新潟市の高齢者支援の取り組み
新潟市では、市内の高齢者や介護をする家族の支援として主に以下のような取り組みをおこなっています。
- 総おどり体操(シニアはつらつにいがた総おどり事業)
- 入浴券の交付
- あんしん連絡システム
- 徘徊高齢者の家族支援(位置検索用端末の貸与)
総おどり体操(シニアはつらつにいがた総おどり事業)
新潟市では、高齢者の健康維持を目的として健康体操「総おどり体操」を制作。楽しみながら体を動かす機会を提供しています。
この体操の振り付けは振付師のパパイヤ鈴木氏が手掛け、簡単ながら楽しみながら全身を動かせる内容になっています。
新潟市はこの体操をホームページで紹介しているだけでなく、公共施設やオンラインでの講習会もおこなっています。受講には申込みが必要ですが、参加費は無料です。
参考:「総おどり体操(シニアはつらつにいがた総おどり事業)」(新潟市)
参考:「総おどり体操 ホームページ」(新潟総踊り祭実行委員会)
入浴券の交付
自宅に風呂がない高齢者を対象に、公衆浴場で利用できる入浴券を交付しています。
利用料の負担なく、月6枚の入浴券が交付されます。入浴券が利用できるのは、提携している浴場のみ。入浴券は各区役所や出張所などで交付を受けられます。
参考:「入浴券の交付」(新潟市)
あんしん連絡システム
コールセンターに24時間いつでも通報できる装置を借りられるのが「あんしん連絡システム」です。体調不良などの緊急時に通報でき、必要な場合はコールセンターから救急車などの手配をおこないます。平常時は週に1回の安否確認やさまざまな相談に応じています。
対象となるのは、一人暮らしの高齢者で重度の要介護状態にある方など。費用は世帯収入によって月0~1100円の負担が発生します。
参考:「あんしん連絡システム」(新潟市)
徘徊高齢者の家族支援(位置検索用端末の貸与)
認知症の影響で行方不明になる危険性がある高齢者へ、通信端末を貸し出すのが「徘徊高齢者の家族支援事業」です。
端末を持った高齢者が行方不明になったと家族から要請があった場合、端末の通信機能を使って高齢者の居場所を特定、電話やFAXなどで家族に知らせます。その場所に家族が保護に行けない場合は、対処員が代わりに現場で高齢者を保護することもできます。
費用は世帯の所得によって月0~1100円の負担が発生します。
参考:「徘徊高齢者の家族支援(位置検索用端末の貸与)」(新潟市)
新潟市の老人ホーム事情
主な公的な老人ホームには、特別養護老人ホームと介護老人保健施設があります。新潟市内の特別養護老人ホームは65施設、定員の合計は4592人、介護老人保健施設は43施設、定員の合計は3821人です。
特別養護老人ホームは終身利用が可能で要介護3以上の方が入れる施設。対して介護老人保健施設はリハビリによって自宅に戻ることを目的としているため、3~6ヵ月ほどで身体機能が回復したら退所を求められます。そのため、看取りを前提とした施設探しをしている場合は特別養護老人ホームが合っているでしょう。
しかし、特別養護老人ホームは終身利用できるうえに費用が安いので、とても人気があります。入所待ち人数も多く、申し込みから入所まで半年~数年かかるケースも。もし、急いで老人ホームに入居したい場合は民間の老人ホームも合わせて探しましょう。
ただ、民間施設のひとつである有料老人ホームは、施設によって受け入れ状況や提供サービスが異なります。まずは希望条件を整理して施設探しをすることが大切です。
参考:「介護老人福祉施設 事業所(施設)一覧 (令和6年2月1日現在)」(新潟市)