西宮市の高齢者支援の取り組み
西宮市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 湯友講座(ゆうゆうこうざ)
- シニアサポート事業
- 見守りホットライン事業
- 介護用品の支給
湯友講座(ゆうゆうこうざ)
「湯友講座」とは、西宮市内5ヵ所の銭湯でおこなっている健康に関する講座のこと。介護予防体操や脳トレ、認知症予防といったさまざまな講座を月に1回開催しています。
講座の受講料は無料。予約も不要で各分野に詳しい講師による講演で生活に役立つ知識を気軽に学べます。
参考:「湯友講座(ゆうゆうこうざ)」(西宮市)
シニアサポート事業
「シニアサポート事業」とは、高齢者同士の相互の支援を推進する事業です。ちょっとした手伝いが必要な高齢者に対して、元気な高齢者がサポートをおこないます。
この事業では、「提供会員」と「利用会員」の2種類の会員種別があります。提供会員とは60歳以上で助け合い活動を実施する方。利用会員とは、65歳以上で生活援助を希望する方、という登録要件があります。利用会員は1時間あたり500円を支払って提供会員に支援をしてもらいます。
提供会員に依頼できる内容は、部屋の掃除や外出の付き添い、買い物代行や衣類の整理などです。申込みはシニアサポートセンターでおこなえます。
参考:「シニアサポート事業」(西宮市)
見守りホットライン事業
西宮市では、ボタンをひとつで緊急時に通報できる機器の貸し出しをしています。緊急通報機器は固定電話もしくは携帯電話に装置を設置。緊急通報機器のボタンを押すと24時間対応の受信センターにつながり、状況によっては消防署などに連携やスタッフが高齢者宅に駆けつけをおこないます。また、平常時には月に1回安否確認連絡をおこないます。
この事業の対象者は、65歳以上の世帯かつ固定電話もしくは携帯電話を所有している人。また、緊急時の駆けつけ対応のために業者に鍵を預けることと、緊急連絡先として家族などを1名以上登録する必要があります。
利用料は、機器を固定電話に設置する場合は月1100円、携帯電話に設置する場合は1500円がかかります。
参考:「見守りホットライン事業」(西宮市)
介護用品の支給
常におむつが必要かつ要介護4以上の方を対象に、西宮市ではおむつなどの介護用品の支給をおこなっています。
支給を受けられるのは、専用のカタログに記載がある紙おむつや尿取りパッド、使い捨て手袋などの介護用品。毎月6500円を市から助成を受けられます。
利用申請は市役所の高齢介護課での手続きが必要です。専用の申請書に記入のうえ窓口に提出してください。
参考:「介護用品の支給」(西宮市)
西宮市の老人ホーム事情
西宮市には公的施設のひとつである特別養護老人ホームが22施設あり、合計の定員は1826人となっています。2024年3月時点でほとんどの施設に空室はなく、入所待ちが発生している状況です。
公的施設のなかでも特別養護老人ホームは人気が高く、たいていのケースで入所まで待つ必要があります。申込者数や入所希望者の身体状況にもよりますが、数ヵ月~数年待つこともあります。そのため、介護状況に余裕がある時点で入所申込みをすることをおすすめします。
もし、すぐにでも老人ホームに入りたい場合は、公的施設だけでなく民間の老人ホームも検討しましょう。民間施設の方が空室があることが多く、入居待機期間も短い傾向にあります。民間施設には有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあり、施設によってサービス内容はさまざま。そのため、施設探しを本格的に始める前に情報をしっかり集めておくことが大切です。
参考:「市内介護保険施設等 空き情報・待機者情報」(西宮市)