大阪市の高齢者支援の取り組み
大阪市では、高齢者や介護をしている人を支援する取り組みをしています。その取り組みの一部を紹介します。
- 助け合い活動事業
- なにわ元気塾
- 高齢者入浴利用料割引事業
- 百歳体操
助け合い活動事業
介助ほどではなくても支援が必要な高齢者を地域で支え合うことを目的としているのが、大阪市の「助け合い活動事業」です。日用品の買い物や居室の掃除、料理や電球の交換といった、介護保険サービスだけでは賄えない困りごとをボランティアに頼めます。
ちなみに、この困りごとを解決するボランティアの高齢者。地域の元気な高齢者のボランティアのひとつとして、支援が必要な高齢者の生活支援をおこなっています。
利用料は1回100円。ボランティアには謝礼として介護予防ポイント600円分と利用料の100円が支払われます。
参考:「住民の助け合いによる生活支援活動事業」(大阪市)
なにわ元気塾
「なにわ元気塾」とは、大阪市で開催されている介護予防教室の愛称です。月に1回、集会所などで専門家による講習をおこなっています。
講習の内容は、認知症予防や健康に関してのことなど。講習を通じて生活に役立つ知恵を手に入れられるうえに参加者同士の交流もあるので、地域とのつながる機会を増やすことも事業の目的のひとつです。
講習の対象となるのは、65歳以上の市民。特に地域包括支援センターやケアマネジャーによるヒアリングなどで参加が望ましいとされた方は優先して参加できます。
参考:「介護予防教室(なにわ元気塾)」(大阪市)
高齢者入浴利用料割引事業
大阪市内の公衆浴場で毎月1日と15日の2日間、通常520円の入浴料が330円で利用可能になります。
対象となるのは、70歳以上の方。この事業を実施している公衆浴場で申請すると「高齢者割引入浴の証」を発行でき、ほかの事業実施浴場でも利用できるようになります。
参考:「高齢者の入浴利用料の割引きについて」(大阪市)
百歳体操
「百歳体操」は高知市が開発し、全国に広まっている健康体操です。大阪市では、吉本興業株式会社とコラボレーションをした「百歳体操」DVDを作製。大阪市民おなじみの吉本新喜劇メンバーがわかりやすく「百歳体操」の方法を教えてくれる内容となっています。
参考:「百歳体操を始めよう」(大阪市)
大阪市の老人ホーム事情
大阪市には公的施設のひとつである特別養護老人ホームが165施設あり、定員の合計が14125人です。大阪市では高齢化に伴って特別養護老人ホームの需要が増加。それを受けて特別養護老人ホームの増床を進めています。具体的には、2025年から2026年にかけて5施設を新規開設。250人の定員が増加する予定です。
特別養護老人ホームは、公的な老人ホームのなかでも人気のある施設で、入所待機者が多い傾向があります。そのため、急いで入所したくても申込みから数ヵ月~数年待つ可能性も。すぐに入居先を見つけたい場合は、民間老人ホームも合わせて検討するのがおすすめです。
民間老人ホームには、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、さまざまな種類があります。さらにサービス内容は施設によって異なるので、事前の情報収集がとても重要です。
参考:「特別養護老人ホーム待機者解消の取組み」(大阪市)