足立区の高齢者支援の取り組み
足立区では高齢者の生活や介護を支援するための取り組みをおこなっています。主な取り組みは以下のものです。
- 高齢者日常生活用具の給付
- 高齢者紙おむつの支給
- 高齢者緊急通報システムの設置
- ねたきり高齢者寝具乾燥消毒
- あだち配食サービス
高齢者日常生活用具の給付
足立区では中等度難聴の高齢者が補聴器を購入する際、一部費用を助成しています。助成は1回限り、5万円を上限としておこなわれます。上限額を超過した分は利用者負担となります。
対象者は65歳以上で住民税非課税で、かつ聴力が低下している身体障害者手帳を持たない方。申請には耳鼻咽喉科専門医の意見書が必要です。
補助の対象は補聴器本体と付属品で、集音器は対象となりません。
参考:「高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)」(足立区)
高齢者紙おむつの支給
おむつが必要な高齢者に対して紙おむつの支給をおこなっています。
対象者は住民税非課税かつ前年の合計所得が944万円以下で、要介護認定2以上の方。生活保護を受けていたり、特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所している方は対象外です。
品物はカタログで選択したものが翌月から月に1度、自宅に配送されます。入院中で紙おむつ持ち込みが難しい場合、月額6000円を限度に助成されます。
助成を受けるためには年3回の申請が必要です。申請は地域包括支援センターや高齢福祉課でできます。
参考:「高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)」(足立区)
高齢者緊急通報システムの設置
一人暮らしの高齢者、もしくは高齢者のみの世帯を対象に、緊急時に救急車の要請がすぐにできる機器を設置するサービスです。
緊急通報システムのボタンを押すと、電話回線を通じて受信センターにつながります。必要がある場合は救急車の要請が可能です。緊急通報システムには固定電話機のそばに設置するものと、身に付けられるペンダント型のボタンの2種類があります。
費用の負担はありません。地域包括支援センターや高齢福祉課などで利用申請ができます。
参考:「高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)」(足立区)
ねたきり高齢者寝具乾燥消毒
寝たきりで寝具を干すのが難しい方を対象に、月1回、寝具乾燥消毒サービスを受けられます。敷布団、掛け布団、毛布、マットレス各一枚がサービスの対象です。
利用できるのは、要介護度3以上で寝たきりなどで寝具を干すのが難しい方。介護施設などに入居、入院中の方は利用できません。
利用時は1回につき100円の自己負担が発生します。
参考:「高齢者サービスのご案内(介護保険外高齢者サービス)」(足立区)
足立市の老人ホーム事情
足立区では、特別養護老人ホームの入所検討委員会を定期的におこなっています。そこで専門家によって入所希望者の入所優先度を決定し、空室が発生したら優先度の高い希望者から入所できる流れです。
2023年12月時点で、特別養護老人ホームの入所申込者は2143人。どの特別養護老人ホームもほぼ満室が続いているため、常に介護が必要な状態などの入所優先度が高い人でも数年待つことがあるのが実情です。
民間施設の方が入居の待機者が比較的少ないため、特別養護老人ホームに入居できずに困っている場合は、民間施設に入居するのもひとつの方法でしょう。
参考:「特別養護老人ホーム入所希望者の方へ」(足立区)
参考:「施設をお探しの方へ」(東京都福祉局)