」(枚方市)