厚木市の高齢者支援の取り組み
厚木市では、高齢者や介護をする家族を支援する取り組みをおこなっています。主な事業は以下のとおりです。
- シルバーチケット(保養施設等利用助成券)
- はり・>きゅう・マッサージ施術費助成事業
- 厚木市セーフティ住宅支援事業
- 紙おむつ等給付
シルバーチケット(保養施設等利用助成券)
シルバーチケットとは、65歳以上の高齢者が市内の指定施設を利用する際に料金の助成を受けられるサービスです。
このチケットは日帰り入浴施設や宿泊施設、スポーツ施設などの利用料が一部もしくは全額助成されます。
利用するには、事前に市役所・公民館・文化会館で申請が必要です。
参考:「令和5年度 シルバーチケット(保養施設等利用助成券)のご案内」(厚木市)
はり・きゅう・マッサージ施術費助成事業
厚木市では75歳以上もしくは寝たきりの高齢者を対象に、はり・きゅう・マッサージの施術費用の助成をおこなっています。
この事業では1年間に最大7枚の助成券が交付され、その券を利用することで費用助成が受けられます。
助成券が利用できるのは事業に協力している施術所のみです。利用できる施術所については、助成券発行時に市役所窓口にて確認できます。
参考:「はり・きゅう・マッサージ施術費助成事業」(厚木市)
厚木市セーフティ住宅支援事業
介護認定を受けていない高齢者を対象に、自宅の改修費用を助成する制度が「厚木市セーフティ住宅支援事業」です。
助成の対象となる改修内容は、屋内や自宅敷地内の手すりの設置、屋内の段差の解消、和式トイレから洋式トイレへの変更などです。
助成額は工事費の半分以内かつ最大3万円まで。工事の前に市役所の介護福祉課まで申請しておく必要があります。
参考:「厚木市セーフティ住宅支援事業」(厚木市)
紙おむつ等給付
厚木市では、要介護4以上の高齢者を対象に紙おむつや尿取りパッドの給付をしています。
これは市と協定を結んでいる事業者に注文し、月3000円以内であれば無料で紙おむつや尿取りパッドが支給される事業。市へ利用申請をした後、指定事業者から連絡があり、そこで希望の品を注文します。
参考:「紙おむつ等給付」(厚木市)
厚木市の老人ホーム事情
2024年2月時点で厚木市の特別養護老人ホームは11施設、合計の定員数は783人です。特別養護老人ホームと同じく公的な介護施設である介護老人保健施設は8施設、合計の定員数は729人に上ります。
特別養護老人ホームと介護老人保健施設の大きな違いは、入所可能期間です。特別養護老人ホームは終身利用が可能なのに対して、介護老人保健施設の平均的な入所期間は3~6ヵ月です。介護老人保健施設はリハビリによって自宅に戻ることを目的とした施設のため、身体機能が回復して自宅で生活できると判断されたら退所を求められることがあります。
もし、介護施設の終身利用を考えている場合は特別養護老人ホームが対象となりますが、人気があって入所まで数ヵ月~数年かかる場合も。そのため、すぐにでも入居先を見つけたいときは、民間の老人ホームも検討しましょう。
民間の老人ホームには、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームなどがあります。常に介護が必要な高齢者も受け入れている施設も多く、特別養護老人ホームが満室で入所できなかった際には民間の老人ホームも選択肢のひとつになるでしょう。
参考:「厚木市内介護サービス事業所一覧」(厚木市)