鹿児島市の高齢者支援の取り組み
鹿児島市では、高齢者の生活や介護をする人を支援する取り組みをおこなっています。主な取り組みは以下のようなものです。
- 福祉電話の設置
- 心をつなぐ訪問給食
- 紙おむつ等の助成
- 寝具洗濯サービス
福祉電話の設置
鹿児島市では、一人暮らしの高齢者、もしくは寝たきりの高齢者がいる高齢者のみの世帯を対象に、福祉電話の貸出をしています。
福祉電話は電話による定期的な安否確認や、生活の相談などに対応してくれるサービス。特に病弱で生命の安全確保が懸念される人の安否確認や、一人暮らしの高齢者の孤独感を緩和することを目的としています。
利用するには民生委員による状況確認のうえ、鹿児島市に申請書を提出する必要があります。
参考:「ひとり暮らしの高齢者の方へ」(鹿児島市)
心をつなぐ訪問給食
「心をつなぐ訪問給食」は、食事を通して高齢者の心身の健康を維持することと安否確認を目的とした事業です。
対象となるのは、食事の手助けを必要とする一人暮らしの高齢者、高齢者のみで全員が要支援1以上の世帯、高齢者のみで要介護3以上の人がいる世帯です。
配食の頻度は要介護度によって異なります。要支援2以上の場合は昼食週6回以内、夕食週6回以内。要支援1以下の場合は、昼食週3回以内で利用できます。
利用の際は、地域包括支援センターの職員による調査のうえ、申請書の提出が必要です。
参考:「ひとり暮らしの高齢者の方へ」(鹿児島市)
紙おむつ等の助成
鹿児島市では、紙おむつなどを利用している高齢者を対象に紙おむつの支給をおこなっています。
具体的には、要介護4以上の場合は年10万円相当、要介護3以下の場合は年5万円相当の物品の支給を受けられます。入院している場合は、月4000円を限度に現金で助成を受けられます。
参考:「寝たきり高齢者の方へ」(鹿児島市)
寝具洗濯サービス
寝具洗濯サービスは、寝たきりの高齢者を対象に提供されています。具体的には、要介護3以上で在宅介護を受けている方が対象。最大年3回利用できます。
このサービスでは、掛ふとん・敷ふとん・毛布の洗濯が可能。利用券が配布され、その利用券を業者に渡すことでサービスを受けられます。
参考:「寝たきり高齢者の方へ」(鹿児島市)
鹿児島市の老人ホーム事情
2023年12月時点で、鹿児島市には特別養護老人ホームが52施設あります。多くの施設が満室であるものの、入所待機者数は比較的に少ない傾向があります。ただ、施設によっては待機者数が30人以上の場合もあるため、あらかじめ施設に確認が必要です。
鹿児島市内の特別養護老人ホームのなかには、入所待機者がいなかったり、2~3人待ちと少ない施設がいくつもあります。入所先をひとつにしぼらず、複数施設を検討することが早く入所するコツと言えそうです。
もし近隣の特別養護老人ホームが入所待機者が多い場合、民間の老人ホームも合わせて検討してみましょう。民間の老人ホームは入居待機者がいないことも多く、より迅速に入居できることが多いからです。急いで入居先を見つける場合は柔軟な施設探しがポイントになります。
参考:「介護老人福祉施設の入所希望者数」(鹿児島市)