相模原市の高齢者支援の取り組み
相模原市では、高齢者や介護をする家族を支援する取り組みとして、以下のような事業をおこなっています。
- 高齢者あんしん相談ネットワーク
- ふれあいサービスについて
- 給食サービス
- 電話訪問サービス
- 紙おむつ等の支給
高齢者あんしん相談ネットワーク
相模原市では、介護事業所と協力して介護の悩みや保険制度の相談ができる窓口を設置しています。具体的には、市内のこの事業に協力している特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホームなどで介護の相談の相談に乗ってくれます。
必要であれば地域包括支援センターの案内もしてくれるので、介護について全く知識のない場合でも一から相談できるのが魅力です。2023年8月時点で市内105ヵ所の介護事業所がこの取り組みに協力しています。
参考:「高齢者あんしん相談ネットワーク」(相模原市)
ふれあいサービスについて
高齢者や障害のある人、母子・父子世帯などの援助が必要な人を対象に、家事援助や介助サービスを提供するのが「ふれあいサービス」です。
利用登録をすると、協力会員登録をしている人が買物、洗濯、掃除といった家事や介助サービスをしてくれます。
利用するには、年会費1500円、利用料金1時間あたり900円がかかります。利用申し込みは社会福祉協議会でおこないます。
参考:「ふれあいサービスについて」(相模原市)
給食サービス
相模原市では食事の支度が自力では困難で、かつ家族などから食事の提供を受けられない人を対象に、給食サービスをおこなっています。
これは最大週4日、昼食もしくは夕食を自宅まで届けてもらえるサービス。地域によって配食のタイミングが異なり、「城山・津久井・相模湖・藤野エリア」は月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の昼食、それ以外のエリアは月曜日・火曜日・木曜日・金曜日の夕食が提供されます。
利用料金は1食あたり500円。地域包括支援センターなどで申し込みができます。
参考:「給食サービス」(相模原市)
電話訪問サービス
電話訪問サービスは、週1回以上、地域包括支援センターから高齢者の自宅に電話をして安否確認をおこなうサービスです。
このサービスの対象となるのは、60歳以上の一人暮らしの高齢者もしくは高齢者のみの世帯、または心身が虚弱で常時注意が必要な人です。
利用料金はかかりませんが、利用前に訪問調査が必要です。利用希望の際は地域包括支援センターに相談してください。
参考:「電話訪問サービス」(相模原市)
紙おむつ等の支給
相模原市では、寝たきりや認知症の高齢者、障害のある方を対象に紙おむつなどを無料で支給しています。
対象となるのは、60歳以上の寝たきりの高齢者(要介護4以上)もしくは認知症高齢者で紙おむつを使用する必要がある人です。世帯のなかに市民税が課税される人がいる場合は対象外となります。
支給は5・7・9・11・1・3月の年6回。パンツ型・フラット型・テープ型・子供用テープ型・尿とりパッドが支給対象となります。
参考:「紙おむつ等の支給」(相模原市)
相模原市の老人ホーム事情
相模原市にある特別養護老人ホームは40施設。合計の定員数は3343人となっています。
2023年10月に相模原市がおこなった調査によると、入所待機者数は211人。待機期間は施設によって異なりますが、1年以内には入居できる状況です。なかには、申し込みから1ヵ月以内に入所可能な施設があるなど、比較的にスムーズに入所できると言えるでしょう。
ただ、なかには7ヵ月以上も入所待ちをする可能性のある特別養護老人ホームもあります。施設によって入所待機者数は大きく異なりますので、入所を検討する際はまず希望の施設に問い合わせしてみましょう。
もし近くの特別養護老人ホームにすぐに入れない場合は、民間の老人ホームも視野に入れてみましょう。有料老人ホームなどの民間老人ホームは、特別養護老人ホームなどの公的な老人ホームよりも早く入居できる傾向があります。相模原市にはたくさんの民間老人ホームがあるので、あらかじめ必要な条件を整理しておくとスムーズに施設探しが進むでしょう。
参考:「特別養護老人ホームへの入所について(入所待ち情報等)」(相模原市)
参考:「相模原市 特別養護老人ホーム 空床・入所待ち情報」(相模原市高齢者福祉施設協議会)