世田谷区の高齢者支援の取り組み
世田谷区では高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みのなかの主なものを紹介します。
- せたがや がやがや館
- ボランティア登録サイト「おたがいさまbank」
- 紙おむつの支給・助成
- 会食サービス
- 耐震シェルター、耐震ベッドの設置費用助成
せたがや がやがや館
「せたがや がやがや館」とは、高齢者を中心にさまざまな世代の区民が利用できる施設です。せたがや がやがや館には、舞台や音響設備、照明装置がある交流室や、キッチン設備一式がそろっている会議室など、多様な活動ができる設備を備えています。
そのため、音楽発表会や料理講習会をおこなったり、娯楽室にある麻雀卓で健康麻雀を楽しむことも可能。運動機器がそろっている運動室もあるので、介護予防のための運動もできます。
千歳船橋駅や八幡山駅などを周回する無料送迎バスも運行しています。区内の主な場所に停留所を設けているのでアクセスもしやすくなっています。
参考:「せたがや がやがや館(健康増進・交流施設)」(世田谷区)
ボランティア登録サイト「おたがいさまbank」
地域に貢献する活動をしたい方には、ボランティア登録サイト「おたがいさまbank」があります。このサイトに登録するとAIが経験や意欲などを考慮したうえで自分に合ったボランティアをおすすめしてくれます。
「おたがいさまbank」を使って、スマートフォンやパソコンでボランティア登録から参加までをおこなえるようになっています。
参考:「ボランティア登録サイト「おたがいさまbank」」(世田谷区)
紙おむつの支給・助成
世田谷区では、要介護3~5の方や入院中の方に対して、紙おむつの支給やおむつ代の助成をおこなっています。
紙おむつの支給は申請した月以降から対象となり、月1回自宅に配達されます。また、利用者負担金は月500円で、40点まで紙おむつの支給を受けられます。
入院している場合は、月5000円程度の紙おむつ代の助成が受けられます。助成を受ける場合は退院前に申請が必要です。
受給決定後は月ごとにおむつ代の請求書を提出。助成金が銀行口座に振り込まれます。退院すると助成が終了となるので、再入院の場合は再度申請が必要です。
参考:「せたがや がやがや館(紙おむつの支給・助成)」(世田谷区)
会食サービス
一人暮らしの高齢者を対象に、地区会館などで料理を地域の人と一緒に食べられるのが会食サービスです。
利用料は1食400円から。開催しているボランティア団体などによって料金が異なります。会食は月1~週1回おこなわれており、高齢者の外出や地域とのふれあいの機会を作っています。
参考:「会食サービス」(世田谷区)
耐震シェルター、耐震ベッドの設置費用助成
地震発生時に迅速な避難ができない高齢者などを対象に、耐震シェルターや耐震ベッドの設置費用を助成しています。
対象となる条件は、古い木造住宅や共同住宅に住んでいて、要介護3以上の方。耐震シェルター・耐震ベッドの設置工事費用を最大30万円助成されます。
参考:「耐震シェルター、耐震ベッドの設置費用を助成します。」(世田谷区)
世田谷区の老人ホーム事情
世田谷区には特別養護老人ホームが29施設、合計の定員数は2162人です。世田谷区では、特別養護老人ホームの申し込みを保健福祉センターの保健福祉課窓口で取りまとめています。施設に直接申し込みするわけではないので要注意です。
特別養護老人ホームは、要介護3以上の方が入れる公的な老人ホーム。24時間介護スタッフが常駐しているので、常に介護が必要でも安心して入所できます。
ただ、特別養護老人ホームは終身利用できるうえに費用が安いためとても人気です。そのため、申込みから入所まで数ヵ月~数年かかる場合も。もし、急いで入居先を見つけたい場合は、民間の老人ホームも合わせて探した方が良いでしょう。
民間の老人ホームは、公的な老人ホームよりも費用が高い傾向がありますが、ほとんどの施設で特別養護老人ホームよりもすぐに入居できます。そのため、すぐにでも入居したいときには有料老人ホームなどの民間老人ホームも検討することをおすすめします。
参考:「特別養護老人ホーム一覧表」(世田谷区)