福島市の高齢者支援の取り組み
福島市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- はり・きゅう・マッサージ等施術費の助成
- 温泉利用介護予防事業(湯ったりデイサービス)
- 食事サービス
- 訪問理美容利用助成事業
はり・きゅう・マッサージ等施術費の助成
福島市では、はり・きゅう・マッサージなどの費用の助成をおこなっています。
対象となるのは、一人暮らしの高齢者もしくは寝たきりの高齢者などを介護している方。マッサージなどの費用を助成することで、心身の疲労回復や健康維持を支援する目的があります。
助成は「施術助成券」を交付されることでおこなわれます。1枚1000円分の施術助成券を年最大12枚交付され、1回の施術で1枚使用できます。1ヵ月に使用できるのは施術助成券1枚までです。
参考:「【5】はり・きゅう・マッサージ等施術費の助成」(福島市)
温泉利用介護予防事業(湯ったりデイサービス)
福島市では「湯ったりデイサービス」と銘打って温泉旅館でおこなうデイサービスを開始しています。
このデイサービスでは、月1回、温泉旅館に通って食事や入浴、レクリエーションといったサービスを受けられます。デイサービスは10~15時にかけておこなわれます。
対象となるのは、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者。一人暮らし、高齢者のみの世帯、日中の間家に1人になってしまう方が対象です。
費用は1回1500円。実施場所の旅館に直接支払います。さんかするには、地域包括支援センターもしくは市役所の長寿福祉課で申請が必要です。
参考:「【2】温泉利用介護予防事業(湯ったりデイサービス)」(福島市)
食事サービス
高齢者宅への配食と安否確認をおこなうのが食事サービスです。このサービスでは、手渡しで配食弁当を渡すことで、高齢者の安否確認や様子確認をおこないます。
このサービスの利用対象となるのは、一人暮らしもしくは高齢者のみの世帯、日中高齢者のみとなる世帯の65歳以上で食事の用意が困難な方です。
料金は1食400円。チケット制になっており、初回配達の際に10枚つづりのチケットを購入する必要があります。
参考:「【3】食事サービス」(福島市)
訪問理美容利用助成事業
理美容室に出向くのが困難な高齢者を対象に、福島市では訪問理美容サービスの利用費を助成しています。
対象となるのは、寝たきりで要介護4以上の認定を受けている方、もしくは高齢者のみの世帯で心身の傷害を理由に理美容室に行けない高齢者です。
助成金額は、最大年4000円。利用券が交付され、その券を利用することで助成を受けられます。また、この助成は理美容師の出張料に当たる金額の助成で、カット代などは全額負担です。
助成を受けるには、地域包括支援センターもしくは市役所の長寿福祉課で申請が必要です。
参考:「【6】訪問理美容利用助成事業」(福島市)
福島市の老人ホーム事情
福島市には、公的老人ホームである特別養護老人ホームが24施設あり、定員数の合計は1517人となっています。福島市では、今後も高齢化が進むことで特別養護老人ホームの需要が高まることを想定しており、特別養護老人ホームの数を増やす予定です。
具体的には、2023年度には施設の新規開設や既存施設の増床によって、23施設・合計定員1614人まで増加させる見込みです。
公的老人ホームのなかでも特別養護老人ホームは人気があり、多くの施設で満室が続いています。それは、特別養護老人ホームが費用が安くて終身利用できるため。「終の棲家」を探している人が多いため特別養護老人ホームに申込みが集中しているのです。
急いで入居先を見つけたい場合は、民間老人ホームである有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがおすすめ。公的老人ホームよりも入居待機者数が少なく、空室のある施設もあります。すぐにでも老人ホームに入りたい場合は、民間老人ホームも視野に入れて施設探しをしましょう。
参考:「高齢者施設等一覧」(福島県)
参考:「福島市高齢者福祉計画・福島市介護保険事業計画2021【Ⅱ 各論】」(福島市)