板橋区の高齢者支援の取り組み
板橋区では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 敬老入浴事業
- 高齢者等配食サービス事業
- 高齢者理・美容サービス
- 高齢者日常生活用具給付
- 高齢者紙おむつ等の支給
敬老入浴事業
70歳以上の高齢者を対象に、板橋区では敬老入浴事業をおこなっています。この事業では公衆浴場を1回100円で利用可能です。
この事業を利用するには、区が発行する入浴券が必要です。所定の申請書に必要項目を記入のうえ、郵送または長寿社会推進課の窓口に提出することで入浴券の交付を受けられます。
参考:「令和6年度板橋区敬老入浴事業のご案内」(板橋区)
高齢者等配食サービス事業
高齢者等配食サービス事業は、区内の協力配食業者が高齢者宅を訪問し、手渡しで食事を届ける事業です。この事業では食事を高齢者のもとに届けるだけではなく、手渡しをすることで安否確認も同時におこなっています。
高齢者の様子に異変を感じた場合は、緊急連絡先や区、警察などに連絡もおこないます。
参考:「高齢者等配食サービス事業(事業者登録制)」(板橋区)
高齢者理・美容サービス
高齢者理・美容サービスでは、理美容室に出向けない高齢者を対象に、訪問理美容が利用できる利用券を支給しています。
この利用券を使うことで、住民税非課税世帯は1回500円、住民税課税世帯は1回1500円で訪問理美容サービスを受けられます。
利用券は年6枚を支給。要介護3以上の方が対象です。
参考:「高齢者理・美容サービス」(板橋区)
高齢者日常生活用具給付
シルバーカーや空気清浄機、電子レンジといった日常生活用具を価格の無料から3割の自己負担で購入できるのが、高齢者日常生活用具給付という事業です。
給付を受けられる条件は、用具によって異なります。具体的には、シルバーカーは要介護1以下の方で歩行に道具が必要な方。空気清浄機は要介護1以上でおむつもしくはポータブルトイレを常に利用している方。電子レンジは、認知症などのために火を使う調理の危険性が高い方などの条件が設けられています。
利用申請は長寿社会推進課、もしくはおとしより保健福祉センターでおこなえます。
参考:「高齢者日常生活用具給付」(板橋区)
高齢者紙おむつ等の支給
高齢者紙おむつ等の支給は、要介護1以上で常におむつを使用している方を対象に、自宅までおむつを配送してくれる事業です。
この事業では1ヵ月に50点まで支給を受けられます。紙おむつなどの持ち込みを禁止している病院や介護施設に入所している場合は、現物支給ではなく最大5000円の費用を助成されます。
参考:「高齢者紙おむつ等の支給」(板橋区)
板橋区の老人ホーム事情
板橋区内には、特別養護老人ホームが18施設あり、定員の合計は2021人です。2024年1月末時点では満室ではない施設もいくつかありますが、空室数が少ないため、すぐに満室になってしまう可能性があります。
公的な老人ホームである特別養護老人ホームは費用が比較的に安くて終身利用が可能なため、人気が高くて多くの施設で満室です。そのため、すぐに入所したい場合でもなかなか入所できない傾向があります。
もし、急いで入居先を見つけたい場合は民間の老人ホームである有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなども検討しましょう。特別養護老人ホームよりも費用が高い施設が多いですが、空室があったり入居待機者が少ないので早く入りやすい傾向があります。
参考:「区内特別養護老人ホーム入所希望者情報」(トーテックアメニティ株式会社)